陽菜×再指導!?
「真智先輩、陽菜先輩が怖いです」
「何か怒らせるような事したんじゃないの?」
「えぇ〜、僕がそんな事するように見えますか?」
「うん!思いっきり」
「…………」
悟、あんなとこで真智先輩捕まえて愚痴ってるじゃん。頼んだ事は終わらせたのかしら? ちょっと意地悪してみよう。
「藤堂先生、今から回診ですよね。私が付きます」
「あれ?いいの。担当笹井君だったような」
「そうでした?大丈夫ですよ。あそこで真智先輩捕まえてサボってますから」
「指導看護師を怒らせちゃったんだね。さすが笹井君だね」
「育て方間違えちゃったかなぁ。軌道修正かけます」
そう言うと藤堂先生は大笑いして、私に頷き回診へ向かったので電子カルテと看護記録を乗せたカートをひいて後を追った。
「採血して結果良かったら退院予定にしておいてくれる」
「はい」
「指示書すぐに書いて、陽菜ちゃんで良いのかな?」
「もちろんです」
「笹井君、怒らせたらいけない人を怒らせちゃったね」
「藤堂先生?」
「ん? さぁ、すぐに指示書のオーダー書いてくるね」
何? 逃げるように医局に戻っていかなかった?
しばらくして藤堂先生から、真緒ちゃんの採血のオーダーが届いた。速攻で、採血の準備をして真緒ちゃんの採血をして、午後のいちばんで回収してもらうように回収セットをしておいた。
全て終わらせて悟の育成プログラムの採点をしていると
「陽菜、今回の採点厳しいね」
「そうですか?私の時はもっと厳しかったと思いますけど!?」
「あら? 私めっちゃ優しかったよね」
「ノーコメントでお願いします」
そんな会話をしていると背後で
「あれあれ?真緒ちゃんの可愛いあんよに絆創膏?真緒ちゃ〜ん、これどうしたのぉ」
看護記録確認しなさいよ! 採点表のチェックが厳しくなるのは仕方ないと思って欲しいわ。
「陽菜、がんばれー」
「弥生先輩、棒読みですけど」
「あはは、気のせい気のせい」
その後、悟の様子をチェックする。現状維持だなぁ。師長に現状を報告して私の教え子の後追いのチェックは終了。
「矢崎さん。ご苦労様。チェックシート確認したわよ。的確に評価できてたから、現状維持のそのままでいきましょう。レベルアップ目指すならもっと頑張ってもらわないといけないけど」
「師長、レベルアップは当分無理だと思います」
そんな話をしていると背後から
「依元しちょ〜う。センター長がフィナンシェの差し入れ持ってきてくれましたよ。師長の分もちゃんと付箋つけておきましたよ」
「ありがとう」
「どういたしまして。なんならカフェオレも淹れますから声かけてくださいね」
「お湯入れるだけじゃないの。誰でもできるわ」
「あっ、陽菜先輩、いやいや違いますよ。お湯の温度や量で違うんですからね」
「悟、看護師辞めてバリスタになったら即、レベルアップできそうだよ」
「ほえ?なんのこと!?」
「矢崎さん、面白いこと言うわね。あなたの評価上げておくわね」
このおやつコンビ。管理栄養士に目をつけられたら良いんだわ!知らない放置しておこう。




