第12話 クラスメイトを絶望へ【準備】
「おはよー、達也」
「おはよう、神崎君」
翌朝和眞と美乃が食堂に入ってきた。ちなみにこの食堂は長いテーブルと、椅子がいくつもある。イメージは城の食堂みたいなかんじだ。
「二人とも、おはよう。昨日はお楽しみでしたねw」
達也がふざけて言うと美乃が顔を赤くし、和眞が少し焦って何かを言おうとしている。そして、その様子を見た達也はまさかと思った。
「お、お前らまさか………。まあ、その何て言うか……ゴメン?
それと見てないから安心してくれ。うん、安心。因みに部屋は防音だから大丈夫だ」
「達也、あのスッポンドリンクは?」
「ふざけて送りました。もしかしてあれのせいでさらに激しくなったとか?」
「美乃に全部搾り取られたわっ!!」
「お疲れ。でも、まだ良いじゃん、解放されるだけ。俺なんて二日間犯され続けたからな。マジで。しかもさりげなく手錠と鎖で拘束されてたからな。なんであんなの持ってたのかマジで雪姫恐いわ……」
「なんか、ヤバかったんだな」
「ああ………」
「神崎君、ご飯……」
「うん、わかった。セバス、持ってきて」
この後、三人は無言で朝食を食べ始めた。達也はあの事を忘れる様に、和眞は消費した体力を回復する様に、美乃はまた戻るであろう食事に耐えるために。
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午前9時
「さて、和眞、赤城。これから我らは魔境へと突入する。そこは未だ嘗て無いほどの危険を孕んでいる。だが、我らはそれに打ち勝たねばならない。主に調子に乗りまくった男子勇者に絶望を与えるために!そして!国王達に、カラオケを教えるために!」
「ウオオオオオオオオオオ!!!!カラオケサイコーーー!」
「…………和眞、アホね」
達也達プラスセバスは神崎邸の玄関に集合していた。全員フル装備だ。ここで、四人の装備を紹介しよう。また、ここでは装備のランクを付ける。
Eが一番したでEXが一番上で、神器はふくまれない。それと一部装備は割愛し、表記するのは現在身に付けているものとする。
まずは和眞から。
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カズマ・コクジョウ
〔武器〕
『主武装』
片手半剣
EX ランク【聖剣・滅魔剣】
『副武装』
ナイフ
Bランク【アダマンタイトナイフ】
〔防具〕
SSランク【白亜のチェストプレート】
Sランク【潔白の籠手】
Sランク【飛踏のブーツ】
Sランク【竜髭のマント】
Aランク【白竜のズボン】
Aランク【白竜のシャツ】
Aランク【光の首飾り】
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装備の説明をすると、聖剣はスゴい剣。【白亜のチェストプレート】はミスリルと魔霊鉄という金属から造られ、中に白竜の革を使用したものだ。【飛踏のブーツ】は少しだけ空を飛べる。他は察してくれ。
次に美乃の装備だ。
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ミノ・アカギ
〔武器〕
『主武装』
短杖
SSSランク【賢者の魔杖】
〔防具〕
Sランク【賢者のローブ】
Sランク【賢者の小冠】
Aランク【身代わりの指輪】
Aランク【白竜のブラウス】
Cランク【シルクスカート】
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【賢者の小冠】は魔法の威力を上げ、【身代わりの指輪】は一度だけ即死攻撃を無効化するアイテムだ。
次にセバスだ。
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セバス
〔武器〕
『主武装』
短剣
超越神級【無限ナイフ】
『副武装』
銃
超越神級【魔銃・typeM1911】
暗器
超越神級【暗器セット】
〔防具〕
超越神級【完璧なる執事セット】
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最後に達也の装備だ。
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タツヤ・カンザキ
〔武器〕
『主武装』
刀
神皇級【天神幻刀・皇華】
『副武装』
ナイフ
神皇級【狂華】
銃
神皇級【神銃・星屑】
〔防具〕
神皇級【絶対神の皇外套】
神皇級【堕天神龍の皇革鎧】
神皇級【絶対神たる皇のグローブ】
神皇級【絶対なる神皇の軍靴】
神皇級【絶対神のズボン】
神皇級【神皇のVネックシャツ】
神皇級【絶対神のネックレス】
神皇級【剣皇の剣帯】
神皇級【雅龍の銃嚢】
神皇級【絶対神の腕輪】
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ふう、やはりこいつの装備はランクもおかしくなっている。だが、気にしてはいけない。因みにだが、達也の装備を初めてしっかり見た和眞達はそのスゴさにしばらくフリーズしていた。それと、この装備だが、達也の所有登録がされているので盗まれる事はない。
「さあ、行くぞ」
「ああ。死ぬなよ、達也」
「ふっ、愚問だな。俺が死ぬわけないだろう(フラグ)。死ぬとしても男の尊厳が死ぬだけだ(フラグ)」
「そうだな」
達也達はバカな会話をしながら扉を開け、異空間から出た。




