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完璧美人の幼馴染上司&生意気可愛い後輩美少女の同僚に、結婚を迫られています!  作者: 軽井広@北欧美少女コミカライズ連載開始!
第二部第一章 かっこいい美人の先輩

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同棲生活!

ヒロインレースものとして改稿しました! 第二部開始です! ゆるゆると更新できればと思います。従来版の真帆乃のみとくっつく純愛ストーリーははカクヨムの方にそのまま残してあるのでご覧ください!


 信一が真帆乃のマンションでの同棲生活を始めて数日が経った。

 昔から大好きだった幼馴染と一つ屋根の下。


 嬉しくないわけがない。実際、真帆乃との生活は楽しかった。

 しかし、不満が一つある。


 それは――一緒に住んでいるのに、関係がまったく進んでいないことだ。

 まだキスもしていないどころか、ちゃんとした告白もできていない。


 寝室も別々だし。


 ちょっとは強引に迫ってみてもいいのかもしれないけれど、信一の性格的にそれもできない。


(まあ、でも焦らなくてもいいか……)


 真帆乃が家にいるだけで幸せなのだから。

 ある日、信一が仕事を終えて家に帰ると、真帆乃が部屋着姿で玄関に出迎えてくれた。

 

 真帆乃は特に業務もない警察庁の閑職に追いやられたので、このところ毎日定時に帰っている。

 刑事の信一の方が帰宅が遅いのだ。

 

「おかえりなさい。ご飯にする、お風呂にする、それとも私?」


 真帆乃がくすくす笑いながら冗談を言う。でも、その頬は少し赤い。

 珍しいことに、真帆乃が着ているのはけっこう薄手の部屋着だった。ショートパンツはいつもどおりだが、上着が大きな胸の谷間が空いたキャミソールになっている。


 普段より露出度が高い。冬だが暖房の効いた部屋だから大丈夫だけれど、信一は目のやり場にこまってしまう。

 真帆乃は信一のコートを大事そうに受け取った。


 こうしていると、まるで新婚夫婦だ。

 

「ご飯、用意してくれているんだろうから、ご飯から食べるよ」


「そっか。ありがと」


 ここのところ、真帆乃は毎日手料理を振る舞ってくれている。

 真帆乃は料理もかなり得意なようで、レパートリーも豊富で飽きない。


 食卓に腰掛けると、出てきた料理はオーソドックスながら王道の肉じゃがだった。信一も好物だった。


「どう? 信一?」


「すごく美味しいよ。じゃがいもも味がよく染みているし、肉もいい感じの柔らかさだし。でも、毎日料理を作ってもらうのはちょっと悪い気がするな。大丈夫?」


「平気平気。今の私は暇だもの。それに、信一が喜んで料理を食べてくれるだけで私は幸せだし」


 真帆乃はちょっと照れたように言う。

 こんな健気なことを言ってくれるなんて、真帆乃はやっぱり可愛いなと信一は思う。


 もっとも尽くされているだけなのは、よろしくない。今後の関係をより良いものにして……ずっと真帆乃と一緒にいるためにも、お返しをしないといけない。


 まずは第一歩。


「俺も真帆乃がそばにいてくれるだけで幸せだよ」


「ほんと?」


「本当本当。ちょっと前はこんなふうに一緒にいられるなんて思いもしなかったし」


「そうね。運命、なのかも」


 真帆乃がくすくすっと笑う。真帆乃との再会は偶然だった。

 だけど、そのおかげで、今、こうして幸せな時間を過ごせている。


「そういえば、味付けは秋永家の味だね」


「そうそう。昔、信一は私のお母さんの料理を『美味しい美味しい』って食べてたものね」 


「古都香さんの料理か。懐かしいな」


 秋永古都香は真帆乃と妹の梨香子の母だ。優しくてすごく美人な社長夫人。子供の頃は信一も憧れていた。


「久しぶりに古都香さんにも会いたいな」


 信一が思わずこぼすと、真帆乃は上目遣いに信一を見た。


「すぐに会えるかも」


「え?」


「そ、その挨拶が必要になるでしょう、ほら、その……」


 真帆乃がしどろもどろになり、口ごもってしまう。

 でも、真帆乃の言いたいことはわかった。


(結婚、か……)


 このまま真帆乃と同居を続けるなら、結婚という話も出てくる。

 というより、同居の話をするときにも真帆乃は「結婚してくれるのよね?」なんて信一に尋ねていた。


 それは場の勢いだったかもしれないけれど、現実的な話でもある。

 もう信一も真帆乃も高校生ではない。


 26歳の大人なのだから。

 

 食事を終えると、信一は皿洗いをして。


 それから信一と真帆乃は食卓でしばらくのんびりとした。

 紅茶を飲んで、くすくすと楽しそうな真帆乃の話に耳を傾け。


 こんな楽しい時間が続けばいいのだけれど。

 そう信一が思ったとき、真帆乃が妙なことを言い出した。


「ね、ちょっとソファで話さない?」


「へ? なんでソファ?」


 真帆乃は顔を真っ赤にすると、「な、なんでもいいでしょ!」と言って、強引にソファの方へと行く。

 仕方なく、新位置もリビングのソファへと移動し、真帆乃の隣に腰掛ける。


 すると、真帆乃が信一にしなだれかかってきた。


「ま、真帆乃!?」


「も、もうちょっと信一に甘えたいなって思ったの。ダメ?」


「だ、ダメじゃないけど……」


 正面から抱きつかれる形になり、信一の胸板に真帆乃の胸が当てられる。

 思わず真帆乃の胸の谷間を見てしまう。真帆乃はジト目で信一を見た。


「信一のエッチ」


「ち、違うってば」


「何が違うの?」


「そういう真帆乃こそ、わざと谷間を見せつけるような服を着たんじゃないの?」


「なっ……! 私が信一を誘惑しようとしたっていうわけ?」


「違うの?」


「……違わないって言ったら、どうする?」


 真帆乃がますますぴたっと信一にくっつき、腕を信一の首に回す。

 そのみずみずしい赤い唇を信一は意識させられた


 下半身も密着していた。


「ま、真帆乃……お、俺が冷静さを保てないから……」


「だって、信一が何もしてくれなくて寂しかったんだもん。一緒に住んでいるのに、キスもしないから」


「真帆乃が恥ずかしそうにしていたから、遠慮してたんだよ」


「そこは男なら強引に迫ってでもキスするところでしょ!?」


 そんなことしない、と言いかけて、真帆乃の瞳が潤んでいるのに気づいた。

 ぎゅっと真帆乃の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。

 

 きゃっ、と真帆乃が悲鳴を上げる。女性特有のふんわりとした甘い香りに信一はくらりとする。


「じゃあ、本当に強引にするけど、いい?」


「べ、べつにかまわないわ……」


 互いのドキドキとする心臓の音が伝わってくるようだ。

 真帆乃は目をぎゅっとつむる。信一はその唇に自分の唇を重ねようとし――。


「たっだいまー!」


 梨香子の明るい声がリビングに響いたのは、そのときだった。





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