表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍発売中!】ライブラリアン〜本が読めるだけのスキルは無能ですか!?  作者: 南の月
第二章 逃げる冒険者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/268

冒険者のスケジュール

「あ、イヴちょっとストップ!

あれ収穫していきましょう!」


「?食べられそうなものなんてないわよ〜」


「あの地面を這ってる草です。

あれはきっと食べられるものです!

ちょっと待っててくださいね。」


ライブラリアンで本を取り出す。

読むのは、『植物大全』だ。


「あったわ!やっぱり!

その葉っぱタイムって言うの。

イヴが狩ってきてくれるお肉にまぶして焼くときっと美味しいよ。」


「これが〜?あんまり美味しそうには見えないけどね〜。

でもせっかくだから収穫していこう!

そういえばテルーのポシェットはどれくらいものが入るのかしら?」


二人でしゃがんでぶちぶちとタイムを引き抜く。

「馬車1台分かな?

急な出発で、容量いっぱいまで物を持って来れなかったので、まだ入ります!」


こんなものでいいか。

とりあえず袋に入れてポシェットに放り込む。


「便利ね〜。

じゃあ途中1箇所村によるかもしれないけれど、これから数ヶ月くらいずっと山の中だし、これからどんどん標高高くなって辛くなってくるから、動ける今のうちに何かしら使えるものは採取しながら行きましょうか。

そんな可愛いポシェットなのにお肉も入ってるんだもんね。

おもしろいわ〜」


「そのままポイって入れてないですからね!

ちゃんと箱や袋に入れて収納してますから!」


「ふっ!気になるのそこなの?

それよりちょっと暗くなってきたから急ぐわよ〜

今日の夜はほら、あそこのちょっと平になってるところでやすみましょ!」


「はい!」


私は急いでロバに乗る。

歩けなくもないが、着いたらすぐ料理の支度をするので体力温存だ。

乗りながら『植物大全』と睨めっこ。

料理を作っていいとなると、貪欲にもなる。

サリーがたくさん食材を用意してくれたとはいえ、数ヶ月持つわけがない。

少しずつ調達もしていかなければ…また干し肉生活に逆戻り。

植物の知識をつけることが、美味しいご飯に直結するのだ。

なりふり構っていられない!


目的の場所に着くと、イヴはお肉を求めて周囲を探索に行き、私は魔力を薄く広げて魔力感知しながら、火を起こし、昼食の時に作ったベンチ2つをポシェットから取り出す。

2回目となれば慣れたもので、小鍋にお昼に作ったスープの素を1瓶入れ、トマトをザクザク切って入れる。


ん〜いい香り!

昨夜と同じく雄叫びが聞こえて、その後イヴがお肉を持って戻ってきた。


「わぁ!今日は大量ですね!

昨日も思ったのですが、イヴはあっという間に狩ってきますね。

ふふふ。

スープはもうできてますから、あとはこのお肉焼きましょうね。

今日は昨日と同じように枝に刺して焼きたいので枝刺してくれますか?」


「テルーこそあっという間にご飯作るわね〜。

枝ね、すぐするわ。」


刺してもらったお肉に塩と今日採取したタイムを塗り込む。

そのあとは昨日と同じく火にかけて焼く!

美味しくなればいいなぁ〜。


はい!出来上がり!

二人揃ってベンチに座って食べる。


「んんー!美味しい!

本当に本当にテルーと旅ができてよかったわ〜。

もう私と結婚しない?

これは殿方がほっとかないぞー。

もうっ!こんなに料理上手なら最初から言ってよー。

あぁー。美味しい。昨日の肉と大違い〜。

本当にあの葉っぱがね〜、こんなに美味しくなるなんて!」


「イヴが毎回干し肉だったので、魔物対策で山では料理してはいけないのかと思ってたんです。

私の料理はそんなすごいことじゃないですよ。ふふふ。

スープなんて昼の残りにトマト加えただけですし、お肉もタイムと塩すり込んだだけですし。

イヴの方が強くて美人で、気配り上手なんて殿方がほっとかないですよ。

そんなイヴを独り占めしている私は幸せものですね〜。」


夜は昨日と同じくイヴは先に寝て、私は見張りだ。

昨日と同じくクロスアーマーに描く魔法陣を勉強している。

…あ!そうだ!

結界!結界にしよう!

去年読んだ『聖女マリアベル』の伝記にあったじゃない!

物理攻撃、魔法攻撃も効かず、瘴気も結界の中なら安全だった(本の中では…ね)。


聖女が使っていたってことは…聖魔法よね。

ただ聖魔法という魔法陣はない…と思う。

魔法陣付きアクセサリーを作ろうとしていた時に、あれこれ調べたけれど、今のところそんなものはない。

傷や病を治す魔法陣って書いてあったもんね…

だから私は聖魔法は火や水、地、風とは違い、属性ではなく、付与魔法の一つだと思っている。

ということは…付与魔法を学べば結界作り出せる?


結界を作る魔法陣はパッとみた感じ本には載っていない。

だから…作り出すしかないのだと思う。

できるのかしら?

とりあえず、魔法陣を描くための基本的なルールはわかってる。

傷や病を治す魔法陣を勉強した時に覚えたから。


結局作る暇はなかったけれど、あの時勉強していてよかった。

残る問題は素材と古代語…

素材は魔法陣に描く内容が決まってからでいいから…まずは古代語かな?


よし!しばらくはロバに乗っている時は、『植物大全』を読んで植物の勉強!

夜の見張りの時は古代語を中心に魔法の勉強!

貴族令嬢だった時みたいに、地理や歴史、算術を勉強する時間はないけれど、今の私にはこの2つが一番生存率を上げる気がする。

メリンダがいない今、「○時になったら…」というスケジュールは組めない。

一人でそんな細かなスケジュール…絶対に管理できなくて、ズルズル明日こそ、明日こそと言いながら怠けるに決まってる。

今の私でもできそうなのは、時間ではなく(ロバに乗ってる間)(見張りの間)という行動に結びつけること!

この2つだけだけど、これだけでもしっかりやろう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ