PVPトーナメント・決勝戦!予想外の結末と報酬
できたよ~
何故かこうなりました。
なんでこうなった?
次回は、スレ回だよ!
「それでは、皆さんお待ちかね……トーナメントォォォ☆決☆勝☆戦☆だぁぁぁぁぁ!!!」
『うわぁぁぁぁぁ!!!』
「それではぁ紹介しましょう!赤コーナー!中二病の末期か!?レミエール・S・K・ルシフェル選手!!」
『ちゅ・う・に!ちゅ・う・に!』
「一、二回戦の発言から、中二コールが観客達から発せられる!!彼女の本気は中二全開!止められる者はいるのかぁぁぁ!!」
『わぁぁぁぁぁ!!!』
「わわわわわ我の実力を見せてくれりゅわ!!」
『わぁぁぁぁぁ……』
決勝戦の舞台の上で、レミエールはガクガクしていた。
武者震いというには、顔がビビりまくりだった。
そんな彼女の状態を理解してか、観客達はツッコまない。
はっきり言って、観客達の中に彼女が勝てると思っている者は皆無だ。
折角の決勝戦なので賭けはしているが……赤が100倍、青が1.1倍と極端だ。
面白半分で賭ける者すらいない。
そんな現状。
「そしてぇ!青コーナー!彼の本気は死神限定!死神狂いで御馴染み、選手だぁぁぁぁぁ!!!」
『……』
『キャァァァァァ!!!』
「男性観客が呪いの言葉を唱えていますが、そこは放置!予選及び一回戦で理解不能な技量を見せつけ!二回戦では圧倒的な技術で現トッププレイヤーを完封!!観客はレミエール選手が何分耐えられるか予想して遊ぶ始末!そんな彼が、今!舞台に上がったぁぁぁぁぁ!!!」
桜は歩きながら舞台の上で、レミエールと向かい合う位置に立ち止まる。
レミエールは完全に逃げ腰状態だが、桜は何時もの様な自然体。
だが、むしろその自然体が怖かったりする。
そして、運命の時が来た。
「それでは……決勝戦、始めぇぇぇぇぇ!!!」
「降参だ」
『……え?』
試合が始まった瞬間、桜は降参して試合放棄。
さっさとログアウトしてしまった。
何故そんな行動をとったかというと、試合が始まる前に母親から外食メールが来たからだ。
前にもあったが、桜にとってゲームよりも家族が大事……これが全てだ。
というわけで、PVPイベント優勝者はレミエール・S・K・ルシフェルとなったのだった。
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
椿は母親との外食を終え、ゲームを起動……しない。
風呂に入って、寝る準備をして、寝たのだった。
次の日の学校にて。
「おま!なんでやめたし!?」
「ん?何を?」
「名も無き英雄の伝説!」
「あぁ、珍しく外食でな。ステーキが美味かった」
「知るか!リアルで何か有ったんじゃ!って凄い騒がれてたからな!?」
「そうか……放課後、マッケナルド行こう」
「ちょっとは話を繋げようぜ!?行くけども!」
マッケナルドは全国にチェーン店が存在する有名ジャンクフード店だ。
椿の好きなのはチーズINバーガー。
肉三、パン二、チーズ五の割合だ。
「放課後一緒に行く人」
『行く!』
「お前等も盗み聞きしてんじゃねぇぇぇぇぇ!!!」
平和な学校生活を送っているのだった。
そして帰宅。
クラスメイトとマッケナルドで親睦を深め、自宅で夕食。
勉強して……午後8時にやっとゲームを起動。
そして、何時もの場所から死神の下へ。
今日も何時も通りである。
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
桜は死神戦を終えて、何時もの様に訓練所で訓練していると運営からメールが届く。
内容は、昨日やったPVPイベントの準優勝の報酬選択だ。
桜はメールを読んで、良くわからずに選択ボタンを押す。
すると、桜の目の前に幾つかの項目と決定ボタンのある画面が現れる。
桜の目を引いたのは、以下のモノ。
◇◇◇
☆武器☆
【無名の銀の宝剣】
アタック+100
アンデット系に対して倍のダメージを与える。
☆アビリティー☆
【見切り】
スピード+5%
戦闘時、攻撃回避毎にスピード+5
☆称号☆
【戦いを愉しむ者】
対プレイヤー時に全ステータス1.5倍。
対モンスター時に全ステータス1.2倍。
ガード・レジストがゼロ化(防具補正も無効化)。
◇◇◇
この項目の中から一つだけ選ぶようだ。
あと、【第一回PVPイベント準優勝者】という称号も手に入れている。
対プレイヤー時にクリティカルが出る確率25%上昇という効果だ。
優勝者と準優勝者限定のおまけ称号だ。
優勝者の場合は50%になる。
そして、桜が選んだのは……アビリティー【見切り】だ。
◇◇◇
ステータス・桜
職業・初期職・旅人
称号・【死神に刻みし者】
レベル・1
アタック・13
ガード・5
マジック・15
レジスト・2
スピード・21
ラック・7
☆装備☆
一覧表示
☆使用アビリティー☆
【空歩】
熟練度次第で最大10回空中でジャンプできる。
緩やかに落下しながら空中を歩くことも可能。
【ミラージュステップ】
熟練度次第で最大15体の分身で、同時攻撃可能。
下位のステップも使用可能。
熟練度によって分身の強度変化。
【見切り】
【武器適性・B】
【不壊の極意】
☆控えアビリティー☆
【眼力】
【速度上昇LV6】
【強奪】
【気迫】
【気配察知】
【気配遮断】
【管理】
【救助】
【捕獲】
☆紋章☆
【熟練度上昇・小】
【ステップ準備短縮】
◇◇◇
これが現在のステータスである。
さっきの死神戦後に【二段ジャンプ】が【空歩】に、【ソニックステップ】が【ミラージュステップ】に、【武器適正】も一段上がったようだ。
【速度上昇】はPVPの時に【不壊の極意】と交換していて、一つ上がったようだ。
称号を変化するつもりは無いようで、ステータスを見て一回頷いき訓練を再開する。
そして、今日もラッテスは追い回されるのだった。
今日のGM
「桜君と中二ちゃんのバトルか~どっちが勝つと思うよ?」
「桜」
「ですよね~」
「遊んでないで仕事しろ~」
「「うぇ~い」」
「あ、降参した……降参した?……降参してる!?」
「え!?なんでだよ!?」
「ログアウトしやがった……」
「うわ~プレイヤー達が凄いぞ」
「あ、司会が殴られた。ザマァwww」
「踏まれまくってるな。ザマァwww」
「笑ってないで……仕事しろや♪」
「「すいませんでした!!」」
「……あの、自分は何時帰れるんでしょう?」
『次回のアップデートまで』
「一週間以上あるんですけど……帰りたい」




