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【四周年】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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尻尾グレネードと、見えないステータス!?

 十分な準備をして二十四階層へ向かう。


 リンが俺のバックパックを見る。


「今日はずいぶん荷物が多いんですねー?」

「収納はほとんど船で埋まっているからな。

 あとは、熱水をかぶらないためのポンチョとかも入っている。

 さらにポーションや投げ物も多めに持ってきた。

 ボスがどんな相手かわからないからな」


 船を運び終わったら、収納にポーション手拭いを入れるつもりだ。

 そのためにポーションを余分に持っている。


 瓶のポーションは手がふさがっていると使えないことがある。

 以前それで死にかけたから、ポーション手拭いがないと不安になるのだ。


「あたしも弾薬はバッチリっス!」


 トウコがうれしそうにタクティカルベルトを叩く。

 グレネードポーチはパンパンだ。


「店長のおかげでグレもたくさん!

 投げ放題(ほーだい)っス!」

「ボス戦に備えて沢山作っておいたからな」


 採掘したおかげで材料はたくさんある。

 熱水晶だけでなく、他にも爆発物を作れる材料が見つかったからだ。


 その素材は、前に引き換えた『火トカゲの尻尾』である。

 放置していたことを思い出し、忍具作成で何か作れないか試したのだ。


 結果、熱水晶と同等のグレネードが作成できた。

 生物由来の尻尾が、鉱物である熱水晶と同じ原理とは……?


 これはかなり不思議(ファンタジー)な結果だ。

 まあ、使い道があるのはいいことだな。


 クラフトする前に、肉部分はリンに調理してもらったほうがいいかとも思った。

 だが古くなってる気がして、そのままクラフト素材にしてしまったんだよね。


 いずれにしろ素材がどうあれ、グレネードの出来に違いはない。


「安全装置付きだとはいえ、気をつけて扱うんだぞ、トウコ」


 赤ゴブリンの武器と違って、暴発しにくくなっている。

 とはいえ、雑に扱えば危険である。


 トウコが親指を立てる。


「わかってるっスよ!

 ちゃんとリン姉のお尻に隠れておくっス!」

「トウコちゃん、お尻じゃなくて後ろに隠れるんだよー?」


 リンが訂正する。

 でも言い間違えじゃなくてわざとだろう。


 まあ、安全な位置に隠れてくれればいい。

 変な下心で動きが鈍るようじゃダメだけどな。


 もちろん俺は下心でミスったりしない!


 転移モノリスはまだ使えないので、二十四階層までは歩いて踏破するしかない。

 地図を頼りに最短距離を進んでいく。


 出会った敵モンスターは正面から打ち破っていく。

 もはや対策がわかっているので、苦戦はしない。


 リンが思い出したように言う。


「あっ!

 そういえば、シズカちゃんのレベル上げはどうでした?」

「うまくいったみたいだぞ。

 いくつになったのかは答えてくれないからわからないんだけどな」


「そうなんですねー。

 人のステータスは見れませんから……」

「今、あたしのステータスを出してみたっス。

 見えないっスよね?」


 トウコが自分の前を指差す。

 そこにステータスウィンドウが浮かんでいるのだろう。


「もちろん、見えていないぞ」


 当然、触ることもできない。


「となると、人間用の鑑定がないと正確な数字やステータスはわからないな。

 おっと、赤ゴブリンが来たぞ!」


 トウコが素早く銃を向け、引き金を引く。

 相手はまだ武器を構えてもいない。


「サイレンスショット!

 もいっちょピアスショットっス!」


 悲鳴を上げる間もなく、赤ゴブリンが塵に変わる。

 こちらに気付いて別のゴブリンが動き出す。


「ていっ!」


 俺はナタを投擲し、ゴブリンの頭をかち割る。

 リンが残った敵に火球を放つ。


「ファイアボールっ!」

「アギャー!」


 最後の赤ゴブリンが炎上する。

 手にしていた武器が熱され、赤々と光を放ち始める。


 誘爆だ。

 だが俺は焦らない。

 もう、それを見越して術を用意してあるからだ。


「水忍法――操水。

 ――水盾の術!」


 展開された水の膜が熱を遮る。

 こちらは無傷だ。


 トウコが親指を立てる。


「ナイスカットっス、店長!」

「ありがとうございまーす!」


「敵はもういないようだな」

「はい、大丈夫でーす」

「戦闘終了っ!

 楽勝っスね!」


 さくさく進もう!

 俺たちは順調に二十四階層へ向かっていく!

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― 新着の感想 ―
グレネード投げ放題って、こち亀のボルボじゃあるまいし(笑) 「鬼は外!福は内!」 トウコはボス敵に豆撒きの如くグレネードを投げ続ける。 「グレネードを無造作に投げるな!お前の銃弾と違って量産するのに材…
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