目覚めはしないがやってやろう

　「ウォァバァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛！！！！！」

　間髪入れずに叩き込む。

　相手に攻撃の隙は与えない。

　少しでも与えたらこちらが殺られる。

　俺にはチートなんて無い。だからこそ極限まで暴れる！

　間髪与えずブチかます。

　「フン！」

　甘かないよな。そりゃ。

　頭が又シェイクされる。

　クソ……やっぱ無理か。

　勢いの破壊神は結局脳筋には通じない。

　仕方無い。あんまりやりたか無いが、他に方法が無い。

　全力で洞窟内を走り回りながらマヌケ目掛けて

　『ガラケーショット』

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

　ショットの乱射。

　しかし、一発も当たらない。

「オイオイオイ、一発も当たってねぇじゃねぇか。大丈夫かよぉ？頭シェイクされちまったかぁ？」

実際二回も頭揺らされて実際マジで吐き気がする。

　こんな乗り物酔い状態、一体何年ぶりだぁ？

　気持ち悪ぃ。

　が、残念ながら前弾命中してんだよなぁ。

「オラオラオラァ、如何した如何した？」

　弾丸を躱してマヌケが距離を詰め、ファイアウォールごと俺を櫓の方へと吹き飛ばしていった。