ステゴロ(死亡フラグ)
「これがコックの手際か⁉」
「朝御飯には早いぞ?」
敵意は無い。殺意も無い。
短剣に襲い掛かられて驚いた顔もしない。
「お前はなんだ?探知魔法をどうやって騙した?他の連中は何処だ?」
先程の怪現象(料理)はこの男の仕業だろう。
しかし、探知魔法を掻い潜る方法なぞ聞いたことがない。
「先ず、俺はこの家のコックだ。そして、探知魔法って何の事だ?そして、今料理してたのは俺だけだ。
最後に、手を洗わず汚い格好でここに来るな。
話がそれだけならさっさと出てけ。」
この状況で出てけ!?笑わせるな。
「始末しろ!!」
全員に号令をかける。
全方向からの短剣投擲。
死角はない。避ける時間も場所もない。
サボテンだ。
コックはおもむろに平手を突き出すと………………
チャリ
次の瞬間。コックを襲っていた短剣が消え、代わりにコックの手には短剣が有った。
「コックは生憎足りてる。
包丁投げる礼儀知らずに任せる食材はない。」
コックの足元に円状の焦げが出来ていた。
足元からは煙が出ていた。
リーダーは察した。
投擲された短剣。
全方位から来る短剣をこの男は一瞬で、高速回転しながら平手で剣側面を薙ぎ、全方位からの攻撃を捉えた。掴み取った。
俺の目では、その光景を捉えることが出来なかった。
その場の人間が凍り付いた。
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