縄文時代にも文字は有ったが流石に1万年前はまだ早いし文字はおそらく縄文人の発明じゃない

　日本に読み書きに使う文字が現れたのは、古事記や日本書紀などの飛鳥・奈良時代でそれ以前の日本には、文字はなかったとされているが、おそらくこれは間違いだ。

　日本にも縄文後期から末期には、西日本にはすでに文字は存在していた可能性が高い。

　縄文以前にカタカムナという文字を使う文明があったという説もあるが、俺はどうかと思うね。

　俺が転移した1万年前のこの時期の関東には、まだ神代文字とされる漢字以前に存在した文字はない……とおもう。

　理由は単純でこの時代は人口密度が低く、農業も発達しておらず、穀物などの貯蔵による税などの概念がまだすすんでないし、商業的な取引の記録を残すために必要な道具がないからな。

　日本において文字がいつ頃成立したかははっきりしないが、糸魚川の翡翠などが日本海側では広範囲で交易によって広まったりしているのを考えると、もしかしたらシュメールのトークンのような数の概念に関しては結構古くから有った可能性もあるんだがはっきりとした年代はわからん。

　中国におけるいわゆる漢字が完全に成立したのは殷王朝の存在した3500年ほど前と言われている。

　夏王朝が実在すればその歴史はさらに500年遡るし（俺は実在していておかしくないと思うが）、賈湖契刻文字や半坡陶文字のような、紀元前6000年ごろ、つまり8000年前にさかのぼる亀甲に刻まれた象形文字のような模様も存在する。

　これがもし象形文字として書かれた言語であるなら、中国の文字は長く最初の文字であると認められてきたメソポタミアの楔形文字より2000年も前から存在していたことになるんだが、まあ西洋の連中は認めないだろうな、農耕の始まりは中国のほうがシュメールよりずっと古い可能性が高いんだが。

　古代中国では亀甲に刃物で刻み、シュメールなどでは粘土板などに文字は書かれたが、インカ帝国は文字を持たなかった。

　インカは石器文明で石器では細かい細工が難しいので、文字は青銅器がないと発達しないようなんだよな。

　しかし、与那国島にはカイダ文字という象形文字がありこれは神代文字の一つである可能性があるという人間も居るし、日本にはオシテと呼ばれる文字を始めとした神代文字と呼ばれる文字が有ったと言われている。

　おそらく縄文時代に日本へ文字を持ち込んだものが居たとしたら、屈葬ではない文化を西日本に持ち込んだ、揚子江の河口付近の江南方面の中国からきた人間だろう。

　ただし、日本の関東付近まで統一した文字を導入するだけの、軍事力を保持できたのは白村江の戦い以降に日本に漢字を持ち込み、倭から日本という国名に変更し、大君を天皇と言う名称に変えた奈良時代以降のいわゆる大和朝廷の藤原不比等以降だとは思うがな。

　其れ以前は九州、四国、山陽、山陰、近畿、北陸、中部、東海、関東、東北はそれぞれ別々の文字を用いていて、それぞれは別々の王が支配していたようだ。

　藤原不比等らは、唐の文化を日本に持ち込み文字を漢字で統一し、九州に筑紫都督府を設立した。

　この都督府という名称は、唐の軍隊が他の国を占領した時に称するもので、かつて高句麗の都が平壌都督府、百済の都が熊津都督府と呼ばれた例があった。

　要するに明治維新のときにイギリスやフランスによって武士政権を崩壊させられ、明治　つまり主にイギリスの代官として明の国の末裔が統治する時代を経て、その後太平洋戦争で負けた日本がＧＨＱの進駐をうけて国としては消滅しなくとも、事実上アメリカの支配下に入ってしまい、横文字がやたらともてはやされるようになって、尺貫法ではなくメートル法などに切り替えさせられた現代日本と同じ状況だな。

　まあ、古墳時代から飛鳥・奈良時代の西日本は渡来人が権力の中枢を締めていたので西日本にかんしてはたいして変わりはなかったかもしれないが。

　中国では覇者となった国が前の国の政権を滅ぼした時に、いわゆる焚書坑儒を度々おこなっている。

　その地域に伝わる固有の文化をことごとく抹殺し、文化人を殺し自らの正当性を立証するための書籍を編纂して歴史の改編を行うわけだ、度量衡の単位を改変したりもするが、当然唐の時代にもその伝統は受け継がれていた。

　この時代に租庸調という税制度のために戸籍を確定し、新田を開発した場合の規定などを設けるわけだが、それを実質的に取り仕切ったのが藤原不比等だ。

　その地位を利用して、名目的には天皇家を神輿として将来的には藤原氏は日本を私物化していった。

　日本書記を編集したのも藤原不比等で、これは藤原氏を徹底的に正当化した歴史書だ。

　まあ、古代日本のことは一度おいておこう。

　文字が発生するとともに明確になるのは身分差とか格差と言うものだ。

　要するに富めるものと貧しいもの、支配するものと支配されるものがはっきりしてしまうということだな。

　イースター島にはロンゴロンゴ文字が有ったが、争いの果に森林資源を失って滅亡してるしな。

　だから俺は今の縄文の日本には文字は必要ないと思うんだよな。

　まあ、焼き畑農業をもう少し推し進めたりするのであれば正確な暦が有ったほうがいいかもしれないし、食料の残りを数で書き記したほうが便利にはなる気もするがな。