第22話 副団長、気にするな!
「にしてもうるせえな、糞王が《最上位回復》」
タツヤは煩いディートヘルムに回復魔法を掛けた。実はエクスヒールで無くても回復したのだが、それにタツヤが気づくことは無かった。まあ、普通のヒールでディートヘルムの怪我を治せるのはタツヤくらいなのだが。
「お、治ったぁぁあああ!!」
「煩い」『バキィ!』
「ぎゃあ!」
復活してすぐに叫んだディートヘルムはタツヤが何処からか取り出した野球ボールを当てられ黙らされた。骨が折れた様な音がしたが気にするな。
「ん?そちらの方は……成る程、貴方がカンザキ殿ですか」
「ふぅん、良くわかったな。まあ、とある樹に教えてもらったみたいだけど。──権限は人名と容姿を知るくらいかな?それも今この世界に存在する者限定の。………いや、違うみたいだね、さっきのヤツに略歴と種族を出すのも追加だね。
でも、残念。俺のヤツは権限が足りなかっただろ?
白狼騎士団副団長『魔聖』のヒース・フォン・ランパード殿?
いやぁ、それにしても貴方の詳細もそこそこ権限が必要だね。あ、もしかして何の事か分からないか?じゃあ、言ってやるよ。
『ヒース・フォン・ランパード、29歳既婚。爵位は名誉伯爵で妻は一人で娘が二人いる。勲章は金木犀を所持。
聖歴3471年アドル王国のマッケンジー男爵家に生まれる。
聖歴3486年学園の戦士科に特待生入学、同年の学内戦ですぐにトップとなり、それを維持し続ける。
聖歴3489年卒業後に騎士団入団
聖歴3492年白狼騎士団に入団、すぐに第1部隊長になる。そして、結婚。
聖歴3495年レイピア型の魔剣『グリード』を手に入れる。第一子誕生。
聖歴3496年モンスターの大侵攻にて功績をあげ、金木犀の勲章を得、名誉子爵となる
聖歴3497年再び起こった大侵攻で功績を上げ、名誉伯爵となる。同時に白狼騎士団副団長となる。
聖歴3498年第二子誕生』
こんなもんかな。」
そんな事をしていると話掛けて来た副団長──ヒース。タツヤはそのヒースが行った事を看破すると、まったく同じ事をした。そして、それをされた副団長はというと
「な、何故そこまで………」
物凄く驚いた。常識的にここまでを知るのは不可能だからである。特に魔剣『グリード』、これはその強力すぎる力のせいで名前すら隠されている。それをタツヤが知っているのだ。その驚きは半端ないだろう。さらにヒースは《世界樹乃書庫》を使っていたのだ。それも脳内で。それを看破されたのだ、有り得ないと叫びたいだろう。確かに普通なら《世界樹乃書庫》の脳内展開は看破されない。だが、タツヤは規格外という言葉では表せないような存在だ。今回のヒースの失敗はタツヤの事を知らなすぎた。ただそれだけだろう。
「何故って言われてもね」
タツヤはそう答えたがヒースは納得のいかない顔をしていた。
カァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーンカァーーーーン
そんな時だった。
何かの異常を知らせるように鐘が鳴ったのは。
タツヤの装備紹介のコーナー!
はい、名称のみ紹介です!
まだ、出ていない武器等も出ます。名前はノリでつけてます!そのため、いろいろ違う事がありますがスルーでお願いします!それ誰か俺にネーミングセンスを下さい!
〓武器〓
刀《天神幻刀・皇華》
刀《神妖刀・黄泉》
小太刀《神刀・金烏》
小太刀《神刀・玉兎》
大太刀《神妖刀・修羅》
片手半剣《神聖剣・審判》
片手半剣《神魔剣・混沌創世》
両手剣《神剣・アルカナ》
槍《神槍・月光死創》
槍《魔槍・災厄帝死槍》
弓《神弓・星光の弓》
斧《神斧・震滅》
棒《世界樹の棒》
拳銃《神銃・星屑》
小銃《神銃・流星》
狙撃銃《神銃・蝕》
〓防具?〓
《絶対神の外套》
《絶対神の洋袴》




