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第39話 日本だったら捕まってた

「よし!毛も生えたところで、今年度の大まかな予定を説明するから聞いとけよ」


元ハゲがハイテンションで生徒達に告げる。


「なあ、あのハゲの名前ってなんて言うんだ?」

「ヘッドガー・ツルピッカーよ」

(ヘッド)がツルピカ?すげえ名前だな」


タツヤはそんな元ハゲから目をそらし、シルフィに質問した。そして、タツヤの質問に丁寧に答えてくれるシルフィ。


「ほら、そこ喋んな!」

「あ?むしるぞ?」

「サーセンしたっ!」


そんな二人を元ハゲ改めヘッドガーが咎めるがタツヤが軽く脅す(?)と見事な転身を見せた。勿論、タツヤはここまで効果があると思ってやった訳ではないので、意外に内心では驚いていたりする。


「ふぁあ、寝るかね」


(((アイツ、マイペースだっ!)))


だが、それも一瞬のことで、次の瞬間にはそう呟き机に突っ伏す。

その時、クラスメイト全員の心が1つになった。


(【ドローンオンライン】【操作━━開始】)


しかし、タツヤは寝た訳ではなかった。超小型ドローン(虹6シージっぽいヤツ)を教室の外に出現させ、寝たふりをしながら脳内で全てを処理し、コントロールしたのだ。一応、ソロモンからの依頼は忘れていなかったようである。


(さあ、行くぜぇ。授業中なら油断してるだろうからなぁ。ゲヒヒヒ)


脳内でゲスな笑い方をしながらタツヤはドローンを操作して、校舎内を散策する。


(ゴーゴー、夜刀神!)


コイツはドローンにも名前を付けているようだ。しかし、何故夜刀神なのか。タツヤのネーミングセンスには謎が深まるばかりである。



そんなこんなでドローン改め夜刀神は階段を下り、角を曲がり、廊下を進んで校舎内の教師達の自室が集まるエリアに到着した。


(ゴーゴーゴー、壁?そんな物は透過でクリアじゃマヌケー!)


おかしなテンションでタツヤは部屋の中へと侵入する。


(【範囲内全複製━━開始】)


部屋の中へと侵入した夜刀神に指令を出す。


(10%……20%……30%……40%……!)


着々と部屋の中の書類等をコピーしている時、部屋の主である男が帰ってきた。


(【蛇神の毒(睡眠)】発射!)

「あひんっ!」


しかし、タツヤは焦ることなく対処を行う。

タツヤからの指令を受け、夜刀神が攻撃を行う。無論バレないようにだ。そして、攻撃を受けた男は奇声を上げて眠りの小〇郎よろしく壁へ寄りかかって寝始めた。

そして、お分かりだろうとは思うがタツヤがこのドローンに夜刀神と名付けたのはこの攻撃機能が原因だ。夜刀神は『常陸国風土記』に登場する蛇神である。そして、タツヤは蛇=毒という安直な考えのもと、攻撃機能を毒として考え夜刀神と名付けた。


(よし、複製完了!次だ!)


複製を完了させるとタツヤは次の部屋へ侵入する。


「アンッ〔ピーーーーーー(自主規制)〕」

「くぅ、出るぞ!」


(…………この学校大丈夫か?教師と生徒がヤってんぞ)


侵入した瞬間タツヤは酷いものを見てしまった。自身もヤリ〇ンのくせにこういう事は常識的に考えるようだ。


(ま、撮影してソロモンにチクってやるけどな。社会的に死ぬがいい!フハハハハハ!!!)


だが、そんな事を考えるのも一瞬のこと。即座にその様子を撮影し、範囲内の書類等を複製する。


(性病教師……乙です)


そして、次の部屋へ。

そこからは特に何も無く、タツヤは情報収集を終えた。










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