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第23話 並列思考発動

 昼食を食べた後に、採集クエストへ向かうのでママに声を掛けていつものハグをする。


「採集クエストへ行ってくるね。ママ、大好き愛してる♪」

「ママも大好きで愛してるわよ♪」


 家の前でガイさんと合流して、草原に採集クエストへと向かう前に、私はどうしても試したい事があったの。それは〘並列思考〙を発動させる事だったので発動させてみた。

 


『セレン様、何か御用でしょうか?』


 私の意識の中で、少し機械的な男性の声で話し掛けてきたの。


『あなたが〘並列思考〙さんなの?言葉を使わずに会話するのって変な感じだね』

『はい、慣れるまでの間は、多少の違和感を感じるかと思います』


 確かに慣れるまで時間が掛かりそうだと思っけど、私にはどうしても調べて欲しい事があったので、〘並列思考〙にお願いをしてみる。


『えっとね、今日は頼みたい事があってね〘従魔契約魔法〙の使い方を調べて欲しいんだけど大丈夫かな?』

『はい、お任せください』

『うん、ありがとう、よろしくね♪』


 私と〘並列思考〙は別の思考だと言う事なので、使い方が判らない〘従魔契約魔法〙を調べてもらう事にしたの。私が別の事をしていても、〘並列思考〙が調べてくれるとかかなり便利だよね♪


 〘従魔契約魔法〙の事は〘並列思考〙に任せて、私はガイさんと草原で指名依頼の素材の採集をしながら、単角兎や大猪を見付けたら狩猟していたの。日が傾く前には素材の採集を終えて、ポロ町へ戻ると冒険者ギルドへ向かって、素材の納品と精算をしてから家へと戻ったの。


 今日の依頼の完了報酬は銀貨50枚で、いつも通りにガイさんと折半した。狩猟で得たお肉はご近所さん達へお裾分けしてから、残った分はお互いの家へと持ち帰ったの。最近の我が家の食生活はかなり贅沢な物になってきたんだよ♪


 ママと楽しい夕食を済ませた後は、ママと一緒にお風呂へ入ってからは部屋に戻って、ミスティーク先生言われた通りに魔力操作の練習をしてると、〘並列思考〙が話し掛けてきたの。


『セレン様、〘従魔契約魔法〙の件で判った事を報告させて頂きます』

『うん、お願いするね』


 お昼に頼んだ〘従魔契約魔法〙の使い方について、こんな短時間で調べてくれるなんて思ってもいなかった。〘並列思考〙さんはめちゃくちゃ有能なスキルだね♪

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