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【完結】乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった私は、全力で死亡フラグを回避したいのに、なぜか空回りしてしまうんです(涙)  作者: 藤原 柚月
第十三章 流星群が降り注ぐ夜に

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あとは……彼女次第【ノア視点】

「……何かあったのか?」


 とある寝室で私は椅子に座り、テーブルに置いた魔導日記の表紙を見ていた。


 すると、寝室に入ってきた私の友人のレオナードが話しかけてきた。


 満月の日まで、レオナードのところに住まわせてもらうこととなった。


「もう、頃合いなのかも知れませんね」

「?? その日記って……」

「ソフィア様のご両親の日記です。形見としてもう一冊、ソフィア様に渡していますが、渡っている日記の中身は実験研究内容。そして、この魔導日記はソフィア様の記録とか、日常的なものが綴られてますね」

「渡すの逆じゃねーの?」

「逆ではありません。それを望んだのですから」


 レオナードの疑問は最も。


 私も最初はそう思いましたからね。でも、今ならわかる。


 ()()()()()()()()()()()()のかもしれませんね。


 闇属性の封印により、命を落とすことを。その時の記憶を無意識に封じてしまうことも。


 闇属性を制御するきっかけとしてソフィア様に渡す。もしも、そのきっかけに気付かないのであれば私が幾度となくチャンスを与える存在となる。


 記憶を取り戻したのなら、今目の前に置かれている魔導日記をソフィア様に渡す。


 ……そう、約束しました。


 今思えば、その方がいい気がしてきました。


 前に落としてしまった魔導日記をソフィア様が届けに来てくれたことには驚きましたが。


 それから気にしてる様子でしたし、ダミーで持っていた魔導日記を帝王に渡して、適当に言い訳してもらいましたが。


 あの時は、知られてはいけなかったので隠すのに必死でした……。


 記憶を取り戻した今、この魔導日記をソフィア様に渡さないといけない。


「……とんでもない重荷を背負ってしまいましたね」


 願わくば、思い出してほしくなかった。


 両頬を殺したという事実の重みは、きっと私の想像を超えている。


 それなのに、闇に呑まれることはなく、自分の心と必死に戦っているソフィア様を見ていると……なんとかしてあげなくてはという気持ちになるんですよね。


 良い子に育ちましたね。嬉しい限りです。


「出掛けてきます」


 そう伝え、私は立ち上がる。


「頃合のようじゃのぉ、しかしどうするんじゃ?」


 寝室を出て、歩いていると私の肩に座っていた()()が聞いてきた。


「日記を渡して、ソフィア様がどう動くかにも寄ります。それに、十分過ぎるほど手助けはしました。あとは……彼女次第ですよ」

「……こればかりはどうにもならんしのぉ」

「貴方様がソフィア様を手助けするとは思いませんでしたよ」

「見てみたくなったんじゃ」


 気まぐれな彼女のことだ。今回の件も気まぐれなんだろう。


 私はクスッと微笑んだ。






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