第17話 捕縛?ふざけんなよ?
いきなり捕まえられたらキレますよね
遂に来たぜ!王都!
みたいな感じのタツヤが捕まった。
時は数分前に遡る。
タツヤ達は高性能乗用車に乗って、王都の貴族門に到着した。そして、そこで国王(笑)が車から降りた。普通ならそこで大騒ぎになり、タツヤが捕縛されるだろう。しかし、それは違った。貴族門の騎士は車から降りたディートヘルムを見ると笑顔で
「あ、陛下!なんで意味不明な乗り物に乗ってたんですか?あ、でも陛下のすることはいつも変で意味不明な事が多いですよね!今日もそれですか!」
と言ったのだ。分かるだろうか?騎士が国王にさらっと毒を吐いたのだ。だが、それよりもタツヤは思った。「ああ、こいつはあれがデフォルトなのか」と。
ディートヘルムは騎士と少し話をすると、タツヤを呼んだ。そして、タツヤを見た騎士は「あ、これは殿下も惚れるわ」と呟いた後にタツヤに、礼を言った。
「はじめまして、タツヤ殿。この度は陛下が迷惑を掛けて申し訳ありません。第一王子様も王妃様も宰相殿も騎士団長殿も近衛騎士団長殿も王宮魔導師長様がいつも陛下のすることを止めているのですが今回はタツヤ殿にまで……。本当にうちの国の国王は!少しはイングラシアのヒルベルト国王を見習ってほしいです!」
「お、おう。ところでそんなに言って不敬罪にならないのか?」
「あ、そうでした。どうしましょう!?」
「うーん、じゃあ俺が頼んでやるよ。おい国王(笑)、コイツら不敬罪とかにすんなよ!したらデ〇ソース飲ませるからな!」
「わ、わかったから!やめてくれ!」
騎士の礼の中に色々入っていたため騎士達の事を心配したタツヤは質問をした。そして、軽くフォローをしておいた。
そして、この後事件が起きる。
「皆の衆!あの少年を捕縛せよ!」
「「「「「ウオォォオ」」」」」
「え、なに!?殺していいの!?」
「や、やめろよ!」
いつから居たのかわからないオッサンの号令により、これまたいつから居たのかわからない人々がタツヤに突撃した。タツヤは思わず叫んでしまったがディートヘルムが、その叫び声に反応した。そして一応ディートヘルムの願いを聞いたタツヤはオッサン達に捕まってしまい、よくわからない腕輪を付けられてしまった。
「さあ、少年!あの魔導具は一体なんだ?」
「所長!あの魔導具にはアーティファクトと同じ空間魔法が掛けられています!」
「なにぃ!少年早く答えろ!あれは一体なんだ?」
タツヤはその場でオッサン達に質問をされた。タツヤは今の現状にイラついていたので挑発をした。まあ、通常時でもそうなのだが。
「は?なんでお前らに教えないといけないの?大体、お前ら何様なのかな?つーかこんな事されて答えるわけないじゃん。バカすぎでしょ。低脳すぎ。まだ、子供の方が礼儀を弁えてるよ。
それに今俺イライラしてんだよね?
だからさぁ、あんまふざけた事してると
殺 す よ ?
」
それを見たディートヘルム達はあ、これヤベェと思ってこっそり遠くに待避した。ディートヘルムと共に視察に行っていた騎士たちはタツヤに喧嘩を売ったメイドの最期をディートヘルムから聞いていたのだ。門の騎士達は彼等が待避したから一緒に待避した。余談だが、視察組の騎士達がメイドの最期を知った時の反応は「あー、自業自得だね」「あ、やっと消えたの?あの貴族の品位を落とす糞女」「自称『高貴な血』やっと消えたのか」「助けて貰った恩を仇で返すとか貴族以前に人としてどうよ?」「いや、アイツも伯爵もクズだから」「貴族以外は人間じゃないってどうよ?アホだろ」などだった。
それはさておき。
タツヤの挑発を、聞いたオッサンは見事に怒りつい言ってしまった。
「がっはっは!やれるものならやってみろ!少年!無理だと思うがな!なぜならその魔導具は魔力を使えなくさせ、ステータスを落とす物だからな!」
「そうか、よくわかった」
タツヤはそう言い返すとオッサンの自信を砕くために魔力を、使おうとした。
「………?普通に使えるぞ」
「は?」
「よし、じゃあ殺すか。やれと言われたし、《堕太陽》」
そして、使えた為有言実行とばかりに魔導を放った。




