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真智先輩×依元師長

「師長、そろそろ行かなくて良いんですか?」


 休憩室で悟とおやつを食べている師長に声をかけた。


「どこに?」


 えっ?師長会忘れてるの? まさかとは思うけど認知症とか言わないわよね? そんな私の心配をよそに悟が


「真智先輩、きっと師長は糖分補給してお出かけになるんですよ。多分、バシバシ意見言ってバトルおっ始めちゃうから」


「悟、そんな心配しないで時間気にして見送りしないと遅刻させるの?」


「それはダメです。NICU全体のイメージダウンになりかねません」


「いやいや、そこまで大袈裟には、ならないと思うけど」


 悟とそんな会話をしていると、横から当の本人が話しかけてくる。


「私を仲間に入れないで私の話を進めたらダメでしょ!?」


「まだ居たんですか? 早く師長会にいってください。遅刻しますよ」


「場所わからなくなっちゃったんですか?僕、送っていきましょうか?」


 そんな言葉をかけていると依元師長は、右手に持っていた残りのフィナンシェを口に頬張りきっちり咀嚼してから


「師長会、看護部長の急用で明日に変更になったのよ。言ってなかったかしら」


 のほほんと答える師長に呆れながら


「聞いてませんが!」


「僕も聞いてないです」


「そりゃそうよ。私もついさっき聞いたんだもん」


 聞いたんだもんって……子供かぁ!ちゃんと報告しなさいよ。ホワイトボードの変更してください!


「できればおやつ食べる前にホワイトボードの書き換えをしておくくらいはしておいて欲しかったですね!」


「あらぁ、ほんとねぇ。坂倉さん、書き換えておいて。さぁ、さとるん。次はコレ食べてみて。お勧めだから」


「はーい、いただきます」


 多少のイライラを覚え、ホワイトボードの師長の予定の「師長会」に上からバツを書き足し、横に「悟とオヤツ中」と書き足しておいた。


 これが流行り、師長が休憩室に入ると「あんみつ中」とか「プリン爆食い中」と書かれるようになった。私のせいだろうか!?

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