表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【40万PV突破!】いつ、この地位から離れよう。〜勇者の末裔を筆頭に、凄い人たちで構成された組織の代表です〜  作者: とい
1章 王立学園入学

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/384

幕間 カンナの模倣日記‥‥‥?

 謎の組織『エルジュ』、その代表『天帝』レスタ。 その正体は学生アイト・ディスローグ。

 そんな彼が‥‥‥【終焉】を放った数日後。


「こっちこっち〜!」


「ちょっ、そんなに急かさないでください」


 カンナとエリスは、とある無人島に来ていた。


「それで、私に見てほしいものって何ですか?」


 エリスが少し呆れ気味に呟いた瞬間、カンナは『待ってました』と言わんばかりに目を細めて笑う。


「ふっふっふっ‥‥‥レスタくんの【終焉】!」


「え、ええ!?」


 カンナは両手を前に出し、両目を閉じて集中する。

 そして、アイトの【終焉】を‥‥‥自身の『無色眼』で映し出す。


「いけるよっ!!」


 両手の指に複数の属性魔力を発動させ、それを混ぜ合わせて発動するーーー。


「ーーーふにゃあぁぁ!!?」


 するとカンナは突然変な声を上げ、勢いよく前向きに倒れる。その際、集結させていた彼女の魔力は、真っ直ぐ飛び出していく。


「やっちゃったぁぁぁ!!?」


「‥‥‥」


 一直線に飛んでいくカンナの魔力は‥‥‥近くの無人島に接触する。


          ーーー!!!


 直後、瞬く間に消し飛んだ。まるで映像で見た【終焉】のような迫力と強風が周囲に吹き込む。


「‥‥‥本当に、【終焉】です。レスタ様が放った魔法と、ほとんど変わらない‥‥‥っ」


 エリスはすごいと思った反面、嫌だと感じた。


(アイト様の魔法なのにっ‥‥‥)


 アイトの凄まじい魔法を、簡単に模倣コピーされたことに不快感が募っていた。


「‥‥‥(むすぅ)」


 そして表情に出てしまうほど、彼女は機嫌が悪くなった。少し顔を下げて頬を膨らませる。


「あ〜! 失敗だぁ〜‥‥‥やっぱり無理かぁ〜!」


 するとカンナがうつ伏せで倒れたまま、苦笑いを浮かべて呟く。


「ぇ」


 エリスは顔を上げて、表情に色が付いていく。


「‥‥‥失敗ですか?」


「うん、さっき私が指に出せた属性魔力は5個だけ。レスタくんのは10個だったよね?」


「はい‥‥‥そうです」


「5個出しただけでも、私は魔法の制御ができずに変な方向に飛ばしちゃった。模倣コピーでも再現不可能なんて、さすがレスタくんだね!」


 彼女の言葉を聞き、エリスは目を見開いて‥‥‥えっへんと腰を逸らす。


「‥‥‥そうですよ。レスタ様は本当にすごいんですからっ!」


 エリスは誇らしげに言い放つ。そんな反応に、カンナが思わず笑い出す。彼女は今もうつ伏せのままで。


「カンナ、そろそろ起き上がったらどうですか?」


 エリスは優しく話しかけた。だが、カンナが苦笑いを浮かべて気まずそうに視線を逸らす。


「‥‥‥実は、【終焉】を模倣した影響で、体が全く動かない、ですっ‥‥‥」


「‥‥‥は?」


 そんな彼女を、エリスは淡々と見下ろしていた。


「模倣したものと私の相性が極端に悪いと、跳ねっ返りが体に来てこうなっちゃうんだよ〜」


「‥‥‥へえ」


「完璧に模倣できてないのにこの有様‥‥‥【終焉】の模倣は諦めるしかないかぁ〜」


「‥‥‥そうですか。じゃあ帰ります」


 淡々と話すエリスは、躊躇なく踵を返して歩き始める。当然、カンナが冷や汗をかいて慌て始める。


「ま、待ってエリス! 置いてかないでよ〜!!」


「‥‥‥まさか、私に担いで帰れと??」


 エリスの目線が、完全に冷え切っている。機嫌の悪い彼女に、カンナが返した反応は。


「‥‥‥おねがい♡」


 よりにもよって、こんな反応である。


「自業自得です」


「待って待って待って!? そんなひどいっ! それになんで怒ってるの!? エリスってば〜!!」


 なぜエリスの機嫌が悪いのか、カンナには分かっていなかった。


「‥‥‥アイト様は凄いんだもん」



「ただいま‥‥‥」


 その日‥‥‥カンナが拠点に帰ったのは、真夜中だったという。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ