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第5話 再会と断罪2

メリクリ!

リア充を爆発させたい玉鋼です!


彼女欲しい………

大和撫子な感じの………

「死ねぇ!………??何で、王城に居るんだ、俺達?」

「し、知るかよ!それよりもあの野郎は!?」


 イングラシア王国の王城。その中庭に二人の勇者、加島と我妻は転移した。いきなりの事に何が起こったのか理解できていない二人。

 そんの二人に声を掛ける者が居た。


「勇者様方?どうされました?」


 巡回の兵である。


「あ?どうもしねぇよ!」


 加島がそう答えた。


「は、嘘を吐くなよ。喧嘩を売ってはいけない者の女に手を出して転移させられましたって言えよ雑魚勇者様?あ、それと下級貴族(笑)だったな」


 しかし、遅れて転移してきたタツヤがその言葉を否定し、挑発した。


「そこの兵士さん。王にでも報告してきたらどうだ?屑勇者と侵入者の男が中庭で戦ってる。って。

 それとこう伝えといてくれよ。

『まだ、勇者とかいう雑魚を飼っているのか』って」

「お前、何を言っている?」

「いいから、行けよ。それと勇者を全員連れてくると良い。

 面白い事が起きるからな」

「…………」

「はよ、行けや《転送》。エレーナは下がってろよ。

 よし、これでいいな。それじゃあ、始めよう勇者様」


 タツヤは巡回兵に伝言を頼んだ(無理矢理)。

 そして、タツヤの一言により、勇者対タツヤの戦いの火蓋が切られた。










「シッ!」

「オラァ!」


 我妻が槍を突き出す。その一撃は確かに鋭く通常の人間なら避けるのは至難の技だろう。

 加島は我妻の突きが終わると剣を上段に構えて突撃し、降り下ろす。これもかなりの早さがあり、発展途上とはいえさすが勇者といったところだ。ふつうならここで終わっても仕方がない。

 だが、この二人は所詮この世界に来てから初めて武器を握った一般人であり、さらに相手は普通とは言えない家庭に生まれ、普通とは言えない様な暮らしをしてきた、規格外の人間……いや、神だ。この程度で終わるはずは無い。

 また、もっと言えば二人の剣術や槍術は完全にスキルに頼りきったものだった。武術系スキルは確かに所持していればその武器を上手く使える様になるが、それは鍛練を必要としなくても良いということではない。この二人は鍛練をしてこなかったのだろう。


「遅いなぁ。こんなんじゃ、SSSレートをソロ狩りなんてできないだろ?いや、お前らを基準とすると…………パーティ組んでも無理か?」


 タツヤは避けながらそんな事を口にする。そして、それからもずっとタツヤは攻撃を避け続けた。





「甘くて苦く(ry~~~~~~♪~~~~♪」

 数分後、完全に飽きたタツヤは某血の戦線のエンディングを鼻唄で歌いながら攻撃を避けていた。


「心を全部(ry~~~~~~~♪」


 次は某運命の無限剣製の一期のオープニングを歌い始めた。完全にふざけている。


「命儚い 恋(ry~~~~~~♪」


 さらに次は某運命の魔法少女の曲を歌い始めた。ふざけすぎである。

 その証拠に二人の勇者が青筋を浮かべている。そして、丁度その時、


「『炎の波動よ 我が命に答え 我が敵を滅せよ 我が求めるは 敵を撃ち抜き 焼き滅ぼす 炎の弾 《炎弾フレイムショット》』」


 他の勇者によって魔法が放たれた。

 そう、援軍が到着したのだ。二人の勇者は何故か勝ったと確信した。しかし、その確信はタツヤによって粉々にされる事となる。


「《消去デリート》。

 おうおう、嫉妬に狂っていた男共がわんさか来てやがるな。

 雑種が増えたところで何にもならんがな」


 虚無属性魔導《消去デリート》。タツヤの得意とする魔法を消去する魔導だ。因みに分解魔導にも似た物は存在する。

 タツヤはこれを使い、飛来して魔法を迎撃した。そして、タツヤの発言の意味だがこれは地球でのことだ。地球でタツヤは前髪を伸ばしていたせいでネクラと思われ、三女神と話すと嫉妬されていた。また、ほぼ全ての女子生徒がタツヤに惚れていたまたは気になっていた理由は一度女子だけにタツヤの素顔写真が出回ったからだ。

 あと、タツヤの発言が若干慢心王っぽくなっているが、ある意味ではその通りなので、放っておく。


「な、なんだよ!今の!」



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