表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
2章 〖デス・エレメンタル〗編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/93

27話目 対策と脱法のイタチごっこ

「ふぉっふぉっふぉ……とはいえ、ワシらも現状が良いとは思っておらぬ」


 お、ちょっと蛙ちゃんがシリアスモード。


「まったくのぉ……いくらコッチの世界がゲーム丸出しとはいえ、さすがに行き過ぎじゃ」

「園長は、このゲーム会社の人なんですか?」

「いんや。じゃが、脱法ユニットを正面から止められるのが、同じ脱法ユニットのみという状況は、やはりマズイのぉ」

「際限がないですもんね」

「左様じゃ。この争いによって、フツーの人たちは、みな迷惑をこうむっておる」

「なるほどー」


 そりゃそうよね。大半のユニットが、〖デス・エレメンタル〗に比べたら遥かに弱いでしょうし。――あ、今はユニットって捨て値だわ、多分。スカーレットちゃんは、「誰も倒した人がいなかった」からプレミア付いてるダケで、ヒプノちゃんとかアホみたいに安そう。


『エイホウです』


 ぶっ、超反応! いやいや、あなたのコトじゃないのよ、エイホウさん。


 ――あ、ちょうどいいわ。ねえ、この【眠りの竜】の値段っていくら?


『検索中……判明。500円です』


「ぶっふー!」

「ひょ!? ど、どうした、シャボン?」

「い、いえ……むせたダケです」


 えぇーっ!? スカーレットちゃんが5ケタって言われてるときに、まさかのワンコイン!?


 ちくせう……! ベアクロー、許すまじ!!


 園長は、〖デス・エレメンタル〗のデータを表示してくれた。はいはい、4がバカみたいにイッパイですこと……あら?


「園長。コイツって、なんでレベルだけ『6』なんですか?」


 そうなの。数字の4が並ぶなか、なぜか、レベルは6。


 マナのコストも表してる以上、4にした方が召喚しやすいハズよね。――ううん、もっと下げて、1でも0でもいいわ。どうせ脱法なんだし……あ。


「もしかして、出来ない理由があるとか?」

「その通りじゃ」


 園長は重々しくうなずいた。


「実はのぉ、同じレベル以下で、基準の呪文よりも強い脱法呪文を作った場合は、その数値に直されるんじゃよ」

「えーっと……つまり?」

「例えば、レベル1で999/999/999というユニットを作ったとしようかの」

「強いですね」

「その場合は、ゴブリンの1/2/1という数字が基準じゃから、1/2/1に直されるんじゃ」

「うわー」

「また、無許可のユニットについては、速度5以上の場合、強制的に1になる」

「ひえー」


 ヒドすぎる呪文は、事前に対策してたのね。


 ――アレ、待って? じゃあ……この状況は許容してるの?


「えっと、〖デス・エレメンタル〗の場合はどうなってるんですか?」

「こやつは、ユニットが4体出るじゃろ? レベル5以下で出したら、【死の群れ】の1/3/1まで数字が下がってしまう。じゃから、レベル6になっとるんじゃよ」


 なーるほど。数字1つにも色々あるのね。


「ん? じゃあ、【死の群れ】のおかげでレベル6以上になってるなら、抑止になってますね」

「残念ながら、そうとも言えぬな」


 園長は、1枚のカードを出した。クリーム色みたいな枠ね。――クリーム魔法?


「特技の、【魔力制御】シリーズじゃ」


 あら、特技だったの。そういえば、銀ちゃんの所でも見たような。

 え~っと、なになに? スロットに1枚入っているごとに、白の呪文コストが1安くなる……?


「ぶはっ、強すぎィ! え、コレ、入れてるダケで!?」

「そうじゃ」 

「みんな入れますよね!?」

「ふむ、トッププレイヤーは大体入れとるな」


 納得だわー。6マナの〖デス・エレメンタル〗が、2マナで済んじゃうんだもの。コスト、安っ!


「あの~、ゲーム会社は対策とかしてないんですか?」

「大規模なオリジナル呪文の認定は、月1の頻度で行われておる。前回は、【アプリコット】というユニットが話題になったわい」

「どんな子です?」

「数値は1/5/1で、ユニットを一撃で倒すという、【痛打】持ちの精霊じゃ」


 おおう、【痛打】。

 レーヴァテインのユニット版って感じね。


「園長。そんな子がいるなら、かなり規制されたんじゃないですか?」

「始めこそ期待されたんじゃが、3日後には、ユニットを4体出す〖デス・エレメンタル〗にやられたわい」

「あー」


 1体止めても、他の3体にやられるパターンね。対策ユニットを出したら、その上を超えられるという、イタチごっこになってるワケ。


 ――でも、対策を取る気はある、と。


「園長。脱法カードを禁止には出来ないんですか?」

「出来るのかもしれんが、今まで1枚もそういう措置は取っとらんよ」


 ほおほお。BANにはしないのね。あくまでも、カードで対策をする、と。


「あのお、次のオリジナル呪文の認定って、いつです?」

「明後日じゃな」


 アラま、もうすぐね。

 とすると、そこで対策カードを発表する気だわ。


 社長ってば、今まで攻略してきた感じだと、「1度対策に乗り出したら、トコトンやる」ものね。


 「ここで負けてやろう」として作ったトコはキチンと負けるけど、それ以外は絶ッッッ対に認めない。あの社長、脳筋殺人鬼に見えて、かなり繊細なデータ作りしてるからね。数字の大きなユニットは、自分のペットにだけ許して、こっち側は全部駆逐するハズよ。


「園長。次は抜本的な対策を取るとか、そういう公式アナウンスはありませんか?」

「いっさい流れておらんのぉ」


 ええ、ええ。情報はシャットアウトね。夜明け前が一番暗いってヤツだわ。


 今は、敵を増長させてるターンなのよ。それが最高潮に達したときに、会社側が作ったオリジナルカードでトドメを刺す。そんな感じね。


 ――ん?






 これって……大もうけのチャンス?






 ふむ……とすると、最低限の元手は要るわね。


「ふぉっふぉっふぉ。どれ、少し長話してしもうたのぉ」

「あ、園長。色々質問攻めしちゃって、すみませんでした」

「いやいや」


 園長は、箱を差し出してきた。


「ほい。頑張ってくれた『お礼』じゃよ」


 おっと……そうだったわ。カードが60枚入った「箱」!


 これのために、ボランティアを受けてたのよ!

箱のレアとアンコは、ダイス振って決めます。(コモンは喫茶で回収できるのでパスします)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ