脱怠け者
勉強をがんばりつつ、お金を稼ぎ将来に備えると言っても、何からやったらいいものか…
6歳の子が商店立ち上げるわけにもいかないしね。
勉強だって何を学べばいいのやら…
とうんうん悩んだり、本を読んだりして、なんとなーく過ごしているうちに、ひと月経ってしまっていた。
時は金なりなのに!
もー私のばか!怠け者ー!
このままだと前世と同じように、なんとなく育って、なんとなく生を終えてしまうわ。
しかも今世はなんとなくしてたら、変態爺行きになっちゃうかもしれないのに!
勉強だとか、金稼ぎなんて言っている場合ではないわ。
まずはこの怠けきった性根をなんとかしないと…
スケジュール立てて、タスクをいっぱい詰め込んで、ダラダラ生活から脱出よ。
平民になる可能性もあるのよね?
掃除や洗濯のお手伝いしようかしら。
予行演習にもなるし、掃除と洗濯は一仕事だもの。
体力もきっとつくわ。
あとは…文字もスラスラと読めるようにならないと。
中身は大人だけど、この国の言語は前世と違ったから6歳のテルミス並みの速さでしか読めない。
ライブラリアンにあった絵本を音読しよう。
あとは、あとは…
「お嬢様、どうかなさったのですか?」
私が机に向かってうんうん唸っていると、メリンダが声をかけてきた。
そうよ!メリンダに手伝ってもらえないかしら?
怠け者の私のこと。
今日一生懸命スケジュールを決めたところで、3日坊主になってしまうわ。
できてない時に注意してくれる人がいないと…私1人では無理だわ。
情け無いけど、意志の力でどうにかできるものではないのよ。
私の怠けパワーは。
「メリンダ。あのね。お願いがあるの。
私のスキルのことは知っているでしょう。
将来何になるかはわからないけれど、知識は裏切らないから勉強頑張ろうと思うの。」
「それはいいことですね。お嬢様」
「でもね…ちょっと問題があって。」
「問題?」
「あのね…あの…わたしとっても怠け者なのよ。
最初はやるぞー!ってやる気もあるんだけど、途中でめんどくさくなって、怠けちゃうの。
今日くらいいいか。とおやすみしたら、今日もまぁいいかになって、明日こそやろう。明日からやろう。って言い訳しながら、サボっちゃうの。」
「ふふふ。お嬢様は6歳ですもの。
完璧にできなくて当たり前ですわ。
大人だって、仕事として決められていることはみんなちゃんとしていますけど、自分で自分の成長のために努力を重ねられる人は少ないのです。」
「私は大人になって後悔するのは嫌なの。
もっと努力していればよかったって。
だからメリンダ。
あなたも忙しいのに悪いのだけど、私を監督してくれないかな?」
「もちろんです。朝はお嬢様の身支度の他に掃除メイドと厨房も手伝いしていますので、ちょっとバタバタしておりますが、それ以降でしたら比較的時間も取れますので協力できると思います。」
「ありがとう!」







