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第8話 愚者の深淵1

短いです。

「グゲグゲゲゲゲ!」

「グギャギャギャギャギャ!」

 サクッ…………ドサ


 タツヤが堕ちた愚者の深淵の底。『真の愚者の深淵』と言うべき場所の第一層――平均レベル300――では黒衣の男が銀に輝く刀を振り殺戮を繰り返していた。


「そろそろ帰るかな♪《解錠オープン》」


 男――タツヤがそう口にすると目の前に黒いゲートが出来た。タツヤはその中に入っていった。その中はダンジョンの中では見られない景色だった。見渡す限り続く草原(25㎞ほど進むと見えない壁にぶつかる)に湖、小さな山、そして………日本家屋(三階建て、見た目のみで中は混沌カオス)。ここはタツヤの創った異空間だった。勿論太陽もあり雨も降る。

 タツヤは家に入ると風呂に入った。そのあとは飯を食べて寝た。

 因みに先代のアイテムなので直接家に入れる。



 翌日


「ゴァァァ!!」


 サクッ……ストン…ころころ


「グギャギャギャギャギャ!!」


 ジュワッ!


 今日もタツヤは殺戮を繰り返していた。あるときは刀で首を落とし、あるときは有り得ない程の魔力を籠めた蒼焔で燃やそうとしたら蒸発していた。

 そして、遂に……


「ボス部屋か……」


 フロアボスのいる部屋へたどり着いた。因みにタツヤのレベルは現在1350だ。どれだけ強くてもレベルは1だったのだから当たり前だろう。ましてスキルによって上がり易くもなっているのだから。


 タツヤはボス部屋の扉の前に立った。そして、扉に手を掛けず蹴り飛ばした。そしてそのまま突貫、ボスのキメラに刀を突き刺した。

 キメラは抵抗する事もできずそのまま絶命した。


「弱っ!」


 タツヤはそんなキメラをみて一言驚いた様に言った。そして、部屋の奥にある扉を潜り抜けるのだった。



 余談だが、このキメラのレベルは423。地上に出た場合には国宝級のアーティファクトを使い切るようなモンスターである。

レベルの計算は適当です。計算苦手なんですよ。怒らないで下さい。

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