難易度。高いな。
チートが無いと実際厳しいものがありますね。
セガー●当たりなら意外と生き残れそうですね。
「オイオイ、まさかもう仕舞いって訳じゃねぇだろう?
風圧で吹き飛んで死んだなんて笑い話になりゃしない。」
耳は無事だ。間抜けボスの無駄に良い声が聞こえる。
が、それ以外は無事とは言い難いな。
目。未だに回って光が像を結んでいない。
手足。なんか痺れる。
鼻。いきなり来た衝撃でなんか変な匂いがする。これ、殴られた時なんかに来る匂いだ畜生が。
味覚?舌を少し切って血の味で一杯だ。美味いか?俺は吸血鬼じゃねぇ!日焼けは痛いから嫌いだがな!
痛って!クソが。
チートじゃないにしてもファイアウォールは紙防御の俺の戦略の要だったのによぉ。
なんだ?何があった?
「風圧で吹っ飛んだかとも思ったが、手前、魔法使いか?そのバリア。」
「ぁ?魔法使える様な面に見えたか?生憎こちとらガラケー使いだ!」
間抜けボスがキョトンとしている内に後ろを見る。
後ろの洞窟の壁。岩の壁が球体がめり込んだ様に凹んでいた。
バリア
後ろの凹み
俺のこの目を回した症状。
成程な。
俺が今までファイアウォールで防いだのは魔法。しかも実体のない火だったから気付かなかった。
このファイアウォール。別に衝撃を直接俺に届けないだけで間接的に衝撃は来るようになっている。
まぁ、要は防弾チョッキ的なモノだろう。
アレは貫通こそしないが威力自体はそのままだから骨折する。
それと同じ。
要は喰らい過ぎれば俺は脳をシェイクされて仕舞い。
成程。そういう事か。
面倒な事になっちゃいましたね。




