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第4話 冒険者登録2

す、ステータスが……

「ヤベ、間違えた!」


 支部長トーマスがそう呟いた。


「は?何を間違えたんだよ……間違うもんなんてないだろ」


 タツヤはその呟きを聞くとトーマスに言い放った。


「いや、ギルドカードの素材を間違えた。後でやり直すから取り敢えず説明させてくれ」

「説明?何の」

「冒険者ギルドの事についてだ」

「あー、なるほど」


 トーマスはタツヤの声に答えるとギルドの説明を始めた。


「じゃあ、先ずはギルドについてだ。冒険者ギルドやその他のギルドは国から独立している。だから国からの召集も無視できるし、その国がギルドに対して何かした時はその国からギルドが消える事になる。

 そんでもって冒険者ギルドの主な仕事は登録している冒険者への仕事の斡旋。主にモンスターの討伐、素材等の採取、護衛だな。

 次に冒険者ランクについてだな。冒険者ランクは強さとかそんなもんだな。G~XXXまであってXXXが一番上だ。SSが超一流と呼ばれるラインで普通ならそこが限界だ。それで、SSS~XXXは化け物レベルと言われる。例を言えばSSS強さはSSランクが10人いても勝てない位だ。

 現在はSSSランクが10人、Xが3人いる。XXは今は一人も居ないな。XXXランクは今まで一人も居ない。

 それでランクが上がると依頼……クエストとも言うがそれの難易度も高くなる。具体的にはGランクが孤児院の手伝いならSランクはドラゴン討伐って感じだな。

 依頼の達成についてだが討伐依頼はその都度色々あるから割愛するが、取り敢えず討伐したモンスターの魔石をギルドに持ってこい。後、討伐したモンスターの素材をギルドに売ってもいい。

 次に採取依頼は依頼主に素材等を渡して依頼書にサインをしてもらってギルドに持ってこい。護衛とかお使いも同じだな。

 次にモンスターのレートについてだ。モンスターのレートはF~XXX……いや、測定不能まである。XXX以上が測定不能だ。

 最後にギルドカードと設備について説明する。

 ギルドカードは身分証だな。本人しか使用できないようになっている。記入されているのは名前、年齢、ランク、預金額だ。あと、討伐履歴が保存されていてギルドで閲覧でき、討伐依頼の完了報告の際の証拠にもなる。あと、他の機能があるが少し後でな。

 次に設備。ギルドには魔石測定機ってのがある。これで討伐したモンスターのレベルや推定レートがわかるんだ。もし推定レートが依頼ランクより高かったら報酬に幾らか上乗せされる。あと、一定数以上自身のランクより上のモンスターを討伐するとランクが上がりやすくなる。それと、魔石はそれぞれ違うから使い回してランクアップを狙うとかは無理だ。あと、魔石も売れるからな。

 そんで各ギルドには銀行がある。登録しているギルドに金を預けるとギルドカードで買い物ができる。もちろん、残高は減るぞ。

 これで大体は教えた。何か質問は?」

「ない。ところでこの魔石を測定してくれるか?」


 トーマスの長い説明を聞き終えるとタツヤは道中で殺戮して回ったモンスター『孫〇空』の魔石をトーマスに渡した。


「これは……」


 トーマスはその魔石を受けとると何か言いたそうにしたが直ぐにこれまた部屋の隅にあった魔石測定機に魔石をセットした。

 数秒後、測定結果が出た。それを見たトーマスは


「はあぁぁぁぁぁあ!!??」


 変な声を上げた。


 ################################

 孫〇空 Lv. 89653

 推定rate:測定不能

 損傷………ゼロ

 予想貯蓄可能魔力量………985237969

 魔石個体識別…………孫〇空386

 予想ステータス

 HP 580000000

 MP 990000000

 STR 5000000

 AGI 80000000

 VIT 5000000

 INT 2500000

 ################################


「どうだった?」


 タツヤはトーマスの反応を無視して測定結果を訊ねた。しかしトーマスはそれに答えなかった。


「こいつは何処でやりあった!?

 いや、それ以前にこいつをなんで倒せた!?」


 帰って来たのは質問だった。タツヤはそれに答えた。


天竺(天国)へ行けってダンジョンだ。

 あ、それとあり得ないっていうのは無しだ。実際に居たからな。それと言っておくがソイツは奥の奥の奥。たしかフィールド型ダンジョンだとそうだな第1200区画位だな。出てくるのは。因みに勇者でも攻略は無理だと断言しておく。詳しい事はきくな。それで結果は?その反応だと相当ランク高いんだろ?結局俺のギルドカードも貰ってないし、ランクもかなり上がるんだろ?あ、そうだ。あと数千個同じ様なのあるから買い取って」

「あの森か………勇者でも攻略不可能。

 なあ、明後日また、此処に来てくれ。お前をXXXランクにするための会議を行う」


 トーマスはタツヤにそう告げた。タツヤはそれを聞くと「分かった」とだけ返事をして部屋をでていった。部屋に残ったトーマスは冒険者ギルドの各支部に連絡を付け、明日に会議を行う事を打診した。当初反対される可能性も考慮していたトーマスだがすんなりと会議を行う事が決定した。





 翌日、トーマスは中立島と呼ばれる島にアーティファクトで転移してきた。そこで冒険者ギルド支部長、ギルドマスターによる会議が行われる為だ。


 会議の内容は割愛する。


 そして、会議によってタツヤがXXXランクとなる事が決定した。



 その翌日、タツヤは支部長室でギルドカードを受け取った。そのギルドカードはブラックダイヤモンドを加工して出来ており、日緋色金により、装飾が施され、名前とランクがブラッドダイヤモンド(紅いダイヤモンド)で刻印されていた。



 こうして、城壁都市を少し混乱させながらもアースル初のXXXランク冒険者が誕生した。





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