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79話 人間関係って厄介だよね


〜とある兵士side〜




 コンダック准将の命令で、ダンジョンへ突入させられて4日。


 10回以上も全身にクソを浴びせられた俺は、ルーレット31回目にしてようやく1階層を突破し、フラフラになりながら2階層へと足を進めた。



「まったく……なにが<天国と地獄フロア>だよ!? 魔王の醜悪な性格がつめ込まれた、<生き地獄>の間違いじゃねぇか!」


「ごもっとも。口に糞が入ったり、ケツ殴られて泣きだす野郎が続出するし……。卑怯なアイテムでやり過ごしても、<クソカペ君>になる有様だからなぁ〜」


「くくっ、確かに。アイツは、”ざまぁ”以外の何ものでもないけど」



 <幸運のネックレス>を使って犠牲を仲間に押し付け、自分だけ先へ進んだ同僚のハミエルは、1番早く2階層へ到着したものの……


 脱出の喜びで水を買い忘れるというアホをやらかし、洗い流せず乾いた<ウ◯コ>が汚かったことから、<クソカペ君>と呼ばれるように。



 偶然早く1階層を突破できただけなら、俺たちも同情の声をあげたけど……奴は調子にのっている成金の四男坊で、普段の態度もクズだからな。


 もう”乾いたクソ”は洗い流されたが、これから先ずっと<クソカペ君>というアダ名は付いて回るだろうし……俺も積極的に使うつもりだ。






「全員集合! アイテムボックス持ちのファンダと、斥候のオズワルドが合流した。これで物資の心配はなくなる。隊列をととのえ先へ進むぞ!」


「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」



 この場にいる中で一番偉い<ファクマン少尉>の命令により、俺たちは足元を警戒しながら、3階層を目指して砂漠を歩く。


 ヒラ隊員が干し肉しか食えないときに、一人だけ美味そうなステーキを食いやがったコイツも、「あと1000回くらい尻シバかれてこい!」と思うが……



 それ以上に、こんなダンジョンを生み出した鬼畜魔王と……自分は動きもしないくせに、部下へ地獄のような命令を出すコンダック准将。


 コイツら二人は、”言い表しようがない”ほど恨めしい。



 今の俺には、チカラがないから無理だけど……


 チャンスが巡ってきた暁には、コイツ等を無一文で<天国と地獄フロア>へ放り込み、恥辱と絶望の中で殺してやる!




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜コンダック准将side〜




 反発する部下が現れたり、身に覚えのない憎悪を受けたりと、多少のトラブルはあったものの……突撃させた先発隊は、無事ダンジョンの4階層を突破。


 難所と言われる5階層、<分断クイズフロア>へ足を踏み入れた。



「現在は、階段の近くに拠点となるテントを建て、我々の指示を仰いでおります。閣下……予定どおり念話をつなぎ、捨て駒を放り込みますか?」


「うむ。生意気な奴から突撃させ、以前と変わりない造りか見極めろ! 1階層の件もある。冒険者の動きを見た魔王が、先手を打っている可能性は高い」


「はっ!」



 このダンジョンの難所である<分断クイズ>を突破するために、我々は”念話ギフト”持ちのファルコン中尉を中心とした、対策チームを連れてきた。


 優秀な成績で学舎を卒業したエリートから、「謎解き研究会」のオタクまで……貴族出身で学もあり、「クイズの専門家」といえる一流の集団だ。



 もちろん彼らを、”クソが飛び交う不快な現場”へ行かせたりはしない。


 ヒラ隊員が死んでも、後で募集する手間が増えるだけだが……育成にカネと時間がかかるエリートを死なせると、私の評価が下がるからな。



「コンダック閣下! やはり閣下の予想どおり、クイズフロアの難度は上がっておりました! 突破には時間がかかるとのことです!」


「うむ、それでいい。現場にいる駒を使い、解決の糸口を見つけ出すよう伝えろ。明日には次の駒も着くゆえ、遠慮することはない」



 現場のヒラ隊員が全滅する前に、1〜2人クイズフロアを抜けられれば……先発隊としての仕事は、充分やったと見なされる。


 あとは本隊の到着を待つか、クイズフロアの前に建てた拠点を活かして、砂漠フロアを移動中の後続が、”中尉のギフト”と”数”で押しきればいいのだ。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜ファルコン中尉side〜




 コンダック准将の命を受けた俺は、突撃隊の兵士から”問い”を聞き、「クイズ対策チーム」の出した答えを彼らに伝達。


 そして……”1〜2問”間違えたことにより死亡した兵士の情報を、一件一件ノート書き込んでいた。



「う〜ん、マズイなぁ〜。こりゃあ2,3日じゃ終わらないぞ」


 准将の機嫌を取るためにも、さっさと分断クイズを突破して成果報告したいところだが……冒険者が解いたときに比べて、何十倍も難化している。



 クイズはその都度新しいものが、ランダム表示されるようになったし……不正解のペナルティーで落とされる、毒スライムプールの数も増えた。


 このダンジョンの年齢や、コアルームまでの階層数は分からないが……日を追うごとに着々と、チカラを付けているのだ。



「対策チームの専門家たちも善処している。だが……”誰でも正面から突破できる状態”になるには、少なく見積もっても10日以上かかるだろう」


 この条件で、俺たちはどうやって成果をあげ、「コンダック准将を納得させられる報告」をすればいい?



 1人でも突破できれば”成果”にはなるから、使い回しのクイズが増えるまで、捨て駒の兵士でギャンブルするか……


 冒険者が行ったという、「スライム殲滅→クイズフロア脱出」という流れを大規模にして、スライムプールを全て潰し、その状態を維持し続けるか……

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
[一言] ん?クイズは問題を変えて増やしただけでなく、従来通り正解してても不正解でも次に進ませて全部終わった時に落とされるから、全問正解は不可能だと思う。 だって正解か不正解か分からないんだもん。
[一言]  コンダック准将本人を何とか引きずり込めないものか。  その上で准将をウンコ塗れにして、ウンコダックにして やって欲しい。
[一言] 毎日小説をアップしていただけるのを楽しみにしております。
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