魔力感知
それからまた私の毎日は、いつも通りの毎日に戻っている。
掃除して、魔法の勉強して、文字の勉強して、庭でジョセフと話しながら庭いじりして(たくさん植物談義してたら庭いじりもいつの間にかするようになってた)、孤児院行って、本を朗読したり、文字を教えたり、畑をしたりして、刺繍して、算術して…という具合である。
ちなみに魔力感知は前回倒れた時にコツを掴んだらしく、体の芯にある魔力がわかるようになった。
ふよふよと不定で、白い光だ。
自分の魔力がわかるようになると、魔力の限界もわかるようになった。
だから今では魔力切れで倒れることはない。
倒れる限界が視覚的にわかるので、そのぎりぎりを攻めている。
今は魔力操作を練習中。
体のどこの部位にも魔力を集中させることができるようになったし、体全体を血液が巡るように魔力を巡らせることもできるようになった。
苦戦しているのが魔力を止める練習。
例えば魔力を手に集中させるとするでしょう?
するとね、手から火が出てるみたいに魔力が溢れてるの。
だからそれを手という器の中に収める練習。
かなり集中力が必要で、慣れないからか魔力の消費も激しい。
消費が激しいから、終わったらいつもチャイを飲んでいる。
魔力は生命エネルギーのようなもの。
だから枯渇すると生命活動がスリープモードになる。
つまり…倒れる。
そして、本当に死んでしまったら体が冷たくなるように、体温も低くなってしまう。
エネルギーを取り戻すには、栄養ある食事と睡眠である。
もちろんポーションに比べると回復は遅いが、食事と睡眠には副作用がない。
ポーションは回復力が桁違いだが、それ故に常用すれば効果が出なくなるのだ。
それに価格もかなり高い。
だからポーションを使うのはよっぽどの緊急事態だ。
最も安全で安価な方法は、倒れる直前に栄養価のあるものを摂取して、睡眠をとることなのだ。
私が初めて魔力切れを起こした時に3日もかかったのは、前世を思い出す前で好き嫌いをしていたし、睡眠不足だったから、3日もかかったんだろうな。
でももう魔力感知できるようになったから、倒れることなく、メリンダに心配かけることなく、本が堪能できるようになった!
魔法勉強してよかった。
そして魔力感知ができるようになると、他者の魔力もわかるようになった。
メリンダは涼しげなアクアマリンのような光で、ジョセフはひだまりみたいなポカポカ暖かい橙色だ。
ジョセフは緑魔法とか言うくらいだから、緑の光だと思ってたのに。
スキルとは違うのね。
孤児院の畑に一度ジョセフが来てくれて、緑魔法をかけてくれた。
初心者ばかりだから、せっかく植えた植物が枯れないようにって。
病害虫に強くなるんだそうだ。
魔法の後一週間は、作物からジョセフの魔力がキラキラ輝いてた。
緑魔法ってすごいな!
メリンダの魔力も館の至る所でキラキラしているのに気づいた。
もしかして…と思って聞いてみれば案の定。
私がはたきとほうき、フロアワイパーで掃除しているのに対し、メリンダは部屋の中で風魔法で掃除してるんだって。
塵や埃を風で一気に集めるのだそう。
水拭きは風魔法ではなんともならないそうなのでフロアワイパーらしいけどね。
ちなみに水回りの掃除は、ランドリーメイドのアリスが水魔法で一瞬で終わらせてしまうんだとか。
魔法って便利。







