チートに目覚めない
主人公が都合良く特殊能力に目覚めはしない様に心がけています。
『ガラケーソード』
折れていたガラケーが元に戻り、液晶の先端から黄色の光の様な棒が出てきた。
バキャ!
地面目掛けて思いっきり叩き付ける。
ガラケー、無傷。
地面、ヒビあり。
ソードって言うか、竹刀だな………………丁度良い。
俺はチャンバラは大好きだ。
しかも手前の目の前には気に入らないマヌケ。
手にはイイ感じの殴る棒。
「『破壊神』なんてフザケタ名前付けられたが、ちょっと本気でやってやろう。」
授業中は流石にやれない色々でも、ここならやっても良いだろう。
向こうだって仕返しや縛り首位は覚悟で略奪してんだろう。
『やって良いのはやられる覚悟のある奴だけだ。』
「オ゛ラ゛ァ!」
ならず者のボスがその瞳を見た時、一瞬。
『怖い』
そう思った。
それは当たりだった。
ガラケーソードを剣道の授業で習ったこと完全無視でバットを振る様に相手の顔目掛けて叩き込む。
ガキ!
「グッ!」
「ッ!」
何かが折れる様な音が響く。
しかし、互角では無かった。
「ア゛ァ!」
ガラケーが振り抜いた!
力で勝てると思っていたボスは困惑した。
ソードを受けた手が痺れた。
この痛みは幻覚ではない。
しかし、あの男の何処にこんな力が有るんだ?
ボスは目の前の、いきなり豹変した得体の知れない男を見て、悪寒が走った。
読んで下さる皆さま。評価して下さる皆様、ブクマ、お気に入りユーザーにして下さっている方々、有り難う御座います。
次話も頑張って作っていきます。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
今日は『賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。』という作品も連続投稿しています。
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