第17話 昔話と修羅場と男の娘
「いやぁ、それにしても昨日は面白かったなぁ」
達也が王城の中庭(達也の眷属の庭師によって修繕済)でタバコ(無害、吸うと肺が良くなる)を吸いながら言った。無駄に様になっている。まさに無駄を体現する男だ。それと、未成年者はタバコを吸うなよ!酒もだぞ!
それと、ここには女子と和眞そして………男の娘がいた。それと言っておくなら達也は現在、黒シャツに黒のパンツを着ている(下着じゃないぞ)。そして、然り気無く達也はシャツを第三ボタンまで開けているのでチラチラと無駄に鍛えられた胸が見える。というより達也は黒ばっかり着ている。
「でもあれはやり過ぎだよぉ」
「ん、男の娘か」
「男の娘って言うなぁ!」
そんな達也に男の娘もとい海藤葵がやり過ぎだったと言う。この葵ちゃん、背が小さく美少女顔でさらに声が男にしては高く、髪も長めのため男の娘と呼ばれている。だが、それでも男だ。それに意外な事に中学では剣道の全国大会ではベスト8になっている。
「ま、良いだろそんなの。
それより和眞よ、この間某庶民サンプルアニメを見たんだが………嫌な事を思い出したぜ」
「へ?あ、あれかー。あのラノベ。そういやお前も似たこと有ったなぁ。お前の場合拉致しにきた奴半殺しにしてたけど」
達也は葵ちゃんの言葉に軽く返すと、和眞に以前見たアニメの話を振った。和眞は最初何を言われたのか分からなそうだったが、すぐに思い出すと、その時に起こった事を口にした。
「あれは正当防衛だろ。それにしても色々とアニメやら何やらはウチと被ってるよなぁ。掃〇刀みたいに脳のリミット外すとかウチの武術では基本だし」
「いや、お前の家が可笑しいだけだろ。空想上の物を現実でやりやがって」
「…………言うな」
「それよりさ、久々に某トリニティな魔導アニメを見たんだが………リ〇ス先生エロいよな!」
「黙れ色情魔。テメェがエロいだのなんだのと口にすると皆がハアハアしだすんだよ!あの後大変だったんだぞ!何人か一人で始めようとして!
だが、リリ〇先生のエロさに関しては同感だ!でも、なんで今あのアニメ見たんだよ」
「いや、この後俺ってさ学園にエレーナを送るだろ?学園長ってやっぱりあんな感じなのかなぁって思って」
「普通ならダ〇ブ〇ドアを考えるがな」
「まあ、良いだろ」
「ところで達也。さっきから殺気を出してる方達がいるけど気付いてるか?」
「ああ、リ〇ス先生エロいって言ったときからだろ?」
「ああ。修羅場突入お疲れさん」
この後達也は四人の少女の修羅場を止めるのに相当な体力を使うのだった。因みに止めた時の言葉は「篠崎、言わせてもらうが抱かないからな。エレーナ、取り敢えずお前は俺のパンツ返せ。雪姫と真奈、もう抱かないからな。」だったそうだ。その後数時間に渡って彼女達は脱け殻の様になっていたそうだ。




