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完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   作者: ヴァンドール


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13/42

13話

7月10日より毎日6話ずつ投稿させていただいています。7月16日に完結します。

 今日はお店の定休日、最近の私は今の生活にすっかり慣れて心の余裕と時間の余裕が出来るようになりました。

 私はいつもお休みの日に行く食堂にお昼ご飯を食べに来ました。 

 今では周りの常連さん達からも話しかけられるようになり、パン屋さんの宣伝をしたりして、楽しく皆さんと食事をしているところです。

 私はこの後、久し振りに読書を楽しむ為、教会へ行こうと思っています。

 何でも教会には大きな本の貯蔵室が有り、持ち出しこそ出来ませんがその場で読書をすることは出来るそうです。

 先日パンを買いに来てくれた常連さんが教えて下さいました。

 そう考えながら食事をしていると、外から何人かの騎士を連れた貴族らしき方が入って来ました。

 すると、厨房の中から食堂のご主人が慌てて出て来て頭を下げています。


「お久し振りです領主様今日は多勢で有難う御座います」


 そう言いながら挨拶をされている。


 ん? 領主様ということは私の書類上の夫ということかしら? 思わず目を逸らしてしまいました。

 私は背中を向け、常連さん達と会話をしながらさっさと食事を切り上げました。

 そして予定通り教会へと向かったのです。

 その道すがら先程の領主様の顔が頭をよぎりました。

 何故ならとても素敵な方だったから。

 書類上とはいえあんな素敵な方が夫だなんて不思議な感覚でした。

 でもずっと忘れられているのよね、気にもしてくれていないのだから私も忘れましょう。そう気持ちを切り替え教会へと急ぎました。


 教会へ着くと数人の子供達が遊んでいました。

 そうだ今度来る時には、子供達に私の得意な焼き菓子を持って来ましょう。そう思いながら、シスターに本の貯蔵室へと案内をしていただきました。

 大きな貯蔵室には、沢山の本が保管されています。この時代、本はとても貴重なものですからこうやって貯蔵室という温度管理や湿気対策として、風通しなどをしている場所に保管されているのでしょう。

 やはり、教会なので聖書や神学関係の本が多く置かれていますが、全く違うジャンルの本も沢山あります。私は、(お菓子の歴史)

という本を手に取り読み始めました。とても興味を惹かれる題名です。


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