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【四周年】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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ツルハシはバクチ採掘で!?

「お、ここは掘りやすそうだな!」


 洞窟の壁面、床に近いところに熱水晶が生えている。

 ツルハシを振り下ろすのにちょうどいい高さだ。


 近くに誘爆しそうな水晶もない。

 見通しが良く、敵に不意打ちされる心配もない。

 理想的だ。


「良さげな採掘ポイントっスね!」

「うまく水晶が採れるといいですね!」


 出番だぞ、ツルハシ!


 分身を出して『赤ゴブリンのツルハシ』を持たせる。

 爆発するリスクがあるから、まずは分身に作業させるのだ。


 俺たちは、少し距離を取る。

 リンがフライパンとフタの調理器具盾を頼もしく構える。


「私の後ろに隠れていてくださいね!」

「リン姉のお尻に隠れるっス!」


 トウコが妙に低い姿勢でリンの後ろにつく。

 俺は立ったまま、盾の間から分身の手元を確認する。


 狙うのは水晶そのものではなく、その周囲の岩だ。

 周りを崩して、水晶を取り出す段取りである。


「んじゃ、叩くぞ。

 爆発するかもしれないから、備えてくれ!」


 俺はリンの後ろから分身を操作して、ツルハシを振り下ろす。

 がきん、と金属が岩を打つ。


 爆発はしなかった。

 だが、水晶は壁からとれていない。


「……爆発しないっスね」

「もう一発いくぞ!」

「どうぞー!」


 ツルハシが岩を砕く。

 小石が飛び散り、壁面が少し削れる。


「お、ちゃんと壁を削れてるな。

 この調子でくり返せば……」


 トウコが笑顔でばっと両手を広げる。


「大爆発っスね!」

「おいっ!

 爆発を期待するな!」

「そうだよトウコちゃん!

 それじゃあ水晶が手に入らないよー」


 トウコがへらりと笑う。


「へへ、ジョーダンっス!

 さ、次っスよ、店長!」


 分身を細かく操作しつつ、ツルハシを振り下ろすポイントを探る。

 慣れているとはいえ、離れた位置から正確に分身の体を操るのは難しい。


「じゃ、もう一度やるぞ!

 ……む!?」


 ツルハシが壁を打つ。

 岩を砕くまではよかったが、壁に埋もれていた水晶にツルハシが接触してしまう。


 水晶が光を帯びる。

 これは……ダメそうか!


 分身を後ろに下がらせる。


「爆発するっスよ!」


 トウコが楽しげな声を上げて、立ち上がる。

 俺はその頭を押さえ、姿勢を低くさせた。


 熱風が俺たちを襲う。


 盾を構えたリンが風にあおられてよろめく。

 トウコの顔がリンの尻を受け止めた。


「きゃっ!?」

「わふっ!」


 盾は燃え上がらず、しっかり熱を防いでくれた。

 距離を取ったおかげで、火傷はせずにすんだ。


 俺はリンの背を支えて押し戻す。


「サンキュー、リン。

 うまく爆風を防いでくれたな」


 リンが照れ笑いを浮かべる。


「えへへ。

 少しよろけてしまいましたが、支えていただいたおかげで大丈夫でした!」


 トウコが緩んだ顔で言う。


「うへへ……。

 次もばっちり支えるっス」

「トウコ、背中を支えるんだぞ!」


 尻は俺が……じゃなくて!

 忍べ俺!


「しかし、採掘は失敗か。

 もう少し慎重に掘らなきゃいけないな」

「何度でもチャレンジしていいっスよ!」

「よし、掘りやすいポイントを探すぞ!」


 その後、何度か失敗が続いた。

 あきらめずにチャレンジし続け、ついに成功!


 壁から水晶が取れたのだ!

 鉱夫ゴブリンに習ってツルハシで採掘したのは正解だった!

 塵になることなく、手元に残せた。


 爆発させないコツは力加減だ。

 一気に叩くより、弱い力で何度も叩いたほうがうまくいく。


 思い返せば、ゴブリンはコツコツ叩いていたよな。

 最初からゴブリン先輩の教えを守ればよかったぜ!


 ダンジョンを進みながら、水晶を掘り出していく。


 コツを使って採掘しても、たまに爆発する。

 どうやら、うまくやっても一定の失敗はあるようだ。

 そのたびに分身は吹き飛ぶが、また出せばいいだけだ。

 生身でやらなくてよかったな!


 しかし、これは楽しいぞ!

 入手が限られていた水晶がザクザク貯まっていく!


「浅い階層の輝水晶も同じように掘れるかもしれないな!」

「それはうれしいですねー!」

「お宝の山っスね!」


 さらにいくつかの熱水晶をゲットしつつ、二十三階層へ到達した。

没タイトルシリーズ

■水晶採掘の推奨ポイント!

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― 新着の感想 ―
ゼンジのダンジョンの採掘ポイントに宝石屋さんを連れてきたら、狂喜乱舞してしまうかも? ゼンジのダンジョンは、割とスタンダード系の初級ダンジョンなのだし、経験を積むのにはいいよね。 リンちゃんのダンジョ…
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