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新世界  作者: 新々
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「それって嫉妬でしょ」

 ある日の昼休み、さっちゃんとカフェテリアでごはんを食べている時だった。何かの話題から最近の悩みごとに話が移り、軽い気持ちで相談したら、すぐにそんな答えが返ってきたのだ。

「嫉妬って、え? そうなの?」

 耳にはするけどまさか自分がそういう気持ちを抱くとは思っていなかったから、その言葉にわたしはちょっと動揺した。

「いや、明らかにそうでしょ。っつーか自分の感情なのにわからないとか、それだからのりすけはのりすけなんだよ」

「意味わかんないんだけど」

 さっちゃんの言葉も、嫉妬する理由も。

「だって嫉妬って、うらやましいって思うことなんじゃないの?」

「そういうのもあるけど、嫉妬ってそれだけじゃなくて、この場合は、まあ簡単にいえばやきもちってことかな」

「やきもちって、わたしは別に寂しいわけじゃ」

 ない、といえばうそになるけど、でもそれならどうしていらいらするのかはわからなかった。寂しいならむしろ落ち込んだ気持ちになるはずだし。

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