第24話 喧嘩を売るのは計画的に
「おら、どうした?さっさの肥溜めに飛び込んでこいよ、蛆野郎。それとも俺が今すぐぶち殺してやろうか?」 (マジ威圧&オーラ解放)
「(ガクブル)」
「おい、ガタガタ震えてるだけじゃなくて返事しろよ。お前はたけしか。青〇でもつれてくんぞ?」
「(ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ)」
「『バチィ!(オーラが弾ける音)』よし、殺そう」
「す、すすすすすすすいませんででででしたぁぁ!!!」
「謝ってすむと思ってる?軽く戦争になるレベルだったんだよ?一子爵の息子如きのせいで戦争することになるんだけどどうする?今すぐ死ねば帝国から粛正されないで済むかもよ?さすがに軍事力トップクラスの帝国もアドル王国とやり合ったら只ではすまないだろうから、確実に君たちは生け贄にされるよ?」
「ひ、ひぃ!」
「おい、怯えてねぇでなんか言えよ」
黙り込んでいる馬鹿にタツヤが畳み掛けるように脅していく。端からみると完全にタツヤが悪人だ。しかも、馬鹿はタツヤの脅しにビビりまくって色々と漏らしており、悪臭がさらに漂っている。タツヤは魔導で臭いを遮断しているため、被害は受けていない。
数分後
「悪は滅びた」
「……国際問題になりそうですけど」
「関係ねぇだろ。ある意味あの馬鹿は国家元首に喧嘩売ったんだから」
「神皇国国家元首。タツヤ・K・セフィロダアト神皇陛下ですからね。数ヵ月後には」
脅しに脅しまくったあげく、従者もろとも馬鹿を放り出したタツヤは汗を拭うふりをしながら、清々しい顔で言った。因みに放り出した馬鹿と従者はタツヤ御用達の【愚者の迷宮】のオーク部屋に五分後に強制転移させられる。しかも、タツヤのオリジナルスキル【強奪】によってステータスがすべて0.1になっている。
そんなタツヤを見ながらエレーナは苦笑いしながら告げるが、タツヤは完全に反省もしていない。確かに、端から見ればタツヤが悪いようだが、蓋を開ければ最初に絡んだのは馬鹿の方であり、身分も違いすぎるためこの場合はタツヤの言い分が正しい。
それに、戦争がどうだと言っていたがあれは時期が早まるだけで特に被害もない。
それと、戦争の事だが、タツヤは帝国の皇子に絡まれた時点で神皇国として宣戦布告することを考えている。国家元首と他国の元首の息子が喧嘩をした時点でやりあうのは確定だと思っているためだ。
一応、戦力を帝国を1として表すとすれば神皇国は10^10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000くらいになるだろう。
完全に悪ふざけの域だ。
まあ、そんなこんなで二人は取り敢えず宿を取ることができたのだった。




