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[回想]見習い看護師悟×指導看護師陽菜
悟も成長したよね。ちゃんと独り立ちできたし……。ふと、指導を始めたばかりの頃を思い出す。
「よく寝てますね」
悟に担当してもらっている弥恵ちゃん。
「そうだね。今のうちに採血しちゃおうか」
そう言うと悟が、驚いた表情で私をみて
「マジっすか先輩。すやすや寝てるところに残酷っすね」
「何か言った? 合格要らないって聞こえた」
私も昔は思ったよ。寝てるのにかわいそうだなぁって。でも新生児ってほぼほぼ寝てるやん!
「さぁ、採血頑張ります」
このやりとりを笑いながら見ていた真智先輩が悟に話しかけた。
「悟、陽菜を怒らせたらいつまでたっても見習いのままだよ」
「真智先輩、なんとか言ってくださいよ」
「陽菜の指導者、私だから」
「へぇっ、マジっすか。そりゃ、厳しいはずです」
ついつい出てしまった悟の本音に真智先輩が黙っているはずもなく
「……悟」
「うわぁ、陽菜先輩。助けてください」
懐かしく思い返していると、
「陽菜先輩、採血、午後の便の始めのに乗せちゃいますね」
「うん。了解」
「あっ、そうそう。陽菜先輩、今日のおやつ『白玉あんみつ』だそうですよ。楽しみですね」
相変わらずおやつを楽しみにしてるのは変わらないなぁと微笑ましく思う。そして新人の頃は地雷を踏みまくった悟だったなぁと、ふと昔が懐かしくなる瞬間だった。




