永遠×先輩達の達って誰!?
妹の陽菜からの連絡がない。あれほど兄ちゃんに連絡しろと言ったのに。
「永遠、眉間に皺よってんぞ」
「なんか悩みか?」
同期の、亮平が声をかけてきた。
「妹からの返信がないんだよ。あれほど至急返信しろって書いておいたのに」
俺のつぶやきに、亮平が
「何の話?妹ちゃんを怒らせたの?」
「俺が陽菜怒らせるわけないじゃん」
「いやいや、お前いっつも怒られてるぞ」
失礼なやつだなぁと思っていると永遠のスマホから、ピロンと受信の音が鳴った。
「妹ちゃんじゃないの?」
「にぃちゃんを待たせるなんて、陽菜も偉くなったもんだよ」
と、口では文句を言いながらも心はワクワクしていた。スマホを手に取り未読の連絡を確認する。
「!?」
驚きすぎて声が出ないとは、この事だ。
「永遠どうした?妹ちゃんじゃなかったのか? もう少し待ってみろよ。連絡してくるから」
「いや、妹からなんだけど」
「じゃあ、良かったじゃん」
「いや、良くないんだよ」
「何でだよ!」
俺との会話に痺れを切らしたのか亮平が俺の手元のスマホを覗き込んだ。
「妹ちゃん、先輩達と飯なんだな。そりゃ仕方ない諦めろ」
「亮平、先輩達。達って先輩と誰のこと?」
「そんなの俺に聞いてもわかるわけないじゃん」
そうだよな。本人に聞くしかないよな。そう思い返信を打つ。【先輩達!? 達って、誰?】陽菜からの返信を待つ。
「永遠、妹ちゃんに嫌われるやつだぞ。それ」
「亮平、陽菜はにぃちゃん子だから大丈夫だ」
「いつの話だよ」
わかってねーなぁ。陽菜が、俺の上着の裾を握りしめてチョロチョロついてまわっていた事を。だから陽菜の、にぃちゃん子はいつまで経っても変わらないんだよ。
ピロン
「永遠、妹ちゃんじゃない。早く見てみろよ」
陽菜からの返信を確認する。はっ!?
【お兄ちゃんへ報告の義務ないからスルーします。用事ってなんだったの?くだらない用事なら怒るからね】
「あはは、永遠。妹ちゃんにぃちゃん子じゃなさそうじゃん」
「亮平、先輩達・って!達って誰?」
「イケメンドクターかもな」
「なに!どこのドクターだよ」
「いや、どこのって、同じ病院じゃねーの」
「俺、聞いてない」
「仕方ない、蓮や賢吾誘って飲みに行こうぜ」
いつものメンバーでビール片手に陽菜の言った、先輩達の達・が誰かで盛り上がっていた俺以外の奴らだった。




