第18話 アドル王国王室直下魔導具開発研究所『王国魔開研』
また、説明を入れてしまった。
「よし、じゃあ殺すか。やれと言われたし、《堕太陽》」
そして、使えた為有言実行とばかりに魔導を放った。
タツヤが放ったのは闇、焔属性合成魔導《堕太陽》だ。
さて、一度ここで魔法と魔導の階級について説明しようと思う。
まずは魔法からだが、魔法には一部を除き階級と位階がある。また、ある階級からは一人で使用することができず、位階は低、中、高に別れる。
まずは下を見てもらいたい。
階級⇒⇒⇒別名、使用可能者の目安など
最下級⇒⇒生活魔法
下級⇒⇒⇒初心者
中級⇒⇒⇒一人前
上級⇒⇒⇒一流
最上級⇒⇒超一流、人外
王級⇒⇒⇒戦略級魔法(複数人で使用)
帝級⇒⇒⇒傾国級魔法(一部を除き使用不可)
天災級⇒⇒一部モンスター使用
伝説級⇒⇒伝承にのみ存在
神話級⇒⇒王位神獣(各種族王)のみ使用
神級⇒⇒⇒神のみ使用
超越級⇒⇒超越神のみ使用
これが魔法の階級などだ。
次に魔導だ。
魔導は正直に言うと階級は存在しない。ただ言えるのは最下級の魔導は神級魔法に匹敵すると言うことだ。そして、位階だがすべてが皇位と呼ばれる物だ。因みにネーミングはユグドラシル先生である。
そして、今回タツヤが放った魔導は神級魔法に匹敵する。というより最弱の魔導だ。それをさらに弱めている。
◇◇◇◇◇
ゴォォォオオ
「う、うわぁぁぁぁあ!!!」
「た、待避!全員待避しろ!」
「た、太陽が落ちてくる!」
タツヤが使用した魔導を見て、先程までタツヤに詰問していた男達は叫びながら逃げようとした。しかし、
「逃がすかよ、《影手》」
タツヤがそれを認めるわけもなく、闇属性魔導を使用して男達の動きを止めた。因みにディートヘルム達はアイリスが守っている。「む、無理なのじゃ!ら、らめぇぇなのじゃ!」とか言っているが気にしてはいけない。
「「「「うわぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
チョロチョロ
そして、
「《消去》。汚ねぇなぁ。いい年した大人が漏らしてんじゃねぇよ」
「あ、死んだ」と男達が思った瞬間タツヤは魔導を消した。
そしてこの後、いろいろあった(アイリスに怒られたり)がタツヤ達はやっと王都に入ることができた。
それと先程の男達の正体はアドル王国王室直下魔導具開発研究所、通称『王国魔開研』だった。そして、それを知ったタツヤにディートヘルムが締められたのは当然のことだった。




