悟×誤報
今朝、出勤してきたら何か違和感のような、ざわついている先輩達が気になった。
「弥生先輩、おはようございます」
「悟、おはよう」
「弥生先輩、なんかざわざわしてません?何か楽しいことあったんですか?」
弥生先輩との会話の途中で、
「えぇ〜、悟、昨日のアレ知らないの?」
えっ? 瑠璃先輩、昨日のアレってなんですか? えぇ〜気になるぅ!
「昨日のアレ?」
何? なんですの?
「昨日は悟、お休みだったんだよね?」
「そうですよ。田上先輩」
誰か教えてください!
「仕方ないなぁ、教えてあげよう」
「弥生先輩!神ぃぃ〜」
わくわくしながら弥生先輩の言葉を待つ。
「申し送り始めるよ〜」
真智先輩の声が響いた。あっ、弥生先輩、昨日のアレのお話はぁ〜。
申し送りが終わって、弥生先輩を捕まえようと声をかけようとすると
「三崎さん、退院予定の真実ちゃんの事でちょっと良いかしら」
「はい、大丈夫です」
あっ師長、弥生先輩を連れて行かないでぇぇぇ〜。昨日のアレを聞きたいんですぅぅ
「瑠璃先輩、昨日のアレってなんですか?弥生先輩に教えてもらうはずだったんですけど師長に連行されちゃって……」
「さとるん、残念だったね。アレを見なかったなんて」
えぇ〜、なんですかぁ。あっ、陽菜先輩に聞こう……って陽菜先輩休みだった。
あっ、岩崎先生なら知ってるかな? 後から聞こう。そうと決まれば、オムツ替えに行きましょうねぇ。
「さと君、遥ちゃんの看護記録見せてもらうねぇ」
あっ、岩崎先生! 良いところにいらっしゃったじゃないですか!
「岩崎先生ぇぇ〜、昨日のアレってご存知ですか?」
「さと君、昨日のアレってなぁに?」
「今日出勤してきたら、何やら昨日の事で盛り上がってるんですよ。僕、昨日休みだったから知らなくて……」
「えぇ! さと君、知らないの!?藤堂先生と陽菜ちゃんの結婚!」
「マジでぇ〜、えぇ〜!」
「そうなんだよ! 僕の癒しの陽菜ちゃんを独り占めするなんて酷いよね!」
こうして岩崎先生によって誤った情報を与えられた悟の運命は……。真智先輩に叱られるのは免れないのであった。




