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第1話 カヴィア町へ

 私とママは旅へ出る用意をしたの。

 

 人気のない夜明け前に町を出て街道を徒歩で進んでると、世界を旅して回ってる行者さんに声を掛けられたの。


「こんばんはかな?こんな夜更けに親子2人で街道を進むのは危険ですよ。私は神より与えられた試練に挑み世界を旅して回る行者です。日が昇るまで私の馬車に乗りませんか?」

「助かります。私達はカヴィア町を目指して旅をしています」

「ほぅ、それは偶然ですね!私も知り合いの居るカヴィア町へ寄る予定なんですよ。これも神のお導きなのでしょう。狭くても良ければ一緒にカヴィア町まで送りますよ」

「ありがとうございます」


 たまたま声を掛けられた行者さんが、私達と同じカヴィア町を目指してるという幸運に恵まれるなんて、ママって幸運の女神様なのかと思ったの。

 

 行者さんが荷台を整理して2人分のスペースを空けてくれたので、荷台に乗せてもらった。

 乗せてもらったお礼代わりに、私は〘結界魔法〙で結界を張って、休憩と野営の時の安全を提供する事で、お金は不要って事になったの。


 それにしても、私のママは運が良いんだよね。 

 本来なら、何度も乗合馬車を乗り継がなければ行く事が出来ないカヴィア町なのに、運良くカヴィア町へ行く行者さんに声を掛けられるんだもん。

 私は〘毎日ガチャ〙を授かるほど運が悪いから、全てママの幸運のおかげなんだね♪

 本当にママの娘で良かったと思った♪


 行者さんとの旅を続けて1カ月ほど経ったある日、行者さんが嬉しい報告をしてくれた。


「奥さん、明日にはカヴィア町へ到着するよ。お嬢ちゃんのおかげで、魔物に襲われる事も無く快適な旅を送れたよ」

「いいえ、行者さんの選ばれたルートが良かったのだと思います。本当に感謝致します」

「オジさん、ありがとね♪」

「どういたしまして♪しかし、お嬢ちゃんの結界の効果は凄かったね。本当に助かったよ」

「えへへ♪」


 1カ月に及ぶ馬車旅もそろそろ終わる。

 移動中も私は〘毎日ガチャ〙と魔力枯渇は欠かさず行なってたんだよ。

 そして、ガチャの内容はこんな感じだったの。


〘ミスリル鉱石 500g〙Rank A

〘疾風の指輪〙Rank A

〘従魔契約魔法〙Rank A

〘火魔法〙Rank A

〘土魔法〙Rank A

〘金貨10枚〙Rank A

〘金塊 5kg〙Rank S


 他はやっぱり〘銅貨10枚〙が多かった。

 それでも、最近はコンスタントに良い物が出る様になったきたんだよね。ママとの幸せな生活を送るという夢も少しずつ現実味が出てきたのかな?


 そして翌日の昼頃に、私達はカヴィア町へと無事に到着する事が出来たの。


 早くカヴィア町に慣れて、ママと楽しい生活を送れるといいなぁ~、良いご近所さんが恵まれるといいなぁ〜、そんなことを考えながらカヴィア町へと入って行ったの。

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「乗せてもらったお礼代わりに、私は〘結界魔法〙で結界を張って、休憩と野営の時の安全を提供する事で、お金は不要って事になったの。」 この行者も仲間のでしょうが、セレンはそれを知らないのにも拘らず、赤の…
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