奈落25(迷いの森12)
「なあ、ここから出れたら、俺に力を貸してくれないか? 俺の力だけじゃ、どうにもならなくてな。別に無理強いするつもりはないんだ。ただ、少しでも力を貸してくれたら、助かるって言うかだな……」
「グオ」
「おお、良いのか!助かるぞ恐太郎! これで、何とかなるかも知れない!」
「ギュー」
何やってんだお前ら?
鍛錬を終えて食事の準備に取り掛かっていると、ナナシとト太郎が何やら語り合っていた。
さっきまで、ト太郎を相手に模擬戦をしていたはずだが、いつの間にやら仲良くなっていたようだ。
てか、言葉が分からないんじゃなかったのか?
「ぱっしょんで通じ合ってるから大丈夫だ」
どんな情熱だよ。
「なあ、権兵衛も地上に戻ったら力貸してくれよ」
何の話だ?
「あー、実はさ、権力振り翳して好き勝手する奴らといざこざがあってよ」
権力?そんな奴らと争ってるのか?
「権兵衛なら分かるだろう? 探索者なんてやってたら、必ず奴らが絡んで来るんだから」
ああ、分かる。あいつらか。権力を嵩に探索者から上がりを頂戴する連中。
「そうだ。俺は、あいつらをどうにかしたいと思っている。今回の一件でつくづく思い知らされた。俺一人じゃ、どうやっても無理だってな。だから頼む、権兵衛も力を貸してくれ!」
良いだろう、奴らを潰すのに力を貸してやる。やり合う時は俺を呼べ、全てを焦土に変えてやる。
「いや、誰もそこまでは言ってない」
やはり現行の体制に不満がある奴はいるようだ。
探索者協会。
全ての探索者が利用し、ダンジョンから得た成果の上前を撥ねるズル賢い協会。
俺も、これまで多くの金を巻き上げられて来た。生活の為だからと我慢して来たが、これ以上奪われてなるものか。
ナナシが旗印になってくれるなら、俺は乗ってやろうじゃないか。探索者を代表して、この仕組みに風穴どころか、全てを無に還してやろう。
「おい、大丈夫か。めちゃくちゃ悪い顔してるぞ」
気にすんな。つーか、なに恐太郎を誘ってんだよ。地上に出たらパニックどころじゃ済まないぞ。
恐太郎とはト太郎の事だ。
唯一、名前と渾名に差がない恐竜である。
恐竜のような頭と捉えたか、トカゲのような頭と捉えたかの違いに過ぎない。
「んー、そうなんだけどな、恐太郎だったら助けてくれるんじゃないかって思ったんだ」
だからってなぁ、ん?
ああ、水やり終わったのか、じゃあ育ったやつ収穫しといてくれ。
地上を恐怖のどん底に突き落とそうとする行動に、苦言を呈そうとしていると、畑の方から水やりが終わったと報告が来た。
「キュイ!」
ヒナタの手には水を生み出す花瓶が握られており、フウマの背に乗って畑に水やりをしていた。
水を生み出す花瓶は、今はヒナタの物になっている。
ヒナタが花瓶を欲しがっていたので、交換条件に畑の世話を任せているのだ。
俺の返答に返事をしたヒナタは、魔法を使い実った果実を落とそうとする。しかし、その魔法は指先から光を細く伸ばしたもので、ライトセイバーよろしく、実った果実も野菜もまとめて薙ぎ払った。
つまり、実った殆どの物が台無しになった。
なにやっとんじゃー!!
食い物を粗末にするんじゃなーい!
怒った俺を見て、フウマとヒナタは逃げ出した。
それを俺は追いかける。食べ物を粗末にする奴は許さんと追いかける。
それを見たナナシが笑い、ト太郎が唸りながらも楽しそうにしている。
そんな日常が続く。
いつまでも続くものではないが、この奈落の世界で安らぎの時間だった。
ヒナタとナナシと鍛錬を行い、少しずつだが成長している。
猿のモンスターに挑むこと二十回目で、ナナシはようやく倒す事が出来た。
最初は掠りもしなかった攻撃を当てれるようになり、避けれなかった攻撃も、致命傷を避ける程度の回避はできるようになっていた。
猿のモンスターの動きを学び、癖に気付き、カウンターを合わせて、刃がモンスターの命に届いたのだ。
よくやったと声をかけるが、いっぱいいっぱいなのか、息を切らせて頷くのが精一杯な様子だった。
そんな日々を過ごし、久しぶりにモノクロの世界が訪れた。
「何だよ、これ、やばくないか?」
世界の変化に戸惑っているナナシだが、これは定期的に起こる現象だと説明をする。
ついでに、ナナシが森に来た時もこの現象が起こったと伝えると、そうなのかと驚いた様子だった。
腰掛けていた椅子からよっこいしょと立ち上がり、長剣を持って屋敷から出ようとすると、ナナシから呼び止められた。
「おい、どこ行くんだよ。皆で固まってた方が良くないか?」
モンスター退治に行くだけだから待ってろ。
「今じゃなくてもいいだろう、明らかに危険な感じがするぞ」
その危険な奴を退治しに行くんだよ。まあ、ウマか恐太郎の側に居れば大丈夫だろ。ちょっくら行ってくるわ。
「おい!」
ナナシの制止を無視して屋敷から出る。
「キュイ!」
僕も行くとヒナタが手を上げて玄関を出た所に立っていたが、アホかとフウマに後を任せて屋敷を出た。
ト太郎は変わらず、湖から長い頭を出して寝そべっている。少しだけ目を開いて、気を付けてとエールを送ってくれる。
何だったらト太郎が戦えば良いのになとも思うが、湖から離れようとしないので諦めるしかない。
もしも、ト太郎が強力なモンスターと戦いになれば、近くにある屋敷も巻き込んでしまうだろう。
ブラキオザウルスのように長い首を持ち、筋骨隆々の人に近い形をした肉体。アンバランスな姿のモンスターだが、強さだけ見れば、今から戦うモンスターよりも強いだろう。
それは間違いない。
一緒に過ごすようになって分かったが、その身に宿る力の底が見えない。もしかしたら、俺よりも強いかも知れない。
だから安心して離れられる。
ト太郎がいれば、屋敷は守れなくても、あいつらは守られると信じられるから。
俺はト太郎にあいつらを頼むと告げて、森の中に入った。
それは、人に近い形をした大きな何かだった。
頭部は大きな目玉になっており、口も鼻も耳も付いていない。右胸と腹部にも、頭部と同様の大きな目玉が付いている。
右腕は異様に発達しており、三本指から伸びた爪は、近くの木に触れただけで切断していた。
変わって左腕はというと、右腕と比べて格段に短く、体の腰の位置までしかない。
足も体に見合った大きさをしており、がっしりと太かった。体の色は、まるで皮でも剥がれたかのように血よりも赤黒く、不吉な色をしている。
今回の相手は、そんな三つ目のモンスターだ。
三つ目のモンスターは右腕を振り、周囲の木々をまとめて切断して薙ぎ払う。
武器として使った爪は、薄らと光を発しており、何らかの魔法で強化していることが伺えた。
また面倒そうな相手だなと思いながら、三つ目のモンスターの背後から剣閃を飛ばす。
当然ながら、その程度の攻撃に当たるはずもなく、右腕の爪に掻き消されてしまう。
だからお代わりの石の槍を飛ばす。
魔法陣を使用した槍の魔法は、右腕を動かしてガラ空きとなった体に直撃する、はずだった。
だが、体の前に透明な幕のような物が現れ、衝突する。
石の槍はその幕を突破するが、一瞬の遅れのせいで三つ目のモンスターに避けられてしまった。
それを察知して即座に上から奇襲を掛けるが、三つ目のモンスターの姿が消え、長剣が空振りに終わってしまう。
どこに行ったと探すまでもなく、空間把握が三つ目のモンスターの位置を捉える。
俺の背後に立ち、右腕の爪が全てを切断せんと振り上げられていた。
即座に背後に飛び、三つ目との距離を潰すが、距離が更に開き右腕との間合いを潰せなかった。
最大限の威力を発揮する間合いで、三つ目の爪が迫る。
避けるのを諦め長剣で受け止めるが、想像以上にその威力は軽く受け止められた。
だが、爪は止めれても纏っていた魔力までは受け止められなかった。
魔力が光の爪となって突き抜け、体が引き裂かれる。
傷は内臓に達し、一瞬だけ動きが止まる。
即座に治癒魔法で治療するが、その一瞬で見えない力で殴られ、盛大に吹き飛ばされた。
何本もの木にぶつかり、へし折り、地面に転がり勢いが止まった所で、起き上がって体勢を整える。
そして、いつの間にか上空に移動していた三つ目から、またしても右腕が振り下ろされた。
一度食らえば、それがどんな物か大体予想はつく。
足をダンッと鳴らして魔力の波を発生させ、爪に宿った魔力を霧散させる。そして、迫る爪を長剣で切り落とし、今度こそと上にいる三つ目に向かい突きを放つ。
俺の突きを、透明な幕を降ろして防ごうとしているが、それも何なのか理解している。
切先に魔力の流れを発生させ、透明な幕を貫通する。
突き進む切先は三つ目を確かに捉え、またしても空振りに終わった。
はあと息を吐き出し、離れた場所に移動した三つ目を見る。
大体の力は分かった。
三つ目の能力は、空間を一瞬で転移する事と、左腕に宿った見えない手。右手は油断できない代物だが、対策は立てられたのでどうとでもなる。
動きは決して速くはない。
ただ転移が厄介なだけだ。
それも、どこに移動するのか魔力の動きで予想できる。
ならば、俺の脅威にはならない。
他にも力を隠しているだろうが、それも乗り越えてやろう。
「リミットブレイク・バースト」
ーーー
「なあ、権兵衛は大丈夫なのか?助けに行った方が良いんじゃないか?」
田中にナナシと渾名を付けられた男が、外で起こっている戦いの轟音を聞いて、助けに行くべきではないかとフウマに囁く。
「ヒヒーン」
しかし、フウマはナナシの望んでいた反応はせず、首を振ってここにいろと促した。
だが、そんなフウマにヒナタが意見する。
「キュ〜イー!!」
床でジタバタと駄々を捏ね出したのだ。
見たいと、親が戦っている姿が見たいと言い出したのだ。
前回はこれでいけた。じゃあ今回もいけるはずと激しく手足をばたつかせ、翼をバサバサとやり羽を撒き散らす。
「ブルルルッ!」
「キィー!」
おい止めろと、掃除が大変なんだぞと、怒られるの俺だろうがと嘶くが、ヒナタはそんなのは知らんと暴れ回る。
「おいおい、一体なんだ」
突然の行動に驚くナナシ。
いきなり暴れ出した理由が分からず、若干引いていた。てか、結構な暴れ具合で、ダンダンと床を叩く度に屋敷が揺れている。もしも、床にフェンリルのカーペットが敷かれてなければ、穴が空いていただろう。
ナナシがヒナタを制止した所で、肋骨をへし折られるだけなので、見ているという判断は正しかった。
「ブル!ブル!」
おい、マジで止めろと、怒られるどころじゃ済まないだろうがと足を伸ばして止めようとする。
だが、それがいけなかった。
フウマの伸ばした足を避け、一瞬で背中に飛び乗ったのだ。
そして囁く。
「キュー」
フウマだって見たいだろと、主人が戦っている姿が。もしも危なかったら、助けられるのはフウマだけだろと、幼い容姿に似合わないドス黒い顔をして囁いた。
「うわー」
何が起こっているのか分からなくても、ヒナタの表情にドン引きするナナシだった。
「ヒヒーン」
フウマの悲しい声が空に響き渡る。
今いるのは木々よりも高い空。
背中にはヒナタとナナシを乗せている。
結局、ヒナタの囁きに乗せられて外に出てしまった。
フウマも結局のところ心配なのだ。主人の実力は知っているので、負けはしないと分かっているが、それでも万が一がある。その思いに付け込まれて、外に出てしまった。
屋敷を出ると、ト太郎から怒られても知らんぞと視線を送られたが、これはしゃーないと視線で返して空に飛び上がったのだ。
いつもなら多くのモンスターが飛んでいる空だが、何故かモノクロの世界が訪れると、その姿を隠してしまう。
現れるモンスターが強力なのだと理解しているのか、逃げるように居なくなってしまうのだ。
「凄い景色だなぁ」
「キュー」
フウマの悩みとは裏腹に、ナナシとヒナタは呑気なものである。
どこまでも続く緑の森。どこまでも続く青い空。
二色のコントラストに心を奪われるのは分かるが、目的はそれではない。主人を探さないといけないのだ。
権兵衛はどこに居るかなと辺りを見回すと、轟音と共に突然大地が土砂となり舞い上がった。
そして次の瞬間には、その土砂が吹き飛ばされる。
それと同時に、頭と右胸と腹部に巨大な目玉のあるモンスターが傷を負いながら飛んで行き、瞬きの間に姿が消えた。
更に轟音が鳴り、衝撃が辺りを襲う。
「うおっ!?」
バランスを崩しそうになるナナシをフォローするように、フウマは風を纏い、続く衝撃に備えた。
連続で発生する衝撃波をやり過ごして、移動する。
ここは、戦場に近すぎる。
「何が起こってる!?」
何も見えていないナナシは叫ぶ事しか出来ない。
大量の木々が倒れ、次の瞬間には大地が爆発し、衝撃が駆け抜けていく。
大きな三つ目のモンスターがいるのは分かる。
だが、それが何と戦っているのか分からなかった。
いや、分かっていても、これを人が出来るものなのかと理解を拒んでいた。
食い入るように地上を見る。
木々の隙間を光が走るが、それが何なのか目で追えない。
見失ったかと思えば、幾つもの場所で轟音が鳴り響き、そして特大の光が森を駆け抜け、一直線に全てを破壊して行った。
「キューッ!!」
翼の生えた金髪の子供がはしゃいでいる。
まるで、これをやったのが誰なのか分かっているようだ。そして、この子供が喜ぶ対象は一人しか思い浮かばなかった。
また一点を中心に衝撃が走り、周囲の木々が倒れて行く。
そこの中心に見えたのは、大きな三つ目のモンスターと、それと真っ向から戦う権兵衛の姿だった。
だが、その姿が見えたのも一瞬で、消えたかと思えばまた別の所で爆発が起こり衝撃が走る。
「これが、権兵衛の力……」
この世界で知り合った友人が強いのは分かっていた。
森にいる強力なモンスター達を倒していく姿を見ていた。
モンスターを圧倒する姿を見て、ああなりたいと思った。
権兵衛の元で力を付けて、地上に戻れば、奴らに対抗する力になると思っていた。
その思惑通り、権兵衛の元で鍛錬を積み、確かに力を付けていく。いずれは、権兵衛に並び、そして追い越すのだと心のどこかで思っていた。
だが、それは思い上がりだった。
災害のような化け物同士がぶつかり合い、まるで天変地異でも見ているかのような光景。
森の地形が変わり、見ている景色が塗り替えられていく。
この力は地上で使ってはいけない。
初めて権兵衛という存在に恐怖を抱き、そして強く惹かれていた。
「凄いな」
ナナシは自分が高揚して笑みを浮かべているのに気付く。
そして思わず漏れた言葉に、自分が喜んでいると理解する。
探索者はどうしても力に傾倒する。
それはもう本能のように刷り込まれており、ダンジョンに潜った者は誰もがそうなってしまう。
力を求め、強者を尊ぶ。それが探索者の本質だ。
どんなに理性的に行動していても、その本質が覆ることはない。
そして、今、その頂点を見ているのではないかと、ナナシは思っていた。
探索者の頂点。
力の到達する場所。
その姿を権兵衛に見た。
戦いは終局に向かっていた。
拮抗した攻防に見えていたが、三つ目のモンスターの傷が増えていき、三つあるうちの二つの目玉が潰されていた。
途端に動きが鈍くなる三つ目のモンスター。
もう終わる。
そう誰もが予想する中で、三つ目のモンスターは最後の力を振り絞る。
田中の目の前から姿が消え、空高く転移する。
三つ目の転移可能な移動距離は、その目の届く範囲。三つの目はその為にあり、転移を無制限に使えるのも、その目に宿った膨大な魔力のおかげだった。
それが二つも潰された。
時間があれば再生するが、その余裕はない。
それに、もう残りの魔力も少ない。
残りの魔力を見えない左手に込める。
これが最後の一撃になるだろう。
三つ目はもう生き残ろうとは考えていなかった。
魔力を使い切れば、己が無力になることを知っている。そうなれば、他のモンスターに襲われて死ぬことになると理解していた。
それでも、ここで使い切らなければ、大地にいる化け物を倒せない。
範囲は見渡す限りの大地。
見える全てを押し潰す。
視界の端にはか弱い存在が絶望した表情をしているが、それも一瞬で押し潰してやろう。
手と呼ぶには大き過ぎる透明な何かが上空に広がり、大地にいる全てを押し潰さんと迫る。
三つ目はこれまでにない程、全てがよく見えていた。
大地に茂る草木を、離れた場所にある湖を、木々に隠れたか弱いモンスターを、湖に沈む何かを、絶望の表情を浮かべる三つの顔を、
そして、全てを断ち切る光を見た。
強い意志が宿った瞳を見る。
その者は長剣を振り終わったのか残心を決め、構えを解いた。
三つ目は、そこでようやく気付く。
大地が無事な事を、力が霧散している事を、そして己が断ち切られ落下している事を。
今まで見えていた視界が闇に包まれていく。
もっと、もっと沢山のものを見たいと願いながら、三つ目はそっと目を閉じた。
ーーー
轟目(三つ目)
一つの目玉で魔法を使い、一つの目玉で魔力を回復し、一つの目玉で魔力を貯蔵する。空間魔法を得意としており、逃走にも退却にも使われる。攻撃手段は爪によるものと、見えざる手、様々な魔法を使うことが出来る。
奈落で生まれたギョクの眷属。
ーーー
田中 ハルト(24+6)
レベル 53
《スキル》
地属性魔法 トレース 治癒魔法 空間把握 頑丈 魔力操作 身体強化 毒耐性 収納空間 見切り 並列思考 裁縫 限界突破 解体 魔力循環 消費軽減(体力) 風属性魔法 呪耐性
《装備》
聖龍剣 ファントムゴートの服(自作)
《状態》
ぱーふぇくとぼでー(各能力増強 小)
世界亀の聖痕 (効果大)(けつ)
××の加護
《召喚獣》
フウマ
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フウマ(召喚獣)
《スキル》
風属性魔法 頑丈 魔力操作 身体強化 消費軽減(体力) 並列思考 限界突破 治癒魔法 呪耐性 見切り
《状態》
サラブレッドタイプ
世界亀の聖痕(蹄)
××の加護
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ヒナタ(天使)( 4 )
《スキル》
光属性魔法 全魔法適正(小)
《状態》
世界亀の聖痕(足の裏)
××の加護
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