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第12話 敵が来たなら蜂の巣にすればいいじゃない!

 戦略級飛行戦艦タナトスは異空間から出ると高度4500メートルをゆっくりと飛んでいた。


 タツヤ達は甲板にいたり、部屋で寝てたりしている。甲板には一定以上の強さの風は通さず、空気だけを通す不可視の結界が張られているため強風に煽られて転倒等ということは無い。また、結界内部では気温の調節もされている。








「タツヤ………お前何でも出来るのな」


 ディートヘルムがタナトスの甲板で彫像を作り、その後にネックレスを作ったのを見て言った。


「何でもは出来ねぇよ、出来ることだけだ」


 タツヤはそれに何処かの猫さんの如く答えると今度は指輪を作り始めた。

 材料はミスリルとオリハルコンと紅結晶と呼ばれる物だ。指輪はオリハルコンとミスリルを融合させ、紅結晶を付けた。タツヤはちょっとした(タツヤ基準)継続回復魔法と疲労回復魔法を付与するとそれを近くに居た


「エレーナ、これやるよ」

「わぁ、ありがとうございます!大切にしますね………………タツヤさんからのプレゼント……フフフ//」

「いや、別に安物だし」


 エレーナに渡した。また、タツヤは安物と言っているがミスリル等の鉱石や金属はかなり高価だ。

 具体的には1㎏のインゴットでは


 ミスリル=7000000Zr=700万円

 アダマンタイト=1000000Zr= 1億円

 オリハルコン=1300000000Zr=130億円

 日緋色金=1100000000Zr=110億円


 となっている。ミスリルはそこそこの量が採れるためそこまでではないがアダマンタイトやオリハルコンから一気に値段が上がる。だがこれよりも高価とされる金属が存在する。それがこれだ。


 神代龍頭角しんだいりゅうとうかく=100000000000000Zr=100兆円


 神代龍頭角と呼ばれる物であり、古代のさらに前、神代と呼ばれる時代から生きる龍の角の事だ。だが、これは今まで一度も出回った事がない。その理由は討伐されて居ないからだ。そのためこの価格はあくまでも予想価格である。

 そして、その角を持つ神代から生きる龍『極光龍神』は今…………大和と呼ばれタツヤの眷属となっている。また、彼の龍の詳しい記録はほとんど残っておらず、大和が同一人(龍)物だとは分からない。

 だが、そんな事は知らない上に先代の遺産で神界でも一部の神しか入れない場所に存在する素材を所有するタツヤからしたら大和の価値は見た目がカッコいいからという事と非常食になるという事だけだ。







「タナトスはどうだ?」

「は、おかしな場所や異常も見当たりません!」


 タツヤとディートヘルム、エレーナはタナトスのある部屋に来ている。この部屋はタナトスのほぼ全てのシステムがあり、CIC等を兼ねており、全ての指揮をとっている。名前を着けるとすれば『死神の鉄心臓(タナトスハート)』といった所か。鉄を使っている訳ではないが。中は普通のCICを広くして、色々な魔導機械を追加したりした感じである。


「タツヤ様!レーダーに反応があります!」

「モニターに出せ」

「は、第一モニターに出します」


 タツヤがタナトスの確認を行っていると声が掛かった。レーダー──モンスター系魔石探査式索敵レーダー──に反応があったらしい。タツヤがオペレーターに命じるとモニターに映像が出た。映像はモニターが4Kなので凄く綺麗だ。タツヤはこれでスター〇ォーズを見る予定だ。


 第一モニターに映った映像には3体のワイバーンと1体の嵐竜が飛んでいる様子が見てとれた。


「うん、試し撃ちにちょうど良いな。

 戦闘準備を始めろ!」

「は!『総員戦闘準備!敵は北東320㎞よりこちらに向かって飛行中!』」

「第二魔導式荷電粒子砲使え」

「了解です!………………エネルギー充填開始…………発射準備完了」

「4発連続発射か………まあ簡単だな」


 タツヤは嵐竜達を実験に使う事を決めると命令を出した。


「よし、そろそろだろ。第二魔導式荷電粒子砲撃て」

「第二魔導式荷電粒子砲、発射」


 ────────────ピチュン


「目標沈黙」

「よし、実験完了だな」


 発射音が無かった荷電粒子砲(タツヤが消音を付与した)は嵐竜達に当たるとよく分からない音を出して、嵐竜達を消滅させた。


 それを確認したタツヤは満足そうに呟いた。







 

戦艦とかの事が良くわかりませんので間違った表現等も多数あると思います。その場合は優しく教えて下さい。

あと、荷電粒子砲もです。


本当に濡れたティッシュペーパーメンタルなので………

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