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第27話 トレッビアーン!

トレッビアーン!

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  【無指定高難度未達成依頼】No.123

 難度☆11

 〓プラキオン旧神殿深層探索及び確認された〔冥府ノ黒王〕の討伐〓プラキオン神殿が何らかの原因によりダンジョン化した。その調査に赴いた幾つもの高ランクパーティーが全滅。およそ五年後に新たに依頼を受けたパーティーのメンバーの一人が満身創痍で帰還。その者の証言により、深層へ行くための階段前のフロアに〔エルダーリッチ〕の上位異常亜種と思われる個体を確認。ギルドにより〔冥府の白王〕と呼称することが決定。

 現在依頼より158年が経過。


 報酬:150億Zr

 備考:XXランク以上推奨。パーティー推奨。死んでも自己責任だよ!

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「これにするか」

「え?冗談ですよね?」


 タツヤはグランドクエストの詳細を確認するとそう呟いた。それを聞いた少女改め受付嬢は可笑しなことを聞いたというようにタツヤに聞き返した。


「よし、これにしよう」

「ちょ、ダメですよ!危ないです!功績を挙げたい年頃でもこれだけはやってはダメです!」


 タツヤが再び言うと受付嬢ちゃんはかなり焦りながら止めた。冒険者が無謀なことをしないように諌めるのも一応仕事なのだろう。それと、タツヤのランクやらなにやらを聞いてないのも原因だ。


「大丈夫だって」

「ダメです!」

 ・・・


「やめなさい、彼女の言う通りよ」


 こんなやりとりが何回か続いたとき凛とした美しい声が聞こえた。その人物を見た受付ちゃんはまさに「女神が舞い降りた!」とでも言いそうな表情になった。

 一方タツヤは「やっちまった」みたいな顔になった。

 理由はその声の主の容姿にある。金髪に蒼い目、そしてかなりの上物と思われる胸と周辺を覆う白銀の鎧、使い込まれた片手半剣──例の会長さんである。


「いや、大丈夫だ。俺の事を心配してくれてんのか?」


 タツヤは表情を戻すとシルフィに向かって言った。ほぼ悪ふざけだが。


「それとも一緒に行きたいとか?」

「そ、そんなことは無い」

「なら良いだろ?それにこれなら納得してくれるよな?」


 タツヤは受付ちゃんに【王冠(クラウン)】ランクの証明たる黒金剛石に繊細な王冠が彫られたギルドカードを渡した。


「はじめまして、王冠(クラウン)ランク冒険者タツヤ・カンザキです。とでも言ったほうが良かったかな?」


 タツヤは笑いながらそう言った。


「く、王冠(クラウン)。あの支部長を一人辞めさせ、吸血鬼の王と友達で一人で魔人と数万のモンスターを滅ぼし、血を舐めたグランドマスターがイッたという……」


 受付ちゃんが驚きながら呟く。しかし最後のは要るのだろうか?というより何故知っているのだ。


「いろいろ可笑しいのが混ざってるけど、その通り。だから良いだろ?」


 タツヤはそんな受付ちゃんに畳み掛ける。


「で、でも!ダメです!いくら王冠(クラウン)でも危険です!この依頼はXXランクの方も亡くなってるんですよ!」


 しかし、受付ちゃんは頑なにタツヤを止める。

 そこでタツヤはふと思った。あれが原因かも知れないと。


「そっか、俺の服装がこんな街を歩くような奴だからか。そっかー、そりゃこんなヤツじゃ認められないよな。よし、それなら《換装(チェンジ)》!」


 タツヤが言うとタツヤの足元から黒いオーラの様なものが立ち上がりタツヤを隠した。だが、それも一瞬の事で黒いものが消え去るとそこには先程の街歩きスタイルの服装から黒で統一された完全装備へと変わったタツヤがいた。


「よし、これで納得

「しませんよ!装備の問題じゃないです!」

「な、なんだってー」


 タツヤが言いかけると受付ちゃんが遮った。

 タツヤは完全に装備の問題だと思っていたようでかなり驚いている。言葉は完全にふざけているが。


「シルフィ様もお願いします!この人止めてください!」


 遂に受付ちゃんは今まで黙っていたシルフィに救援を求めた。

 男嫌いにそんな事を求めたらいけない。


「あなた、そろそろ諦めなさい。流石にこれ以上は見過ごせないわ」


 シルフィは割りと穏やかな口調でタツヤに言った。二人の少女に言われたらタツヤも諦めるのではないかと思うだろう。

 しかし、そんなものは所詮幻想に過ぎない。

 人の望みや考え(幻想)をぶち壊していく。それがタツヤだ。

 つまり、


「嫌だ。どちらにせよ、このギルドにこれ以外に面白そうな依頼もないし、俺の実力に合ったものがないからこれしか出来ない」


 こうなる。

 まさに「そげぶ」である。

 受付ちゃんの考え(幻想)をぶち殺したのだ。上〇さんもびっくりのぶち殺す対象である。


 この後もしばらくやりとりが続くのだが、ある時タツヤに幸運の女神が舞い降りる。



「その依頼の受注を許可するわ。支部長としてね」


 そんな声が聞こえた。タツヤ達がその方向を見るとそこには金髪紅眼の美女がいた。


「支部長!?なんでですか!」


 受付ちゃんのそんな問いに彼女はクスリと笑ってから答えた。


「実績があるからよ。サラ、その子のギルドカードの履歴確認してないの?」

「してないですけど……」

「なら見てみるといいわよ。面白いことになってるだろうから」

「はぁ」


 受付ちゃん──サラは支部長に言われた通り、魔道具を使用して依頼完了履歴を確認した。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 タツヤ・カンザキ

 〓依頼完了履歴〓

 依頼達成率100%


 ╋無指定高難度未達成依頼╋

【刑天亜種の討伐☆1】

【轟煉龍の討伐☆9】

【死城の攻略☆15】

【始祖の巨人討伐☆15】

【クジャタの討伐☆15】

【終焉の天古龍の討伐☆15】

 ・

 ・

 ・

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「・・・・・・なんですかコレ!」


 魔道具に映し出された記録を見てサラが叫んだ。

 それもそうだろう。タツヤの履歴は一言でいうなら「化け物」なのだから。長い時間が経っても達成されず、何人もの冒険者が死に被害が出、有り得ないほどに難しい。それが【グランドクエスト】なのだから。


「つまり、こういうことよ。この子はこの程度のクエストでは死なない。だから大丈夫。行かせてあげなさい。こっちもこの依頼が無くなるんだから良いじゃない。それにシルフィちゃんもよ。良い機会だから男に少しは慣れるために連れていってもらいなさい」

「え、あの私は……」

「つべこべ言わない。いいわね?カンザキ君?」

「構わないが、その何かを期待する目はなんだ?」


 かなり強引に話を進めた支部長にタツヤが質問する。

 そう。あれだけ真面目にやっていると思っていた支部長だが、目が爛々と輝き、何かを期待するような目でタツヤをチラチラ見ていたのだ。


「えっとー、そのー、血を吸わせてくれないかなぁって」

「出たー、そういうヤツゥ(某もも〇ら風」

「だって、クリスティーナが自慢してくるんだもん!」


 どうやら、支部長は吸血鬼族であり、グランドマスターが自慢していたタツヤの血を吸いたかったらしい。


「しょうがない。少し待ってろ」


 タツヤはそう言うとカクテルグラスを取り出し、腕をナイフで切りつけ、血をグラスへ落とした。

 タツヤがこの様なことをした理由だが、彼女が居なければあのまま無駄に長い時間を過ごしていただろうと考え、感謝の気持ちを表すというのと、血ぐらいならいいかと考えたためだ。


「ジュルリ」

「ほれ、やるからどっか行け」


 タツヤは涎を垂らしてグラスの血を見ている支部長に血を渡すとかなり勝手なことを言った。


 そして、支部長はそれを無視し、グラスに口を付け、血を口に含み飲み込んだ。


「トレッビアーン!なんだぁこの味は舌の上で深く絡み合うハァーモニィーー!」

「まさかの月〇!?」


 支部長のあまりにも某グルメの方と似通う感想にタツヤは思わず突っ込んでしまった。というより、そのままである。


「あ、泣いてる」

「う、うう。こんなに美味しいモノがこの世にあったなんて……」


 しかも支部長はあのハイテンションの後になんと泣き出してしまった。タツヤも若干引き気味である。実際〇山からの号泣はみたら引くと思う。流石のト〇カちゃんも攻撃するのを躊躇うと思う。


「なんか、カオスだな。某ジャストなコーズみたいに。あ、受付ちゃん。俺、今から依頼行ってくるから受注しといて。あ、終わってる?ありがとう。で、そっちの人はどうする?」


 タツヤは未だに泣いている支部長を無視しながらシルフィに話し掛けた。話掛けられたシルフィは小さな声で「行かせてもらう」と言った。


「それじゃあ、行くか」


 タツヤはそれを聞くとギルドの外へと歩いていった。



「トレッビ(ry」


 支部長が最初からやり直していたが皆見て見ぬふりをした。






ちょっとした、質問です。


クラスに一人は居るじゃないですか。

深夜アニメはキモい、アニソン歌ってるアーティストはキモい。とか言う奴。

意味分からないですよね。


この間、そいつと言い合いになりましたよ。

仮にソイツをΑ君とします。こんなやり取りを、しました。


Α「うわ、お前またそんなキモい(ラノベ)の読んでんのかよ!」

玉鋼「黙ってろ」

Α「つーか、こんなキモいのの何が良いんだよ。どうせ深夜アニメに出てる声優なんて変なキモオタのオカズになるような奴ばっかだろ」

玉鋼「失せろ」

Α「あと、アニソンもキモいよな。歌ってるやつも」

玉鋼「(イラッ)黙れ。つーか、お前さっきからなんなの?ウザいんだけど」

Α「は?なにお前」

玉鋼「それは俺の台詞だバカ。何が深夜アニメに出てる声優はキモいだ。ふざけてんのか?」

Α「キモいもんはキモいだろうが」

玉鋼「じゃあ、七時とかにやってるポ〇モンとかに出てくるやつはキモくないと」

Α「そうだろ」

玉鋼「そういえばお前弟と妖怪〇ォッチとかポ〇モンとか見てるんだったな」

Α「それがどうした」

玉鋼「なら、妖怪〇ォッチとか見ないほうがいいぞ。あれ、お前がキモいって言ってる声優でてるから。例えば妖〇ウォッチならケータは戸松さんだし、ウィスパーは関さんだから。ほかにもポ〇モンなら三木さんとか出てるし。他にも名探偵コ〇ンなら小山さんとかでてるから。

それになんだっけ?アニソンとアーティストキモい?お前あんまふざけた事抜かしてんじゃねぇぞ?

お前確かB'zとポルノ好きだったよな?あの二組コ〇ンの主題歌やってたぞ?一応アニソンだよな?ならあの二組もキモいな」

Α「は?ちげぇし」

玉鋼「ちがくねぇよ。てめぇ、いろいろ可笑しいんだよ言ってることが。わかれよ。」


みたいな感じだったんですけど。

結局こう言うことをいう奴って何を思ってるんでしょうか?

是非、感想で考えなどを教えてください。

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