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サボ天使、ガチャVRに人生極振り! ~デッキを組んで強くなる世界で、魔法カード0枚からの成り上がり!~  作者: ラボアジA
1章 ダンジョン死闘編

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11話目 ガール・ミーツ・おっさん(ガワは美少女)

 歌い終わったおっさんに拍手したら、軽くお辞儀してくれた。


「ありがとう、シャボンさん」

「シャボンでいいわ、アイスさん」

「ん? そうか。――じゃあ俺も、呼び捨てでいい」


 うぉう、マーメイドちゃんの飾らない声。中の人はおっさんってのが、心で分かったわ。


「ねえ。アイスがなんで人魚のアバターにしたのか、聞いていい?」

「女性歌手の懐メロを、女声で歌うためだな。ユニークスキルの《美声》が決め手だった」

「あー」


 そんなユニークスキルがあるなんて。歌ガチ勢の人魚姫ね。


「俺は、ここをカラオケボックス代わりに使っててな」


 アイスは鍾乳洞を指差した。


「よく反響もするから、気に入ってたんだ」

「現実のほうが安くない?」

「いや、断然こっちだろ。VRギアは19800円だし」

「安っ!」


 思わず叫んだら、アイスは苦笑した。


「おいおい、お前も使ってるだろ?」

「あはは……改めて安いなって感じたのよ」


 う~む、まさかのイチキュッパか~。ハードを安く提供して、ソフトで回収する仕組みよね? えげつないわー、社長。

 おっとと、ボロが出る前に話題を変えましょ。


「ねえ、アイスもそこらへんにある地底湖……っていうよりは、もはや水たまりね。その1つから来たんでしょ? そっちは、どこに繋がってたの?」

「『眠りの竜』のダンジョンだな」

「へぇ~。こっちはクモ軍団だったわ」

「――ほお」


 アイスは睫毛をピクリと反応させた。


「もしかして、クモカードを持ってるか?」

「あ、トレードね」


 ピンときたわ。そして、戦力増強のチャンス!


「あたし、緑色が欲しいんだけど」

「よし。基本セットのカードでいいなら、4枚ずつそろってるぞ」

「ん? なんで4枚なの?」

「デッキに入れるだけなら無制限だが、ヒドいカードがあってな。同名のカードを5枚以上入れてると、それら全てが使えないって効果なんだ」

「強烈ね」


 そいつは危険だわ。クモも4枚を意識しましょっと。


「ンじゃまぁ、トレードをお願い」

「OK」


 おっちゃんは、インベントリを操作して緑のカード群を見せてくれた。


 ――うわお、面白そうな魔法がいっぱいね。どれにするか悩むわ。


「クモはコモンだろ。1対1でいいか?」

「ええ」

「何枚出せる」

「40枚ぐらい」


 その途端、おっさんは大笑いした。


「シャボン……お前、巣を壊滅させただろ」

「バレた?」

「どうやって倒した」

「竜のブレスでシュゴーよ」

「豪快だな」

「女王も焼いたわ。これは主力だから、トレードには出せないけどね」

「おー、ソロで倒したのか? アイツ速いって聞いたぞ」

「自分をエサにして、食いついた所を一緒に焼いたわ」

「スゴいな」


 おっちゃんは感心してくれた。


「なら、コモンだけじゃなくて、レア交換もするか? 緑なら、【ガイア】と【循環】も強いぞ」

「あー……実はあたしね、レアを2つしか持ってないのよ。だから交換できないの、ゴメン」

「いやいや、気にするな。若そうだし、そんなに金使ってないだろうなってのは感じてた」


 おっちゃんも、あたしの人となりを見てたワケね。


「シャボン。ひょっとしてだが、ゲームを始めてからの日にちも浅いだろ?」

「まあね」


 フフフ……実は、サボテン生活も初日よ。


「ふむ。それじゃあ、【ガイア】自体は知ってるか?」

「ううん」

「全ユニットを0マナで出せるんだが」

「何それ! メッチャ強くない!?」

「レアだからな」


 おっちゃんは、ステータス画面を表示させた。


「俺の、“領土”って項目があるだろ。そこに、【ガイア】の文字があるハズだ」

「あるわね」

「これは、領土カードと言ってな。1人1枚、事前に領土として指定ができるんだ。すると、ずっとその効果を持続させられるって寸法さ」

「ズルい!」

「おいおい。今はシャボンも領土内だぞ? だから、0マナの恩恵に与ってるわけだ」

「え?」

「出してみろ。マナを気にせず喚べるから楽しいぞ」


 ステータスを開きつつ、恐る恐る【紡ぎグモ】を召喚してみた。


 ――1体、2体、3体、4体!


「スゴい! 全部0マナだわ!」

「あー、あとシャボン。今お前は1体ずつ召喚したが、《同時召喚》って特徴のあるカードは、同名のユニットをまとめて喚べるぞ」

「ホントに?」


 んじゃあ、別の【紡ぎグモ】4体を同時召喚! ――うわっ、出来た!


「はぁ~、コレはズルいわ~。16マナが0マナでいいとか、強すぎでしょ~」

「更に、【循環】だ。このフィールドを展開すると、30秒必要だったクールタイムが、3秒で済む」

「なるほどね。ユニットを呼び放題で、仮に倒されても3秒でまた呼べるとか、そりゃあ強いわよ」

「だろう?」

「――で、これを初心者のあたしに教えてくれたってことは、そのカードをくれるとか?」

「いいや」


 フルフルと首を振るアイス。


「便利な魔法があるから、頑張れよってダケだ」

「へーい、頑張りまーす」

基本セットの緑コモンを一部載せておきます。(6枚)


左から順に、呪文名、レベル、簡単な効果となってます。



【エロス】 1 ・瞬間。2マナ回復。緑呪文を使った直後のみ使用可能。

【木の精霊】 5 ・4/1/6《のろま》。植物系魔法を使う。

【巨大トカゲ】 6 ・6/2/4

【縮小】 1 ・ユニット、又は自分のみ。体長が1/10。攻撃力は1/4、被ダメージは4倍。

【生物探知】 1X ・レベル×10mを探知。

【魔力の絆】 1 ・対象に1マナ与える。

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