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第20話 新能力と国王

いつも思うこと。


レビューとはなんなのだ?

ヒ〇キンとかがやっているやつの事ですかね?


誰か教えて下さい。

『称号及びジョブ【絶対者(ジ・アブソリュート)】を取得しました。ジョブ【絶対者(ジ・アブソリュート)】が【絶対神(ジ・アブソリュート)】となり、ジョブ【[超越神{全能神×魔導神}]】に統合され【[超越神{全能神×魔導神×絶対神}]】に成りました。

 種族が神族[絶対神]と成りました。神族[超越神{全能神×魔導神}]と融合し[超越神{全能神×魔導神×絶対神}]へ変化しました。

 全てのスキル、魔導に【絶対神乃能力アブソリュートリーアビリティ】が融合しました。よって『タツヤ・カンザキ』の全てのスキル、魔導が絶対となり、防御等ができなくなりました。

 また、眷属が進化しました。』


(なんだ?今の声。というかまたチートに………)


 タツヤがディートヘルム達に自分が勇者である事を告白すると、脳内に声が響いた。実はこの声はレベルアップなどをした際に聞こえるのだが、タツヤは無意識に聞こえない様にしていた。それが今回聞こえた理由なのだが、タツヤが能力を知りたいと無意識に思ったからだ。今まで気付くとスキルが増えていたり、種族が変わっていたりといろいろあったためだ。





 そして、所変わってディートヘルムの私室にタツヤ達はいた。まあ、一人──タツヤが落ち込んでいるのだが。元々タツヤはチートだの異世界最強物の小説が好きだったが、今自分の身に起こっている事を考えると少し悲しくなってきていた。「流石にやり過ぎだろう」とそう思った。



「さて、タツヤよ。お前に褒賞を渡さないといけない訳なんだが」

「金は頭がおかしいほどあるし、家もあるからいらない。魔王を好き好んで討伐したりもしないから聖剣の類も要らないし禁書やらなにやらも読めるから要らない、国の証明書やら爵位やら権力もXXXランクで公爵相当に権力あるからいらない。腕の良い鍛冶屋やらなにやらも必要ないし、素材も自分で狩れるからいらない。

 ということで帰らせろ」

「うん、話を聞いてたか?褒賞をやらねぇと此方のメンツに関わるんだよ!」

「聞いてたわ、その上で言ってる。それとお前のメンツなんか知るか!あんだけ好き勝手やってんだったらエルドに王位でも譲れや!」

「よし、お前への褒賞決めた!」

「話聞いてンのか?」


 タツヤとディートヘルムは褒賞について話し合っていた。しかし、その話し合いも平行線となり、ディートヘルムがある事を決めた。それは───


「『カチッ』『ここに勇者タツヤ・カンザキと第二王女エレーナの婚約を宣言する!!!』『カチッ』」

『『『『『ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!』』』』』


 ───タツヤとエレーナの婚約だった。


「はアぁぁぁぁぁぁ!!!!???」


 タツヤは勿論そんな事は知らなかった。しかし、外から聞こえた歓声は一体なんだったのか?

 それはこの事が決まった時に遡る。








 タツヤが城の一室に案内され寛いでいる時の事だ。


 ディートヘルムがエレーナ、エルド、王妃のシリ、宰相のアルドと話をしていた。勿論アイリスもいた。大好きな兄様の話なのだから当たり前だ。


「─────と、いうことがあった。」

「そんな事が……」

「ふむ、恐らくソゲルの息の掛かった者でしょう」


 まず、ディートヘルムは襲撃について話をした。そして、宰相のアルドが予想した事は事実であった。しかし、少し暗い話から一気に明るい話へと変わる事となる。


「まあ、そんなとこだろうが。アイツにエレーナは渡さんよ」

「しかし、父上。エレーナとソゲルの息子のゲイリを近付けないのもそろそろ限界かと……エレーナも15歳ですから3ヶ月後には学園に行かねばなりませんし。」

「そうよ、アナタ。エレーナの婚約者もそろそろ見付けなければいけませんし」

「まあ、そうなんだが………」

「でも、エレーナが恋する乙女の顔をしてるのよね」

「母上、それはそうなのですが───相手は誰なのでしょう?半端者なら殺りますか?」

「そうね、悪即斬よ。というよりエルドはどういう人ならいいの?」

「母上、決まっているではないですか。私より強くて性格も良く、学業も優秀で、エレーナに釣り合う容姿等です!」

「うん、それほぼ不可能よ。エルド貴方3ヶ国武道会で2連覇してるじゃない。それこそ勇者くらいじゃない?」

「では、タツヤと婚約すれば………彼なら強いですし、容姿も釣り合いますし、家柄がどうのと言う者達──ほぼ居ないと思いますが勇者ですから大丈夫ですから。どう思うアルド?」

「そうですね、殿下。可能だと思います。アイリス様はどう思いますか?」

「兄様は地位が高いというレベルではないし、カッコいいから優良物件じゃとおもうぞ!」

「エレーナ、どうだい?ゲイリのブタよりは───え?」

「たちゅやさんと結婚………結婚………結婚// …うふふふ」

「ち、父上?どうしましょう?」

「もう良いんじゃないか!決定!タツヤとエレーナは結婚する!エレーナも満更じゃ無さそうだしな!それとアイツをこの国に縛るのは無理だからな!」

「では……」

「回復魔法の得意なエレーナは聖女と呼ばれている!ということは?」

「英雄譚を再現するのですか、父上」

「まあ、似た様なもんだ。それに魔導具を使って国民に宣言する!ドッキリを仕掛けられたタツヤはどんな反応するんだろうな?ニヤニヤ」




 この様な事があり、タツヤとエレーナの婚約が決定したのだった。




「ふーん、いっぺん死んでみる?」

「マジ、勘弁してください!」

「ふざけた王に鉄槌を!《武器召喚(サモン・ウェポン)雷鎚(ミョルニル)》!!!」

「へ?」


 ドカンッ!ベキッ!メキッ!ビリビリ!ベキッ!ベキッ!バキバキ!


「峰打ちだ!」

「が、かはぁ」


 タツヤは経緯をディートヘルムに説明させた。そして説明を聞くとイライラをディートヘルムにぶつけるのだった。



 余談だがディートヘルムは死んでいない。良かったな。

ハッチゃけました。

そして、タツヤん!婚約おめでとうございます!

前話で勇者だとばらしたのにはこういう理由が有りました!

ほんと、エレーナさんの恋が叶って良かったっすわ。

それと最後の絡みはネタです。

本当に国王が死ななくて良かったです。

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