ご挨拶をブチ噛ます!
さぁ、一対多数!
地味な能力で一体如何勝つ?
「どうもぉ!こんばんは!侵入者でぇぇぇぇすぅ!」
洞窟に向かって思い切り叫ぶ。
『声がデカい』『機関銃』『地声がもうデカい』とはよく言われていたから、多分洞窟中にアナウンスが行っただろう。
耳を澄ます。
足音がワラワラ響く。
「5人、否、8人か。」
出てきたのは10人を超す団体様。
御免、言ってみたかっただけで全然足音なんて数えられない。
「手前ェ!何しに来た!」
「オィ!魔法がバレてんだろう!」
「オイお前何モンだ!?」
「サンタクロースさ。良い子にプレゼントを渡しに来たよ。」
ウインクしてジョークを言ってみる。が、
「ざけんな!」
「馬鹿か手前!ならず者の集まりに良い子なんざいる訳無ぇだろが!」
「オィ、サッサと捕まえろ!」
無視して突っ込んできた。
ワラワラワラワラ。ならず者が迫り来る。
あーあ。この狭い空間だと………使えるのはナックルはショット……。
ナックルは………俺喧嘩弱いからなぁ。
決めた。
ガラケーが二つに割れ、手に手甲の様に、というか、メリケンサックみたいにくっ付いた。
『ガラケーナックル』
「なら、悪い子には拳骨をくれてやろう。」
狭い洞窟の中で一対多数の乱戦が始まった。
拙作、『賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。』
良ければご覧ください。




