表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
2章 〖デス・エレメンタル〗編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/93

20話目 4の衝撃

 え!? なんでこのクマ、あたしの本体を知ってるの!?


 ――って、そんなワケないわ。ここは冷静に。


「ちょっと、誰がサボテンよ」

「お前だよ!」


 クマのおっさんはあたしを指差した。


「《不眠》を取る天使ってのは、ずっと入りっぱなしを狙ってるからな。ようはサボり魔だ」

「はぁ?」

「天使でNPC化なんて、烙印みたいなもんだぜ。り魔の使だから、サボテンだ!」


 ンマー、サボテンの現実世界からログアウトしたのに、逃れられない運命ってコト?

 いいわ、あたしはサボテン。――だけど、人間の意志を持ったサボテンよ!


「しっかしお前、こんな有名なスラングも知らんのか? エミックスとかいうガキも大概だったが、お前こそド素人だな」


 小馬鹿にしつつ、クマは1枚のカードを出した。


「天使、【地震】を寄越せ。この〖デス・エレメンタル〗と交換してやる」


 ――エイホウさん。今のデスメタルだか言う魔法って、いくら?


『検索中……判明。〖デス・エレメンタル〗は1000円です』


 ふうん、価格は揃えてきたのね。


「あたし……大人しく交換した方がいいってコト?」

「ああ、そうだぜ。とくにこっちの世界は、往来で叩きのめしてもペナルティが無いしな。俺も、初心者をトラウマレベルでブチ殺すのは、心苦しいんだ」


 クマの下卑た笑みに、あたしも口角を上げた。


「お断りよ」

「何ィッ!?」

「これしきの妨害で引っ込むようなら、そもそも介入してないわ」


 それと……コイツが同じ価格の取引を持ちかけてきたってのが、アヤシイのよ。

 現在価格が同じなダケで、今後の価値は変わるハズ。


 ――エイホウさん。さっき調べてもらったカード、なんか他のカードと違う点はない?


『あります。〖デス・エレメンタル〗は、いわゆる脱法カードです』


 うわ~、やっぱロクでもないわ。


「おっさん。そのカード、正規の物じゃないって聞いたわよ」


 たった今ね。


 するとおっさんは笑い出した。


「おいおい、オリジナルカードは誰でも作れるんだぜ? せっかく強いコイツと交換してやるって言ったのに、バカな奴だ」


 クマの手が白く光る。――チッ、裏取りは後回しね。

 何を撃ってきても見極めてやるわ。




 バシッ!




「うぎゃー!」


 目がー、目があー!


 何よ、今の!? カメラのフラッシュ!?


「くっ!」


 とりあえず距離を取る! あ、そうだわ、自分に【加速】! これは自分に撃つからターゲットは無視できる!


「ははは、逃がすかよ!」


 もういっちょ【加速】!


「はは……おい! お前、逃げんじゃねえぞ!」


 お、重ね掛けは効果アリ! ちょっと声が遠くなった!


 ともかく視力を回復させないと! えーっと、片目だけ開けて慣れさせるんだっけ? 分かんないけど、ぼんやりと戻ってきたわ! ビルの谷間に着地して、アイツをやり過ごしましょう。


 クマは上空で、また何かの呪文を唱えたみたい。


「――見つけたぜ!」


 げ、視線がバッチリ合った。【生物探知】みたいな呪文を使ったのかしら? まったく、森のクマさんはイヤリングを届けてくれたけど、都会のクマは大違いね!


「俺はよお、妙な正義感を振りかざすヤツは大嫌いでな。そんなヤツをブチのめすと『ざまぁ』って気分になるんだ」

「へぇ……あたしはそんなコト言ってるクマがボコボコになってる姿を見ると、『おかわいそう』って気分になるわ」


 やり返しつつ、指先に緑の光を集めた。


「子グモちゃんたち、出て来て!」


 し~ん。


 ぐっ……【紡ぎグモ】4体が出ない! なんで!?


「はははは! ざまぁ~!」


 クマは手を叩いてはしゃいだ。


「知らないのか、初心者? 俺の魔法スロットにはなあ、〖プレゼント・4U〗ってカードが入ってるんだよ。5枚以上入れると全部使えないのさ!」


 ああ……アイスが言ってたやつね。


 あたしは素早く【紡ぎグモ】を6枚抜いた。


「クモちゃんズ、カモン!」


 ――し~ん。


 ぐっ……やっぱり出ない。


「ははは! 何が『クモちゃんズ』だ、バカ! どうせ【紡ぎグモ】を4体出す気だったんだろ!? 残念だったな、俺がとっくに【ガイア】を消したからよお! だいたい、そんな領土なんか許しとくワケねーだろ、初心者!」


 くそっ……クマめ、口の悪さが表に出てきたわね。


 そーっと羽を出して……一気に距離をつめる!


「トカゲちゃん!」


 こいつは【巨大トカゲ】で倒す! ふさわしい倒し方だわ!


「ははっ!」


 だけどクマは、また白い光を集めた。あたしのトカゲちゃんが出てすぐ、白くて小さな毛玉が4体フヨフヨと出る。


 ――なに、あのちっこいの?


「トカゲちゃん! 構わないから倒しちゃって!」


 堂々と向かっていった直後。

 毛玉の1体が、トカゲちゃんのお腹をブチ破った。


「――え?」


 呆気なくトカゲちゃんは退治される。


「ははは! 調子こいた初心者! 今度お前の姿を見たら、もっとブチのめす! アバター変えて失せろ!」


 なに、このユニット? スキャン……!





 名前:デス・エレメンタル


 攻444×4/速4/体444×4


 特徴:《飛行》





 えーっ!?

 ホントに何よ、コイツ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ