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異世界転生、授かったスキル〘毎日ガチャ〙って…  作者: 小桃
第三章 ティアード学園編
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第9話 セレン対セレン

 お陰様で100話を迎えました♪

 これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

➖➖➖➖➖本編➖➖➖➖➖

 セレン皇女が去って行って少し時間が経つと、【S班】の担当試験官がやってきたのて魔術試験の説明をする。内容はこんな感じね。


1.魔力玉を具現化して、魔力操作を行う操作技術の試験。

2.魔法人形に使う事が出来る属性の攻撃魔法を当てる魔法威力の試験。


 魔法技術と魔法威力の試験みたいだね。


「では、最初に魔力操作の試験を行う。呼ばれた者2名は前に出て魔力操作を披露してくれ」


 試験官に呼ばれた受験生が、次々と魔力操作を披露していくの。私とセレン皇女は最後みたいね……


 カンテラは魔力玉を2つを具現化してから『クルクル』と魔力玉を回したの。殆どの受験者は魔力玉が1つなので優秀なんだと思ったら、次のスレイン皇子は魔力玉を4つ出して、円を描く様に魔力玉を動かしていたの。


 周りの生徒からも『流石、スレイン皇子だ』と声があがってる程だった。セレン皇女は私の方を向いて自慢気に話し掛けてきたの。


「流石はスレインね!あの滑らかな魔力玉の動きは魔導師クラスよ!これが皇族の力なのよ(ツン)」


 物凄い自慢顔で話し掛けてくる。


「次は最後だな。セイレーン様とセレン前へ!」


 私達は前に出てそれぞれが魔力玉を具現化して魔力操作を行う。

 セレン皇女は魔力玉を3つを具現化して、スレイン皇子と同じ様に円を描いた。

 周り生徒から『おぉ~!』と歓声があがったので、それは自分の魔力操作に向けられてるのだと思ったが、実際は隣で私が行っていた魔力操作だと気づいて驚いた。そして魔力の流れが乱れていまい魔力玉をロストしてしまったの……


 私が行っていたのは、魔力玉を左右に10個ずつ具現化して、円を描きながら交差させていたの。

 これには試験官も驚いていた。魔力玉の数もそうなんだけど、左右で同じ円を描きながら交差させるなんて、皇帝護衛魔導師団にも存在しない超高等技術だったから……


「そ、それまで。2人共戻ってくれ。少し休憩を挟んでから魔法威力の試験を行う!」


 休憩時間はスレイン皇子とカンテラから魔力操作の事で質問攻めにあってしまい、休憩どころじゃなかったのよね……そんな訳で『あっ』という間に休憩は終わって、魔法威力の試験時間になったの。


 魔法威力の試験は個人的に言わせてもらえば『恥ずかしい』試験だったの……だって魔法詠唱の言葉ってこんなにも恥ずかしいものだったのね(汗)


「我が魔力と共鳴し水の恩恵を与え給え〚水球ウォーターボール〛!」

「私は炎の精霊の申し子にして火の使い手なり、その力を解放する〚火球ファイアボール〛!」


 こんな言葉を使って魔法詠唱するとか、私には恥ずかし過ぎて絶対に言うのは無理だよ……

 そして次はセレン皇女の順番だった。


「我は天空の女帝なり、風よ我が元に集結し我の力となれ〚暴風乃槍ストームランス〛!」


 風の槍が現れて、激しい回転をしながら魔法人形に直撃すると轟音が鳴り響く『ドゴォーン!』なかなかの威力だったなと素直に思ったの。

 セレン皇女も『ニヤリ』と笑みを浮かべながら私を見ていたから満足いく魔法だったのね。


 そして次は私の順番だったので前へ出る。あんな恥ずかしい言葉は省いて魔法詠唱をする。


「火の神よ力を貸してね〚豪炎砲(フレイムキャノン)〛!」


 豪炎の砲弾が魔法人形に直撃すると『ドッガァアアーン』と激しい爆音と共に消滅しちゃったの……少し威力調整を誤ったみたいだね(テヘッ)


 私は魔法を撃ち終えたので、元の位置に戻ろうとすると周囲から痛い程の視線を感じたの。

 魔法の威力があまりにも凄かったから、演習場に居る受験生の全員がこちらを見てるみたいだった…これは完全にやらかしちゃったね(汗)

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