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第2話 奇跡を起こす

 これからの方針が決まってから、セイレーンは困窮する街へ訪れて積極的に支援をしていった。


「この支援物資は、私が聖女セレスティア様より困窮する者へ渡すように預かった物です。みなさん、レオーネ王国は地方を軽視してます。ですが聖女セレスティア様は必ず困窮する者を救ってくれます。信じれば必ず奇跡を起こしてくれるのです。」

「おぉ…聖女様が私達を救ってくれるのか…」

「信じれば奇跡を起こして下さるのか…」


 セイレーンの言葉に民衆は沸き立つ。

 私を聖女と崇めるられるのは少し抵抗がある。

 困窮する原因の1つである幹線道路を破壊した者としては、民衆を騙してるような気がして心が痛むもの…

 ただ、これからは困窮する人達を助けて、街を出来るだけ元の状態に戻していく。反王政になってもらう為に必要な事だから。民衆を欺く事になるけど、破壊と再生を繰り返してレオーネ王国を抹消していくの。


 街に滞在してるセイレーンと念話で話をしていると、街の大多数の民衆が聖女を信じてると聞いたの。その事を聞いた翌日、私は街にある井戸から綺麗な水が湧き出るように、土魔法でさらに深い水脈まで掘り下げて井戸へ繋げたの。

 井戸より綺麗な水が湧き出した事を知った街の住民達は歓喜して声を上げた。


「おぉ…井戸水が…信じられない程に綺麗な水が湧いている。これが聖女様の奇跡なのか!」


 飲水確保の苦労から解放された事で、聖女を信じる者が更に増えてきた頃合いを見計らって、私は魔物封じの結界を街の周囲に展開した。この事で周辺での食料採取が安全に出来るようになり、民衆の生活に活気が戻ってきた。


 こうなると街全体が聖女を信じるようになっていって、王国を支持する者は居なくなっていったので、セイレーンは次の街を目指して去って行った。



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