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【完結】乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった私は、全力で死亡フラグを回避したいのに、なぜか空回りしてしまうんです(涙)  作者: 藤原 柚月
第十八章 アイリスの願いと叶わないと思っていた恋

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やらないで後悔するのとやって後悔するのは意味が違う

 なんでそこまで拒むのだろう?


 ノア先生は何を隠してるんだろう。私に言えないこと??


 ただ、何かを恐れているような……そんな気がするのは私の気のせいなのかな?


「私は……自分の感情よりも優先しなくてはいけないものがありますから」


 その言葉は、きっとノア先生にとっては大切なのかもしれない。そう思わせるほどにとても真剣だった。

 私はノア先生の過去を知らない。どんな経験してきたのかも分からない。けど……。


「後悔、しませんか? やって後悔するよりもやらないで後悔するのとは意味が違ってきます。ノア先生は本当にその選択で大丈夫なのでしょうか?」

「何が言いたいのですか?」

「自分の気持ちに嘘をついていませんか。私は、ノア先生が悲しい顔をしてるのを見たくありません。幸せそうに笑っていてほしいんです」


 ノア先生は、深いため息をした。ノア先生の肩からひょっこりと小型ドラゴンの姿で顔を出したシーアさんと目が合う。


 シーアさんはニヤッと笑った。


「なかなか面白いことを言うものじゃ。()()()()()()はもう無いはずじゃ。いい加減、過去に囚われずに今ある未来を見れば良いのじゃ」

「前の……世??」

「一度死んで、魂の入れ物が変わって今があるだけじゃ。それは過去の話じゃろう? 気にすることではない」


 前世を過去だと言い切るのは、価値観の違いなのかな。

 私は前世を過去だとは思えないから。


 というか、え、ノア先生ってもしかして前世の記憶があるの??

 それをシーアさんは知っている……?


 訳が分からない。


 でも今は、


「ノア先生が何でそこまで拒むのかは分かりませんが、私はノア先生にもアイリスにも幸せになってほしい。私は思います。目の前の女性一人救えない人が大勢の人達を救えない」

「アイリスは助けますが、それは今ではありません。大事な役割があるでしょう?」

「……嫌な予感がするんですよ。行かないときっと後悔します」

「困りましたね」


 私はノア先生を困らせたい訳じゃない。でも、どうしても……アイリスの身が危険だと、胸騒ぎがするんだ。


「……分かりました。ノア先生が行かないのなら、私一人でも行きます」


 無鉄砲過ぎだなと自分で言ってて思う。この『クリムゾンメイジ』(乙女ゲーム)の世界に転生して、学んだ事がある。


 人はひとりでは生きていけない。常に誰かに支えられているんだ。

 私も……誰かの支えになりたいと思うし、当たり前にならないように常に感謝の気持ちを忘れないようにしたい。


 だからこそ、一番傍で支えてくれた人を大切にしないでどうするの?


「私はアイリスを助けたい。そして、なるべく早めに魔法石を壊しに行きます。……無茶だと思いますか?」


 ノア先生は驚いた顔をした後、諦めたようにため息をした。


「無茶苦茶ですね。でも、行動するよりも先に話してくれただけでも成長したんでしょうね。良いでしょう。やってみましょうか」

「はい!!」


 待ってて、アイリス。


 今度は私が……アイリスの支えになるから。



 ーーただ、それはアイリスの深い悲しみと孤独感を知らないから言えることで、自分の考えが甘かったことに後悔することになろうとは、この時の私はまだ知らなかった。






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