第9話 タツヤがキレた※今回はタツヤがヒドイです。
今回の話は不快に感じる方もいると思います。
「ようこそ、我が家へ」
「お、おう」
「凄いですね」
「せいっ!」
「五月蝿い、叩き出すぞ!というより、オークの畑にすんぞ?あ?つーか、さっきも言ったよなぁ?」
「死ねっ!」
「嫌です。さてと、どこにするかな?っと、彼処で良いか。ほれ、《転送》」
「えっ!?」
「悪は滅びた。ところで国王?さっきの事忘れたの?もう、イライラしてんだよね?助けたのにいきなり攻撃されるわ、暴言吐かれるわ。もうさ、キャラが変わるくらいに。元々、俺は必要なら殺人も拷問も躊躇わないけど流石に好き好んではやらないんだよ。なのに、必要も無いのにオークエンペラー率いるオークの巣に女を突っ込むなんて事までやらせるとか相当だよ?マジでどうしたらこんなに俺をイライラさせる事ができる様に育てられんの?
あ、それとさっきの約束覚えてるよね?」
「勿論だ。アイツに関しては何も言わない。いや、言えないのが正しいか。
それでも、これだけは言いたい!」
「なんだ?」
「オークエンペラーって何処に居るんだよ!アイツが居ると相当被害が出るから軍を派遣して、冒険者を雇っていろいろやらないといけないんだよ!早く対策しねぇと」
「落ち着けよ。オークエンペラーはダンジョンの596階層にいるから大丈夫だよ」
「お、おう。そうか(596階層ってどんなダンジョンだよ)」
タツヤは国王達を連れて異空間の家に来た。しかし、そこに来てもタツヤに対して攻撃をしたメイドはキレてキャラが変わったタツヤによって愚者の深淵第596階層の養豚場(タツヤ命名)に転送された。今頃は豚にブヒブヒ陵辱されていることだろう。
そして、流石にやり過ぎと思うかも知れないが考えてみてほしい。助けた相手に何度も何度も斬りかかられて、暴言を吐かれ続ける。それでも一度は許し、家に招待し、外は危険だし、用意もできないだろうからと寝床を提供した。しかし、それでも斬りかかられる。流石にこれでキレない人間は居ないだろう。タツヤも同じだ。元々、容赦のない人間だが、キレてさらに容赦のない事を行った。ただそれだけである。
◇◇◇◇◇
愚者の深淵第596階層
「ブヒブヒ」
「ブヒゥゥウ」
「え? キャァァァァァァアア!!!!!!!!!!」
「ブヒ?」
「ブヒブヒブヒブヒ」
「「ブヒィィィィイイイ!!!」
「キャァァァァァァ」
タツヤによって転送されたメイドサーシャはオークによって追いかけられていた。そして、サーシャは走りながら必至に考えていた。
(何で私がこんな目にあわなければいけないの!?私は伯爵令嬢で陛下と殿下のメイドの選ばれた人間のはず!なのに何で!何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で!!!!!!!!!!
そうよ!あの男のせいよ!あの男が馬車に入ってきたからよ!)
ドシンっ!
「きゃっ!」
サーシャは何かにぶつかり倒れた。そしてぶつかった方を見ると…………股間を膨らませた身長4メートル以上あるオークがいた。
そのオークはサーシャをみると腰に巻いていた汚い布を外した。サーシャは恐怖でその場から動けなかった。オークは動けないサーシャのメイド服に手を掛けると力任せに引きちぎった。
「いや、いやぁ!」
「ブヒ」
そしてオークはサーシャにのし掛かると………………………………
数十分後………サーシャの命は消えていた。オーク達はそれを確認するとサーシャの死体を喰らった。
◇◇◇◇◇
タツヤ達は家に入ると、タツヤの創造した料理人の料理を食べ、風呂に入り、アイスを食べ、騎士の治療をした。
そしてタツヤは国王に何故、少数でいたのかを聞くのだった。
「何でさ、こんな少人数でいたんだよ」
「視察先から帰る途中だったんだよ。それで視察は少人数の方が行く先の民を驚かせないだろ?それでだよ」
「なるほどな~」
この後、タツヤと国王は色々な話をしてから、各自の部屋へ戻り就寝するのだった。
どうでしょうか?
やはり、今回の話は不快に思う方が多かったのではと思います。
しかし、自分としては恩を仇で返すような人間には相応の報いを受けてもらいたいと思って書きました。
相応の報いと言ってもやり過ぎでは?と思う方もいるでしょうが、タツヤが介入しなければ結局盗賊によって同じ目にあっていました。
言い訳の様になってしまいましたが、以上の理由で今回の話を書かせて頂きました。
最後に今回の話で不快になられた方には誠に申し訳なく思っています。よろしければ此れからも神皇勇者を宜しくお願いします。




