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第37話 あれ?言ってなかった?

遅れてすいません!

体調が戻ってからDDONやってました!

シーカー楽しいいいいいいいいい!!!!!

「来たね、シルフィちゃん」

「おいっすー」


 声のした方を向き、二人はシルフィへと声を掛ける。


「それじゃあ、タツヤ君、早く行きたまえ!そう!僕の心の平穏のために!」

「そんな事思ってたんだぁ、へぇ。………………糞皇子殺してきてやろうか?」

「ハハハ!じ、冗談に決まってるじゃないかぁ。だから、シルフィちゃん!その剣を抜かないでくれぇ」

「……チッ」

「舌打ちした!?ねぇ、今舌打ちしたよね!?」

「何のことでしょうか、学園長」

「タツヤ君!なんか言ってよ!」

「いいぞ、もっとやれ!」

「貴方がそう言うなら//」

「はよ教室行けやぁぁぁああ!!」


 タツヤとシルフィの態度にソロモンが思わず叫んだ。タツヤはいい歳した大人がいきなり叫びだしたのを可哀想な物を見る目で見ながらシルフィの隣へと行く。

 そして、ワインを学園長室のテーブルに置くと二人は学園長室から出ていった。何故ワインを置いていったかは謎だが、二人が出ていく際に、ソロモンが「僕だって結婚したいのに……」と言っていたとか居なかったとか。

 勿論、この後ワインを飲んだソロモンがタツヤへの怒りを忘れたのは言うまでもない。








 場所は変わって学園の廊下。

 正確に言えば学園の西館3階の廊下。

 そこではあり得ない人物があり得ない事をしていた。

 そう、男嫌いでしられる生徒会長のシルフィが無駄に整った顔の男と腕を組んで歩いているのだ。幸い誰にも見られてはいないが、これを見た男が仮に居たとしたら学園内で血の雨が降る可能性があっただろう。そう、腕を組んでいる男──タツヤに絡んだせいで。


「ここです」

「ほへぇ、無駄な装飾のされた扉だな」


 とある扉の前で二人はその足を止めた。

 それもそのはず。その扉こそ、二人の目的地である2年A組の教室の入り口なのだから。それと、クラスだが成績順などという馬鹿の自尊心を増幅させるような分け型はしていない。


「準備はいいかしら?一応貴族は多いから高ランク冒険者の貴方ももしかしたら絡まれるかも「あ、そうか。知らんかったのか。俺、一応貴族……というより国王。ほれ、世界会議までの証拠として持ってる証明書」


 シルフィの忠告をタツヤは遮ってディートヘルム達王族直筆の証明書を彼女に見せた。因みにそこには現アドル王国の国旗に描かれている王族の家紋と、次代のセフィロダアト神皇国の紋章が印刷されている。セフィロダアト神皇国の紋章は簡単に言えば樹とそれに寄り添う龍狼が描かれたものである。


「え、お、王族?」

「さぁ行くぞ」

「え、え?」

「ほら、早く」

「わ、わかった」


 タツヤは困惑しているシルフィを急かす。

 彼女はタツヤに急かされながら扉を開けた。


 タツヤの学園生活が今始まる。


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