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サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
4章 悪魔との戯れ編

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60話目 アフターフォローもバッチリ

 冒険者の皆さんに、改めてお礼を言っといた。


「本当にありがとうございます。ラビちゃんを助けていただいて」

「いえいえ、仕事ですから」


 色黒な猿人のお兄さん(名前はシャバー兄)が、代表で答えてくれた。

 気さくで優しそうなのと、彼は今日これで終了って話だったから、お給料の体系とかも聞いてみちゃった。なんでも、1仕事いくらって仕組みで、今回も結構な額が出てたみたい。へ~。


 ――んでも、命が懸かってるもんね。未知の脱法呪文を真っ先に食らう立場って考えたら、妥当かも。


 シャバー兄さんが「あ、そうそう」と、手を叩いた。


「〖迷宮〗を入れてれば大丈夫って、シャボンさんが言ってくれてましたよね。あれ、助かりました」

「えっと、抑止力になるかなあと思いまして。戦いの流れ次第でしたけど、うまくハマってくれて良かったです」

「シャボンさんの動画は視聴者数が多いですからね。あれで当座は、〖迷宮〗シリーズでの被害は出ないと思います」


 あぅ、そうだった。被害者が出てたんだったわ。


 今回の敵は、全員永久追放だから、あたしがマホロバで出会うことはもうない。

 だけど、呪文開発チームにとっては、むしろここからが戦いなのよね。


 おっちゃんが苦笑いしてる。


「いつまでも、〖迷宮〗の世話にはなってられんよな」

「ねー」


 脱法呪文を防ぐ方法が脱法呪文ってのは、マズいんだっけ。




 冒険者さんたちとお別れしたあたしとアイスは、無事に喫茶「サラマンダーの夜」へと帰ってきた。銀ちゃんは……気付いたらどっかへ消えてた。動画はしっかりアップしてたケドね。


「そういえば、おっちゃん。ざまぁ団の33支部って、あれで全部だったの?」

「いや、実はあと3人いたぜ」

「ソイツらも永久追放?」

「その線もあったが、ヒモづけして、次の悪党退治に生かそうって方針になった」

「ふーん。でも、万一こんな事故が再発したらツラいわよ」

「ま、可能性は低いと思うぜ……っと」


 おっちゃんはヒレのある耳を押さえた。――ん? あたしの方を見たわね。


「銀狐からだ。見せたいものがあるんだとよ」


 おっちゃんはホログラムを操作して、近代的な銀色のデスクを出した。あら、マホガニーじゃない机も出るのね。

 その上にあったグレーの電話を押すと、銀ちゃんの声がスピーカーで聞こえる。


『アイス。今から【衛星球タクロー】の映像を送るよ』

「おう」


 おっちゃんが、デスクの上にある箱を操作したら、壁へと映像が投射された。へ~、タクローちゃんってば、そんな事も出来るのねぇ……あら?


「んーっと、砂浜ね」


 それも、夜の海岸だわ。なんで唐突に……って、ズームしていってるわ。中央にいるのは、ラクダに乗った2人の像? ――どこ、ココ?


「くっ、くはははは……!」


 え? おっちゃんがイキナリ笑い出したし。


「銀狐、お前……。御宿海岸に行ったのかよ!」

『いやあ、ちょっと月の沙漠を撮影したいなあと思ってね』


 あー、ココが元々、あたしの呼ばれた場所だったワケね。は~、月の沙漠って日本にあったの。


「――アラ? 画面に3人が入ってきたわ」

『ああ、シャボン。よく見てて』

「はーい」


 銀ちゃんの指示どおり、じーっと見てると、暗がりに目が慣れてきた。――あ、なんか喋り出したわ。




『オイ、ウマの助、鹿次郎。お前らにも連絡来てねえか?』

『はいッス。ストレーションさんからも来てねえッス』

『誰からも音沙汰ないですよ、ベアクローさん』




 ぶはっ!


「あーっははははは……!」


 ヤバッ、なんでいるのよコイツラ!?




『だが、お前ら。22時って言うからな? もうじきだ。もうじきサボテンが、ココに来る』

『そうッスね!』

『そしたら、俺たちの支部でタコ殴り! あとは編集でストレーションさん1人が倒したことにすれば、ざまぁ、完了! です』

『ああ。ハハハハハ……!』




 3バカは大笑いしてる。

 う、うぷぷ……ヤバいわ、これ。勝手にドッキリにハマってるじゃないの、コイツら。


『さてと』


 銀ちゃんがワザとらしく咳をした。


『以上、ざまぁ団・33支部の残党の様子を、現場の銀狐がお送りしました』

「あははははー!」


 銀ちゃん、あたしたちのお腹に大ダメージは止めてってば! よじれるから!

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