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サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
5章 マネーマネーマネー編

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82話目 金蛇「トカゲでした」

 そしてあたしは、蛇な奴らを尻目に、上野のダンジョンをヘビーローテーションしてたのでした。


「どーも、アカマタちゃんズ。出迎えご苦労様」

「――クソッ」


 友達の輪は大分回って、今は「被害者友の会」のメンバーから、地下闘技場の面々へと移ってた。

 合間でのエイホウさん情報によると、あたしのウワサは掲示板とかでかなり広まってるみたい。フフフ、よーしよーし。注目度はバッチリね。


「俺らも光栄ですよ。芝の女王を倒した天使さんとパーティ組めるなんて」

「いえいえ、そんな大層なモンじゃないですってば、ホント」


 今も、狐のリーダー「るーる・るー」さんと世間話をしながら、6人パーティでダンジョンにアタックしてた。

 ――ん、そろそろ半日。鉄巨人やマザージェリーは、自宅より見慣れてきたわね。


「るーるさん達は、竜を【箱庭】で倒しますか?」

「ナシでお願いします。シャボンさんの動きも見たいですし」

「はーい、OKですよー」


 6人体制のときは、半々ぐらいでガチの【瓦礫の竜】戦に突入してた。んでもって、その際あたしの受け持ちは、「後衛の守り・その1」。――うん、あたしの所にもう1人入ってくれるダケで、こんなに安定するんだって思ったわ。これなら楽チンね。


(いやいや、シャボンさん。ナメてたら6人でも全滅しますって。最初の1/3を削ってなかったら、十分強敵ですよ?)

(あー……納得)


 そうよね、誰も「削りなし」は選ばないのがその証拠だわ。本来は裏技みたいなモンよ。

 ――アレ、でも待って? もしかして、周回しやすいように、ワザと削り有りになってるとか? どーせ社長も、【魔化】の需要が高まるのは分かってただろうし。極力ストレスなし(by社長比)で作ってた仕様? ――うん、ありそう。社長ってば、その辺のサジ加減は絶妙だもんねー、ムダに。

 なーんて考えてる間に、前衛チームがラブちゃんにトドメを刺して、見事に退治完了。


「すみません、シャボンさん。《炎の虎》と《狐火》でゴリ押ししました」

「いえいえ、安定は大事です」


 《狐火》も、タイガさんの《炎の虎》と同じで、炎ダメージを1にする能力。ぶっちゃけ、ラブちゃん相手には超使えるスキルだわ。

 後衛の鹿さんがカードを見せた。


「みなさーん。【魔化】ゲットしましたー!」

「おおー! おめでとうございま~す!」


 10組に1組ぐらいの感じで【魔化】を引き当ててたから、そろそろ来るかなと思ってたわ。パチパチぱちぱち~(拍手)。


 みんなでそれぞれの健闘を讃えつつ、ダンジョンの外へ。さーて、相も変わらず蛇と顔合わせかしら。たまには「お勤めご苦労様」ぐらいのネタをカマしてもいいのにね……あら?


「服が、金色?」


 何度目かのリーダー変更ってワケね。お初の相手には、必殺、スキャン!


「ふむふむ。――ゴールデン・スネイクさん?」

「そうだ!」


 金ピカ服の蛇が、モブ集団の前でふんぞり返ってた。


「ブランド物で身を固めた、ゴージャスな蛇だぞ!」

「いや、トカゲだよ」


 るーるさんが即座に訂正した。


金蛇かなへびって、トカゲだから。ちょっと尻尾が長い、日本固有種のニホンカナヘビ」

「え?」

「知らなかったの?」


 ゴールデン級に間抜けな人は、大慌てで検索してたみたい。


「はぁ!?」


 お、なんか素っ頓狂な叫び声を上げてる。ぷくく、これは赤っ恥だわ。


(るーるさん、詳しいんですね)

(小さい頃、家に爬虫類図鑑があったんですよ。それで興味もって、今はレオパードゲッコー飼ってます)

(ほほ~)


 写真も見せてもらった。おお~、黄色の肌に黒い斑点。つぶらな瞳がキュート!


「おい、サボテン」


 あ、カナヘビ(byるーるさん)が立ち直ったみたい。こっちはカケラもキュートじゃないわ。


「少しは強いだろうが、所詮はお前1人だ。1人の力で、【魔化】を補おうなんて甘いぞ。そうカンタンに出るものでも……」

「あ、今回は出たわよ」

「ぐっ……!」


 カナヘビ、残念。いいトコなし!


「そ、それでも! お前のいるパーティだけだろう。こっちはなあ、10倍以上の人数で、人海戦術をやってるんだぞ。差は埋まるものじゃない」

「ふーん。なら、ドッシリ構えてればいいでしょ?」

「――え?」

「1人が出来ることは限界があるんだし。おっしゃる通り。今のまま続けてればいいのよ」

「そ、それはそうだ、が……」


 カナヘビ困ってる。うふふ、今度の蛇も面白いわー。


「さ~て、こっちは次のパーティさんが来るからね。そのとき、また相手してあげる」

「うぐっ……!」


 バイバイしてあげたのち、今度は谷中へ。階段を下りた先で、次の人達の本人確認ね。


 いや~、ずいぶん慣れてきたわ~。はてさて、次のご紹介される人は~……っと。


「あら?」


 猫耳少年が1人? ふむ、どこかで見たような……。


「――あっ!」


 思わず声を上げると、るーるさん達から驚かれた。


「ん? シャボンさん、すでにお知り合いでしたか?」

「え……ええ。まあ」

「おぉ~。やっぱり強い人は、強い人と惹かれあうんですねえ」

「あ、あはははは……」


 秘技・愛想笑い!

 ――うん、忘れもしないわ。ラビちゃんが誘拐されたときに助けてくれた、ショタ3人組のうちのお1人。


 あたしは、深々と猫少年に頭を下げた。


「その節はありがとうございます、『マン偶数』さん」

「いえ、当然のことをしたまでです」


 猫少年も、丁寧にお辞儀をしてくれた。


「それと……僕の呼び名はマングースでいいですよ、シャボンさん」

「分かりました、マングースさん」


 どうしましょう、見た目は10才ぐらいのカワイイ猫耳少年なのに、物腰はとっても大人だわ。


 マングースくんって呼びたかったけど……ううん、やっぱりマングースさんって感じね。

~後日の喫茶店~

銀狐「《狐火》? ああ、もちろん入れてるよ。有利だからね」

シャボン「え~っ!? そこはおっちゃんの《美声》を見習いなさいよー!」

アイス「待てコラ」

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