第30話 ふざけてんの?
前話での魔族の設定を変えました。
それと、ふざけた事抜かすギルマスにタツヤが………
「まあ、取り敢えず全部殺したからいいだろ。それに、お土産(魔人)もあるしな。さて、帰るぞオッサン」
タツヤはガゼルに告げると王都に転移した。自分だけ。
「え?ど、どこ行った!?」
その後しばらくそこではオッサン達が戸惑っていたようだ。
「王都よ!私は帰ってきた!」
「うん、君ちょっと支部長室まで来てくれるかなぁ?拒否権はないよ」
「え?ちょ、俺って、国を救った筈なんだけど………え?ダメなの?命令違反?いや、ちょっと意味分からないですね。うん、資格剥奪からの投獄?いや、ふざけてんの?あ?じゃあ、いいわ。今回の事は勇者として対応したことにするから。それでも投獄するか?いやぁ、そんな事したらどうなるんだろうねぇ?王女の婚約者で国を救った勇者を投獄したなんてしれたら。それがモンスターをすぐに討伐しにいった為で、ギルドの命令に従わなかったからだとしたら。きっとギルドは相当叩かれるだろうなぁ?『チンタラしてたお前らに代わって勇者が戦ってくれたのに何様のつもりだ』ってな。それにおかしいよなぁ?命令違反とか言ってるが俺はアンタらの指揮下に入った覚えはないんだが。ギルドに所属してるからなんて事を言うなよ?さらに言えばモンスターを素早く討伐して何が悪い。それだけ、危機が早く去ったんだからいいだろ。被害はゼロで誰も死ななかったんだから。それともアレか?ギルドは冒険者が死んだ方が良かったのか?ああ、でも報酬の事を考えたら死んだほうがいいのか。
あ、それと俺は勇者として対応したけど、一応冒険者として依頼も受けてたから報酬は貰うぞ。それとも勇者のくせに報酬を貰うのか?とか言ってしまうか?残念だが、それは無理だな。俺は勇者だが、無償で命を掛ける事はしないし、冒険者でもあるから正当な報酬はもらう。
さて、分かったかな、ギルドマスター殿?
俺を命令違反で資格剥奪および投獄する事もできないし、報酬を支払わないという事も出来ない。
あ、それとここでのやり取りはリアルタイムで王都中に流れてるから。副音声として貴女の心の声付きで。いやぁ、この術式結構難しいんだよ?特に心の声を一緒に流す事とか。
嘘では無いからな?ほら、今『クソガキが』って思ったろ?『何で分かったの?でも、こんな嫌なガキが勇者な訳無い』って?
残念、これでも勇者だ。
誰かきたようだな。
どちら様ですか?今、職権濫用して不当に人を投獄しようとしてるクソビッチを追い詰めている所なんですけど」
タツヤがギルドに転移し、ふざけるとギルマスが歩いてきた。そして、話を始めた。途中まではおとなしくしていたタツヤだが、話を聞く内に段々とイライラしはじめ、王都中にギルマスとのやり取りをばらまいた。
下にギルマスの心の声の一部を書き出そう。
『一度投獄してから恩を売って美味しく頂く』
『何を言ってるのかしら。子供の言うことなんて誰もしんじないわ』
『この子が勇者?アハハ、面白い冗談ね。そういうプレイが好きなのかしら』
クソビッチマジでキモいな。任命したアホの脳みそは蛆でも沸いてるんじゃないだろうか。
そんな事をして論破(?)していると、二人に近付いてくる者がいた。ギルマスは気付いていないようだったが、タツヤはその者に気付き、誰何した。
「ふふ、気付かれちゃったか」
すると楽しげな声がした。
「まあ、取り敢えず出てこいよ」
「早い男は嫌われるわよ?」
「俺は感度の悪い女は嫌いだな」
「分かったわよ」
タツヤが言うと声はさりげなく下ネタで返してきたので、タツヤも軽く返した。ちなみにタツヤの言ってるのは下ネタではない。だってタツヤは童貞だもの。一度何処かの生徒会長と風紀委員長に襲われたが………貞操は守った!
そして、その場に表れたのは………見た目25、6歳くらいに見える銀髪赤眼のスタイルの良い超絶美女。
そして、その正体とは!?
変態ダークエルフギルマスに鉄槌!
それにしてもタツヤ君、やってる事えげつないです。心の声とやり取りを生中継とか。
ですが、ちょっと無理矢理感が出てます。すいません




